2012年 トランジションズ選手権
期間:03/15〜03/18 場所:イニスブルックリゾート(フロリダ州)
遼、グリーンの“ギャップ”に苦しみ出遅れ
米国男子ツアー「トランジションズ選手権」が15日(木)、フロリダ州タンパ近郊のイニスブルックリゾートで開幕。石川遼は1バーディ、3ボギーの「73」で2オーバーの109位タイと出遅れた。
4年連続の出場となるトーナメントの初日。午後2時過ぎに1番からティオフした石川は序盤からショットに安定感を欠いた。5番までにスコアを伸ばしたいパー5が2つ(1番、5番)ありながらも、いずれもドライバーでの第1打をフェアウェイバンカーに入れてしまい、第3打に距離を残して3オン2パット。パーを並べると、6番で第1打を左の林に入れ、ボギーが先行した。
<< 下に続く >>
8番(パー3)で花道からのアプローチが6メートルオーバーして2つめのボギーをたたいて前半を折り返す。12番で右から5メートルを沈めるが、これがこの日唯一のバーディ。その後もなかなかチャンスをつかめず、17番(パー3)では3番アイアンでのティショットを右サイドのバンカーに打ち込み、ボギーでまた一歩後退してフィニッシュした。
フェアウェイキープ率は30.8%。出場144人中141位とティショットから良い流れを作れなかった。それでも「徐々にスイングは形が出来ているし、大幅にこれから変えていく感じも無い。明日に向けていい材料になる」と、感触は悪くないという。
この日ショットよりも石川を悩ませたのがパッティング。前週、単独2位に入った「プエルトリコオープン」とのグリーンの違いに苦しんだ。今大会のコースでは「見た目は速く見えるのに、そうでもない。先週は逆だった」。プエルトリコとのギャップを感じ「タッチが合わなかった」と唇をかんだ。
上位陣はトップのパドレイグ・ハリントン(アイルランド)の10アンダーをはじめ、ビッグスコアも飛び出したが、決勝ラウンド進出のボーダーラインが気になる後続は混戦模様。「まず予選通過というのを、ひとつ意識してプレーすることになる。一打、一打、冷静に判断していきたい」。ラウンド後は日没直前、午後8時前まで居残り練習を行った。数時間後に迫る翌朝の第2ラウンドは、早い段階で巻き返しへの糸口を見つけたい。(フロリダ州タンパ/桂川洋一)