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遼、米ツアーに向けて渡米!「夢から目標の舞台になった」

石川遼が29日(金)、今シーズンの自身米国PGAツアー初戦となる「ノーザントラストオープン」(2月4~7日)に向けて渡米した。翌週の「AT&Tぺブルビーチナショナルプロアマ」(2月11~14)、さらに「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」(2月17~21日)と、今回の米国遠征は3週連続に渡る戦いとなる。

同じ「ノーザントラストオープン」で米ツアーデビューを遂げ、無念の予選落ちを喫したのが1年前。この時は、出国前に米ツアーを「夢の舞台」と表現していた石川。だが、昨年から積み上げてきた数々の経験により、ただ憧れるだけの世界ではなくなった。「一度足を踏み入れられたことで、夢よりも目標の舞台になった。今は、まだ予選通過が精いっぱいの目標だけど、突破できれば新しい目標や課題が見えてくると思う。まずは先を考えず、目標を達成していきたい」。確かに、そう話す石川の表情からは1年前と比べて気負いは感じられない。

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さらに、石川を取り巻く周囲の環境も大きく変わった。「1年前は僕から(他の選手に)話しかけることもできなかったし、話しかけられる感じでもなかった」。だが、昨年は米国選抜と世界選抜の対抗戦「プレジデンツカップ」にも出場するなど、海外のトッププレーヤーと親交を深めることもできた。「今度は僕から話しかけられる選手も増えた。よそ行きのゴルフではなく、ホームと思えるほど良い勘違いをして、良くなった環境をプレーに活かしたい」と、自分の居場所を見つけられたことが18歳の繊細な心に大きな変化を生んでいる。

先日は師と仰ぐジャンボ尾崎邸に足を運び、2年連続出場となる今年の「マスターズ」に向けて「2009年に積み上げたものをぶつけてこい」との激励も受けた。その言葉を真摯に受け止め、来週からの米ツアー3試合も同じ気持ちでぶつかるつもりだ。「結果を求めると縮こまってしまうので、今までやってきたことを信じることに重点を置きたい」。逸る気持ちを胸に秘め、まずは予選突破に向けて目の前の1試合1試合に臨む。

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