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宮里藍が描く挑戦の足跡

ギャラリーの方に感謝…。熱い応援を背に受けて4位タイフィニッシュ!

初日を終え、宮里藍は「もっと強い風が吹いて欲しいですね」と言い放った。普通に考えれば、風はゴルフを難しくする障害。昔から風が強く吹くこの地でプレーしてきた宮里にとっては、強い風こそ慣れ親しんだプレー条件なのだ。

そして迎えた最終日。コースには秒速11メートルという、3日間で一番強い風が吹き荒れた。「風があったのでチャンスあり、と思っていました」との言葉通り、宮里は11番までにスコアを3つ伸ばし、一時首位と1打差の2位タイにまで順位を上げた。「今日は尻上がりに良くなったと思います。風の中で楽しくやれたのが良かった」と、宮里も手ごたえを感じていた。しかし、13番パー3で痛恨のボギーを叩いてしまう。「いい流れだったんですけど、13番のボギーがもったいなかったですね…」。その後、地元の風も宮里を後押しすることは叶わず、14番以降はすべてパー。通算3アンダーの4位タイでフィニッシュした。

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実は宮里、昨夜右足の小指をぶつけてしまい、両手首に加えて足の痛みにも耐えながらのプレーだったという。「足は大丈夫でしたよ。歩くのは痛かったですけど、スイングには影響がなかったので。おっちょこちょいですね」と宮里は言うが、コーチである父・宮里優氏は「やっぱり、スイングには多少影響があったと思いますよ」と話した。

「期待させるだけさせておいてね。でも、ギャラリーの方がたくさん付いてくれて、今日はすごく楽しかったです」と、地元での開幕戦を振り返った宮里。帰国後すぐの試合ということでかなりの肉体的な疲労が残ったはずだが、地元の空気や熱い応援で精神的な疲労は癒されたようだ。この後は再び米国に舞台を移し、長く厳しい戦いが待っている。この帰国がリフレッシュとなり、ツアー初勝利へとつながることに期待したい。

2007年 ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント



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