2009年 WGC HSBCチャンピオンズ
期間:11/05〜11/08 場所:シャーシャンインターナショナルGC(中国)
「良く我慢できた」遼、初日はイーブンパー38位
「WGC HSBCチャンピオンズ」初日の朝、練習場でドライバーを打った石川遼は、前日使うことをほのめかしていた新シャフトをこの日は使わないことを決断する。「総重量が8グラム重いので、その分練習が必要だと思った」とこの翻意の理由を説明する。石川は慣れ親しんだドライバーで、初のWGCイベントをティオフした。
序盤は心配していたようにショットがやや左に出ていたが、「結果には現れていないけど、切り返しのタイミングは合ってきた」と、石川本人のフィーリングは悪くはない。インスタートのこの日、288ヤードと距離の短い16番パー4では、「体が狙いたがっていた」と、ドライバーで果敢に攻めたが、グリーン左のカードバンカーのふちに止まってパーセーブがやっとだった。
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折り返した後半、603ヤードの8番パー5で会心のドライバーショットを放った石川の第2打は残り262ヤード。「迷いましたけど、狙える日は今日しかないと思った」と、3Wで2オンを狙うと、ミスショットで左サイドの林の中に打ち込んでしまう。「ハザード内でした」という3打目だったが、これをグリーンに載せてナイスパーで切り抜けた。
結局この日は3バーディ3ボギーのイーブンパーで回り38位タイとした石川。「内容的には良く我慢出来たと思う。結果的にはパープレーで、上位が絶望的という状況ではない。アプローチとパットだけ、もう少し上手くいけばアンダーパーで回れたと思う」と、初めてのWGC、そして初めての中国という状況での結果としては及第点を与えた。
それでも、一時は9アンダーまで伸びたトップには呆然とするしかなかった。「自分とはレベルが違いすぎると思います。これ以上ないっていうプレーではないけど、まあまあのプレーをして半分以下っていうのは、簡単に言うと日本とは違う。世界のレベルは凄いと思いました」と石川。それでも、「ここから這い上がって行くことを目指せば、モチベーションも落ちずにやっていけると思う」と、しっかりと残り3日の目標を定めていた。