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石川遼は8位タイ 安堵と危機感を携え来シーズンへ

フロリダ州にあるTPCソーグラス、ダイズバレーで行われていたウェブドットコムツアーファイナルズ4試合の最終戦「ウェブドットコムツアー選手権」の最終日、通算5アンダーからスタートした石川遼は、「69」と1つスコアを伸ばして通算6アンダーの8位タイ。順位を2つ上げて、今シーズン最後の戦いを締めくくった。

前日に引き続き、夜間に降った雨の影響でスタートが遅れ、ペアリングも3サムへと組み直された最終日。石川は1番でバーディを奪うと、342ヤードの3番(パー4)ではドライバーでグリーン脇のラフまで運び、そこから12ヤードを直接沈めるチップインイーグルにガッツポーズを炸裂させる。わずか3ホールで通算8アンダーへとスコアを伸ばし、上位を猛追するかに思われた。

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だが、「この3日間悪くなかったのに、タッチが合わなかったのが不思議」と、その後はグリーン上で苦戦を強いられる。段上にカップが切られた9番では、2打目でグリーンを捉えたものの、グリーンに行くまでに一度止まった球が斜面を転がり落ちてしまい、そこから3パットのボギーを献上。「冗談で“走ってマークに行こう”って言ってたんですけど、まさかと思って・・・。ゴルフ人生で初めてです」というアンラッキーにも見舞われた。「ロングパットが強めで、ミドルパットが弱めだった。こういう日もあると思うけど、それが最終日で残念」と、ホールアウト後は悔しさを滲ませた。

米国ツアーフル参戦1年目は、入れ替え戦であるファイナルシリーズまで経験したが、終わってみればフェデックスカップランキング141位、ファイナルシリーズでの優先出場順位を13位とし、来季は25試合程度の出場が見込まれている。(OHLクラシック at マヤコバ終了時点のリシャッフルを考慮しない場合の想定数)

「ほっとした部分もあれば、こんなところでもがいていちゃいけないという自分もいる。気持ち的には良い状態だと思います」と振り返った石川。今シーズン最終戦は終わったものの、2週間後にはすぐに来シーズンが開幕するというスケジュール。現時点では、年内に「フライズドットコムオープン」「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」「WGC HSBC選手権」の出場が決まっている。「(今シーズンが)終わった感じはしないですね」と、ひとつの節目を通過しても、石川の気持ちが途切れた様子は微塵もなかった。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/今岡涼太)

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