バーディフィニッシュで首位に1打差！メジャー初勝利のチャンスを手繰り寄せた上原彩子

神奈川県の横浜カントリークラブ 西コースで開催されている、国内女子メジャーの今季第3戦「日本女子オープンゴルフ選手権競技」の3日目。首位に3打差、4位タイからスタートした上原彩子は、4バーディ、4ボギーのパープレーと粘りを見せ、首位に1打差の通算2オーバー単独3位に浮上。悲願のメジャー初制覇のチャンスを掴み、明日の最終日を迎える。

リカバリーで粘るプレーは、巧みなショートゲームに定評がある上原の真骨頂。難セッティングに仕立てられたメジャーの舞台こそ、その持ち味は一層の輝きを増す。「この2日間とは、ショットの感じが違った」とマネジメントに苦心しながらも、1つ落とすに留めて迎えた最難関の17番。2打目をグリーン右バンカーに打ち込むも、3打目を1mに寄せてパーセーブ。最終18番では「この1打は大きい、と思った」という6mのバーディトライを見事に沈め、首位に1打差にまで肉薄した。

上原にとって、悔しい記憶が刻まれている昨年大会の3日目。首位に2打差の4位からスタートしながら、「81」と大きく崩れて優勝争いから脱落した。「去年の経験があったから、こういう形で明日に臨みを繋げる位置にいられていると思う」。昨年大会の悪夢は振り払った。明日は、歓喜に変える番だ。（神奈川県横浜市／塚田達也）