2009年 ザ・プレジデンツカップ
期間:10/08〜10/11 場所:ハーディングパークGC(カリフォルニア州)
遼、アウェーの洗礼!初戦はタイガー組に完敗
「ザ・プレジデンツカップ」初日、石川遼はジェフ・オギルビー(豪州)と組んで、タイガー・ウッズ、スティーブ・ストリッカー組とのフォアサムマッチを戦った。
「何度も自分が世界選抜に選ばれたということを言い聞かせるたびに緊張した」という石川。それでも、タイガーに続いて放った1番パー5のティショットは、タイガーの球を僅かにオーバードライブしてフェアウェイ左サイドをキープした。
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1番は両チームともバーディ発進。しかし、直後の2番パー3から世界ナンバー1のタイガーが牙をむき始めた。オギルビーのティショットはピン右12m。石川のバーディパットはカップをなめて1.2mオーバー。一方のストリッカーはピン下4mにつけると、このパットをタイガーがカップに沈めて米国選抜が1アップとした。
続く3番では、ピン下2.5mのバーディチャンスを外した米国選抜に対し、国際選抜はグリーン左ラフからのアプローチを石川が2mオーバーし、オギルビーのパットを残した。このホールを引分に持ち込むパットを打とうとした瞬間、ギャラリー整理をするスタッフの携帯電話が鳴り響いた。一旦仕切りなおしたオギルビーだが、打とうとする度に計4度も携帯が鳴り、ついにはボールを拾い上げて最初からルーティンをやり直した。そして、いざ打つぞという時に、今度は反対サイドに居たギャラリーが叫び声を発し、それでもストロークしたオギルビーのパットはカップを外れた。
どうして!?という表情のオギルビーと共に、ギャラリーからもこのマナーを無視したギャラリーに対し、ブーイングが浴びせられる。それでも、このホールの負けは負け。国際選抜は3ホールで早くも2ダウンとなってしまった。
その後は、チャンスを作れないながらもパーを拾う国際選抜に対し、米国選抜はタイガーの好調なドライバーショットを生かして10番までに5個のバーディを奪って5アップ。ドーミーホールとなった14番パー3では、石川の12mのバーディパットがカップに蹴られたが、タイガーは3.5mのバーディパットを沈めて、6&4で米国選抜があっさりとこのマッチを制した。
「4サムという難しいルールで精一杯プレーした結果が6&4という悔しい負け方でしたが、僕とジェフのチームは悪いプレーは全くなかった。むしろ、6&4で負けるようなプレーはしていなくて、それほどUSAチームが素晴らしいプレーをしていました」と石川。チーム戦ならではの激しい応援に、「今までゴルフをやっていてこんなアウェーは初めてです」と目を丸くしたが、気持ちまでは折られていない。「あと4ラウンドあるし、絶対チームに貢献出来るように頑張りたい」と、熱い闘志を燃やしていた。