シーズン終盤は思うようなゴルフができず、来年以降への課題とした有村智恵

今週に入り、手首の不安からショットに乱れが生じていた有村智恵。「大王製紙エリエールレディス」最終日は、「昨日までとは違ってだいぶ調子も良くなってきた」とショットに手応えは戻ってきたが、2バーディ3ボギーの「73」と逆にスコアを落として通算1アンダーの30位タイフィニッシュ。優勝には届かず、最終戦に賞金女王獲得の可能性を残すこともできなかった。

「打った瞬間にうわっとか、ひやっていうのが無くなって、良くなったと思える位のレベルで、とても賞金女王を争っている選手のゴルフじゃなかったです」とこの日のラウンドを振り返った有村。「（シーズン）後半戦に思うようなゴルフができていないのは、まだ女王を狙うのは甘い、足りないと言われている気がします」と、悔しさよりもむしろこの結果を発奮材料として自らの肥やしとする姿勢で前を向いた。

同郷の先輩、古閑美保の引退を受けて「まだ実感はないですが、来年ツアーに出て何試合かやるうちに居なくて寂しいと感じるんだと思います。古閑さんのファンがゴルフ場から離れていかないように、これから頑張りたいと思います」と、今後の女子ツアーを背負って立つ意識と責任感を新たに胸に刻んでいた。（香川県三豊市／今岡涼太）