タイガー・ウッズのスイングをスーパースローでチェック!
2010年 マスターズ
期間:04/08〜04/11 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
4位のタイガー「望む結果ではなかった」
第74回「マスターズ」最終日、4打差3位タイのタイガー・ウッズは逆転優勝を狙い午後2時30分にティオフ。 タイガーは2イーグルと4バーディを奪うものの、5つのボギーが響き5打差の4位タイで終了。5度目の大会制覇はならなかった。
スタートホールでティショットを大きく左に曲げてしまいボギースタートとしたタイガーは、4番、5番ホールでも連続ボギー。この時点で通算5アンダーと優勝争いにから脱落したと思われた。しかし、次の7番パー4のセカンドショットが、ピン奥の傾斜を使って見事にカップイン!7番のイーグルで一気に流れつかむと、8番と9番で連続バーディを奪う。
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バックナインでは11番でティショットを右の林に打ち込んでボギー、14番では1.5メートルのバーディティャンスからなんと3パットとしてしまい、逆転チャージの流れを止めてしまった。それでもタイガーはしっかりと13番でバーディ、15番で今週4個目のイーグル、そして最終ホールではバーディフィニッシュ! 最終日は出入りの激しい内容だったが「69」、通算11アンダーで競技を終えた。
プレー後、タイガーはインタービューに答えてこう語った
(試合を終えての感想は?)
4位ですね。私の望む結果ではありませんでした。この試合で優勝したかったです。途中からショットの内容が悪くなっていきました。金曜日は良かったですが、その後は良くなかったです。
(今日のプレー全体について)
プレー前の練習から調子は良くなかったです。いい感触でなかったです。(ショットで)左右両方にミスがでるのが良くなかったです。1番でフック、2番はテンプラ、3番ではピッチショットをトップしてしまい、4番ではダフリ、5番では低いフック・・・タフな一日でした。
(7番のイーグルについて)
7番ホールは8番アイアンでした。8番アイアンでフェード狙い。傾斜を使いました。運もあり、ボールは入ってくれました。
(15番は?)
15番は5番アイアンでした。ドライバーショット、5番アイアンといいショットを打てました。パットは上りで5メートル。右から左に曲がるラインをうまく沈めることができました。
(このあとのスケジュールについて)
まだわかりません。しばらく休養します。その後いろいろ検討します。
タイガー・ウッズは前日のスイング問題を修正できず、スタートから体の動きとクラブが全く調和していなかった。上半身と下半身、シャフトアングルに加えてクラブフェースの角度・・・とても世界ナンバーワンのゴルファーとは思えないミスショットが続いた。高速スピードで走るスポーツカーのホイールアラインメントが大きくずれていて、真っ直ぐに走らないという状況。そんな中、ゴルフに対する敬意を持って試合時のプレー態度を改めると話していたタイガーは、我慢をしながらプレーを続けた。以前のタイガーだったら14番の3パットで「切れて」しまっていただろうが、15番でイーグル、18番でバーディフィニッシュとしたところは素晴らしかった。
試合に出る限り常に「優勝」を狙うという姿勢のタイガー、今週は「UNSUCCESSFUL・・不成功」だったとプレー後に語っていたが、我々ゴルフファンはコースに戻ってきてくれて「ありがとう」というメッセージを送りたい。次のメジャー戦となる「全米オープン」(ペブルビーチGLで開催)は10週間後。その前には「ザ・プレーヤーズ」やニクラウスがホスト役を務める「メモリアルトーナメント」に出場の可能性がある。ペブルビーチでは、準備万端な状態で年間グランドスラムを狙うミケルソンとの一騎打ちに期待したい。
★ラウンド データ
・スコア: 69(35-34) 3アンダー (通算11アンダー)
・フェアウェイキープ率: 64.28% (14ホール中 9ホール)
・パーオン率: 55.55% (18ホール中 10ホール)
・合計パット数: 24パット
・イーグル: 2ホール
・バーディ: 4ホール
・パー: 7ホール
・ボギー: 5ホール
・パー3: 通算1オーバー
・パー4: 通算1アンダー
・パー5: 通算3アンダー
アンディー和田
(ゴルフチャンネル トーナメント解説者)