日本でも本来のプレーは影を潜めた宮里藍。巻き返しに期待したい

日本で宮里藍を間近で見られる「ミズノクラシック」、待ちかねたファンも多かったことだろう。クラブハウスからスタートホールへ向かう途中、「藍ちゃん、頑張って！」との声が何度も飛び、「すごく、嬉しかった」という宮里。心強い声援を背に受け、午前9時50分、1番スタートからティオフした。

ティショットで左右への曲がりに不安があるドライバーと、飛距離は落ちるが方向性は優れる3番ウッドを併用する宮里。「いいリズムでまわれていた」という前半、1番から7番まではティショットの乱れも少なく、パーセーブを続ける。しかし、8番パー3でティショットを左ラフに入れてボギーとすると、9番パー4ではドライバーで放った1打目が右バンカーに入れるなどし、連続ボギーとしてしまう。

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これでリズムを崩してしまったのか、11番パー3ではティショットを左のバンカーに入れ、ここから8メートルに乗せるが3パットとしてしまい、痛恨のダブルボギー。13番ではこの日初バーディを奪うが、直後の14番パー4で2メートルのパーパットを外し、リズムに乗り切れない展開が続く。最終18番パー4も、父でありコーチである宮里優氏が「下半身が使えていない」と話すドライバーが左ラフへと曲がり、ボギーフィニッシュ。最終的には5オーバーの74位タイと、大きく出遅れる結果となった。

ホールアウト後、「ドライバーの感触は良かったが、パットを厚めに打ってしまい決め切れませんでした。前半はいいフィーリングで回れたし、問題は11番のダボだけ。惜しいラウンドでしたね」と、気丈に振舞っているようにも見えた宮里。それでもギャラリーについての話題になると、「今日のプレーでは皆さんは満足していないでしょう」と表情を曇らせた。

「あと2日、皆さんの期待に応えたいですね」
まずは予選突破を目指し、明日の巻き返しを誓っていた。