2011年 東建ホームメイトカップ
期間:04/14〜04/17 場所:東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)
単独2位の石川遼「今日は狙い通りの展開です」
今季の海外メジャー初戦「マスターズ」を終えて日本に戻った石川遼は「開幕戦から優勝を狙います」と話していたが、現実に狙える位置を自らの力で引き寄せた。国内男子ツアーの2011年開幕戦「東建ホームメイトカップ」の3日目、通算4アンダー10位タイでスタートした石川は、4バーディ、2ボギーとスコアを2つ伸ばし、首位と1打差の通算6アンダー単独2に浮上してきた。
前日、「大会3日目はスコアが大きく動く日なので、優勝争いが出来る位置まで順位を上げたい」と話していた石川。スコアの上では2つしか伸ばせていないが、この日のコンディションで2アンダーは「満足です」と石川も言うように、多くの選手が強風に苦しめられ、アンダーパーでラウンドしたのは石川を含めて4人だけだった。
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予選2日間は、このコースとしては異例の微風状態で、7番では初日がピッチングサンド、2日目は9番アイアンで2打目を放ったが、この日は4番アイアンを手にするほど、その距離は100ヤードも違う番手を握らされる状況。「7番のアゲインストを考えると、今日1日どうなっちゃうんだろうと思いました」という石川。
しかし、2打目でグリーンを外してもアプローチでピン2mに寄せてパーセーブ。直前の6番パー3でボギーを叩いていただけに、悪い流れを断ち切るナイスパーとなった。「今日のポイントは7番のパーセーブ。それと、パー5でバーディを奪えたことと、後半にボギーを叩かなかったことです」と、会心のラウンドを振り返った。
同じ組でラウンドした高山忠洋が、石川の目の前で3連続、さらに4連続バーディを奪う中「他の選手が出来るなら、自分にも出来るはず。優勝争いに加わるには、最低4つはバーディを奪いたい」と、自分に檄を入れ17番パー5でこの日4つ目のバーディを奪い、目標を達成した。
スコアを大きく伸ばす目標は、この日のコンディションで無理だと判断した石川は、最低4つのバーディと順位を上げるという狙いを果たした。首位と1打差で最終日に逆転優勝を狙える位置につけ「狙い通りの展開です」と満足気に話す石川。最終日は「もう一度気持ちを切り替えて、自分のゴルフに100%集中して、100%信じてできるかです」と、この日の展開に満足して浮き足立つことなく挑むつもりだ。