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【繋がるゴルファーインタビュー】第2回 竹本直哉プロの場合(2)

プレーヤーの多様性

米国女子ツアーのコミッショナー、マイケル・ワン氏は不況下でも今季の試合数を増やした要因として「多様性(diversity)」という言葉を挙げている。各国の一流選手を受け入れ、世界一を決める舞台を作り上げる。その証拠に今季は台湾と中国でもトーナメントが新設された。どこの国の選手であろうが、ここにくれば世界がある。そのキーポイントが「多様性」という言葉に含まれているのだ。

「前に、QTをセカンドで落ちた選手と一緒にラウンドしたんです。終わったら、『竹本さんのプレーを見て、勇気を貰いました』って言われましたね(笑)」。これは、時に強烈なスライスボールを放つ竹本プロの自虐的な笑い話。「ゴルファーって、だいたい分類出来るじゃないですか。飛ばし屋、技巧派、その他。でも、さらにその下に竹本ってカテゴリがあるんですよ」。隣に居た塚田プロが「きっと、お前のゴルフを見て自信を取り戻す人が沢山いるよ」と、今にも沈みそうな助け舟を差し出したが、ここに多様性の本質が潜んでいる。

これまでの地上波では限られた放送時間の中で、どうしても映像は人気選手に偏っていた。しかし、時代は変わり、今は多くの情報ソースを通してダイレクトに目的のものを手に入れられるようにシフトしつつある。07年、男子ツアーの試合数は23試合にまで減少し、「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」はツアー史上初のテレビ中継無しでの試合となった。「あれはチャンスだったんですよ」と竹本プロは振り返る。塚田プロと共に、試合中のロッカーからとか、練習場からのUstream中継とか、果てはイーモバイルとPCで全組の中継だとか…、構想は大きく膨らんでいった。(つづく)

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