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石川遼

石川遼、我慢しきれず23位タイに後退!

国内男子ツアー「ANAオープンゴルフトーナメント」で、大会ホストプロとして初の予選突破を果たし、決勝ラウンドを迎えた石川遼。首位とは4打差の6位タイという好位置からの追い上げを狙った。しかし、ラウンドが進むにつれ石川の表情が硬く厳しいものになっていった。

スタートの1番からバーディパットをショートしてしまい、スタートダッシュに失敗した石川。4番ではティショットを右のラフに入れ、木の間から狙った2打目が、前方に構えたカメラマンの1m横をすり抜ける危険な場面もあったが、ピンチは切り抜けた。続く5番パー5で3打目のアプローチをしっかりと寄せバーディを奪ったが、その後が続かなかった。

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この日の石川は、バーディパットの際に打った直後に歩き出すシーンが多く見られた。「パットの出球(打った直後の方向性)が合わず入る気がしませんでした」。ラウンド直後に練習場に直行し、パッティングも終えてから記者会見を行った石川は、神妙な顔つきで応じた。ラウンド後にパッティングの際のボールの位置が、いつもよりも体から離れた位置で構えていたことに気づいたと話す。

パッティングが決まらなかったのは、アドレスだけが原因ではなく「風が強かったので、もっとグリーンが乾いて速くなっていると思い込んでしまいました」。石川のスタート前の目標は通算10アンダーまで伸ばすことだった。そうすれば優勝争いに絡むことが出来ると計算していたが、その読みも外れた。

ラウンド中の石川は、コース内のリーダーズボードを見つめる場面が度々見られた。スコアを崩す石川とは対象的に上位選手が着実にスコアを伸ばしていたからだ。「今日は我慢しなければいけない日だったのに、我慢し切れませんでした。でも、まさかこの風の難しい状況で、みんなちゃんとスコアを伸ばして来るなんて思っていませんでした」。スコアを伸ばしたいという気持ちとは裏腹に、スコアを崩してしまった石川。記者会見後にもパッティングの調整を行い、最終日には気分も新たに上位進出を狙う。

2009年 ANAオープンゴルフトーナメント



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