2011年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)
61歳のT.ワトソンがホールインワン!
イングランドのロイヤルセントジョージズGCで開催中の海外メジャー第3戦「全英オープン」2日目。トム・ワトソンがホールインワンを達成した。
178ヤードの6番(パー3)。4番アイアンで放ったショットはピン手前1メートルで1バウンドし、カップに飛び込んだ。その瞬間、会場はホールを取り囲む大ギャラリーの歓喜の声でいっぱいに。ワトソンはティグラウンド上で悠然と両手を広げ、歓声に応えた。硬く締まったリンクスのグリーンに、無いはずのボールマークを直す仕草を見せた後、左手でカップからボールを拾い上げ、その手を晴天の空に掲げた。
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生涯15回目のエースは、メジャー大会では1980年の「全米オープン」以来31年ぶり。カップに入る瞬間は見えず、ギャラリーの反応で分かった。ラウンド後、映像を見ると「(バスケットボールの)スラムダンクだ。ピンに当たっていなかったら、10メートルくらい奥にいっていただろう。ラッキーだった。まあ、ホールインワンはいつでもラッキーなものだけど」。同組でラウンドしていた20歳のアマチュア、トム・ルイスは「最高だった。ギャラリーが叫んでいたんだ」と感激せずにはいられなかった。
2オーバーの71位タイからスタートしたワトソンは、結局この2日目を「70」でまわり通算2オーバー、45位タイで決勝ラウンドへ。「この大会の優勝スコアはイーブンパー前後だろう。残り2日の(悪天候の)天気予報じゃ、アンダーパーはそう出ない。コースはものすごく難しくなってくるはずだ」。過去5度、全英王者に輝いた“新帝王”の言葉は重い。2日間を終えて首位とは6打差。その通算イーブンパーまでは2打差だ。【イングランド・サンドウィッチ/桂川洋一】