2010年 中日クラウンズ
期間:04/29〜05/02 場所:名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知)
遼、不満足な内容でも首位と3打差の好スタート!
「内容は良く無かったです。バタバタして、ショットがぶれて、良い所がとても少ないラウンドでした」。国内男子ツアー第3戦「中日クラウンズ」初日を終えた石川遼は、浮かない顔。それでも、大会初日の過去最高ギャラリー数を更新する13,252人が訪れたこの日、大声援を受けてのラウンドとなった石川は、通算2アンダーでホールアウト。「スコアだけで言えば、良いスタートになりました」と、ギャラリーの後押しを結果に繋げた。
1番で4mを沈めて幸先良くバーディ発進とした石川だが、この日はショットが安定しない。4番パー3ではティショットを手前に外してボギーとしてしまうが、スコアを落としたのはこのホールだけ。
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9番ではアプローチを3mオーバーしたものの、これを沈めてパーセーブ。圧巻は15番パー5。フェアウェイから直ドラでグリーンを狙った石川の球は、右にふけてラフに捉まる。前方2m程のところに木が立ち塞がり、グリーン手前にはバンカーが口を開ける。「枝と葉っぱが1.5m位の高さからあったけど、当たってもかするくらいなら飛距離はロスしないと思った」という石川。バスケットボールほどの大きさの隙間を狙ってSWを放つと、「パシッ」と葉っぱに触れる音がしたものの、石川の予想通り球はピン上7m程のカラーに止まった。
「久しぶりに冒険してドキドキした」という石川だが、これを2パットで沈めてパーセーブ。続く16番でも2.5mのパーパットを沈めるなど、終盤は小技で耐えてノーボギーで乗り切った。
「こういったリカバリーをパッティングで出来るようになったのは大きいです」と石川は自らの成長を感じ取る。初日を終えて首位との差は僅かに3打。「自分の中で“よし行こう!”というスイングにはなっていないけど、明日の1番からこういうスタートをしていけば、1日で首位との差を詰めることも出来ると思う。もう一回チャンスを与えられたつもりでやりたいです」。大ギャラリーが予想される週末へ向けて、石川がスパートを掛ける。