全英オープン 期間:07/19~07/22 場所:ロイヤルリザム(イングランド)
クラレットジャグを3度手にした男が、全英に帰ってくる。昨年は故障のため欠場し2年ぶりの復帰戦。しかも今季は3度のツアーVを引っさげて、だ。マスターズ、全米OPでは最終日に優勝争いに加われない展開となっただけに、“今度こそは”と期待してしまうのがファンというもの。ジャックのメジャー18勝を超えるためには、そろそろ勝たないと。
そういえば、昨年大会は2位だった。最終日に「68」をマークし、存在感を光らせた。とはいえ今季は序盤戦で1勝を挙げるなど幸先の良いスタートを切りながら、中盤戦は低迷。ザ・メモリアルでは棄権、全米OPも65位と平凡な成績に。マスターズ3勝、全米プロ1勝に続くメジャーVが待たれるが、最近はどうもビジネス活動のほうが目立つ。
シーズン開始当初は「ザ・ホンダクラシック」での優勝を含め、欧州、米国ツアーで出場5試合連続でトップ5位入りを果たし、世界ランク1位も経験。しかし連覇を狙った直近メジャー「全米OP」ではまさかの予選落ちとなった。彼女のキャロライン・ウォズニアッキもウィンブルドンで1回戦敗退。注目度の高さは期待の裏返しだが、そろそろ再浮上を!
書き手としては「悲願のメジャー制覇」というフレーズに飽きている。世界ランク1位になっても、米&欧ツアーでのW賞金王の快挙を成し遂げても、届かない四大大会優勝。今シーズンも両ツアーで1勝ずつをマークしているが、マスターズ32位、全米は同組のマキロイと一緒に予選落ち。全英の公式スポンサー・ミズノの期待は計り知れません。
書き手としては「悲願のメジャー制覇」というフレーズに飽きている、パート2。ただ、ルークよりも“惜しかった”メジャーが多いだけに、こちらのほうが「悲願」の意味合いは強そうだ。ショット精度はもちろんだが、したたかさや威圧感(勝負事には必要な)意地悪そうな表情も一級品。今大会も2位~5位に入るオッズなら一番人気間違いなし。
豪快で多彩。今年の「マスターズ」は、新たな怪物の出現を知らしめた。実は全英では2009年の初出場から107位→78位→30位と着実に順位を上げている。ドッグレッグの多いオリンピッククラブでの全米OPは世界一のロングヒッターにとっては拷問に等しかったが、次なるメジャーでは?勝ったらまた、くっしゃくしゃな顔で泣くのかな。
米国出身で“アウエー”のはずなのに一昨年14位、昨年5位。全英は4大メジャーの中でも最も相性の良いトーナメントといえる。3度目のリンクスでの決戦を前に、ついに待望の米ツアー初勝利もマークした。ところで、欧州人はあのフラットキャップをファッショナブルと考えるのか。それにしても、ウサイン・ボルトらと共演のプーマのCM、カッコイイね。
過去2度の全英はいずれも予選落ち。それでなぜ注目選手?だって今季米ツアーで初勝利からすぐに2勝目を挙げて、賞金ランクはタイガーに次ぐ2位ですもの。外見から“シンデレラボーイ”とは言えないが、眉間にしわを寄せ、口を閉じて笑みを浮かべる愛嬌に満ちた表情も、リズミカルな長~いワッグルも、強ければ褒められるのだ。
2012年シーズンの開幕直後、こちらのメイハンとJ.ローズがWGCを制し、タイガーも復活優勝。笑いが止まらなかったのは彼らのコーチ、ショーン・フォーリーだろう。原色系のポロシャツを好むのか、ラウンド中、ロープの外では選手よりも目立っています。あ、メイハンだった。全英との相性はもうひとつながら、ショットのキレは米国屈指。
マスターズのプレーオフ1ホール目。頭を抱えてグリーン上に座り込む“シュレック”の姿は記憶に新しいところ。その瞬間、テレビモニターに映った同郷のC.シュワルツェルの残念そうな顔も記憶に新しいところ。それにしても、その翌週の欧州ツアーですぐに勝ったのはカッコよかった。セントアンドリュース覇者の一人だということをお忘れなく。
新キャディを迎えた昨季は「ブリヂストンインビテーショナル」で最終日最終組でともにラウンドした石川遼の夢を木っ端微塵に打ち砕き、WGCのタイトルを獲得。今年も「マスターズ」で8位と好調なプレー…あれ、なんだ今年はまだ勝ってないのか。しかしビジュアルからいって、メジャー初勝利を挙げれば、いきなり天上人扱いされる可能性アリ。
2007年大会では2日目に2位に浮上、翌08年はまたも2日目に首位に浮上。しかしいずれも最終成績は8位、16位に後退して大会を終えた。しかしながら、KJの最近の全英の名シーンといえば、2010年のセントアンドリュースで見せたサイドサドルのパッティングスタイルだと思う。昨シーズンは「ザ・プレーヤーズ」を制したアジアの雄。
優勝から離れることはや1年半。来季の米ツアーのシード権確保に向けた戦いは、順調に進行しているものの、日本国民はもうそれだけじゃ満足できないのだ。直視しなければならないのは昨年の全英からメジャーでは4戦連続で予選落ちを喫しているという事実。今大会も活躍の可能性は未知数。まあ、そこが一番の魅力なんだろうけど。
昨季の日本ツアー賞金ランキング上位者の資格で2年ぶりの出場。今季も既に1勝を挙げ、中盤戦の日本勢を引っ張る存在となっている。6月の「全米オープン」は予選落ちとなったため、リベンジといきたい。ちなみに前回ロイヤルリザムで行われた2001年大会は予選を突破し37位に入った経験も。あとが怖いので、控えめな寸評で終えておく。
日本ツアー今季2勝で賞金ランクトップ。「全米」では日本勢唯一決勝ラウンドに進出するなど、中年の星の輝きは増すばかり。しかし、一時帰国後は調子は下降線を辿り「セガサミーカップ」では予選落ち。“キャメロンのピン型”が藤田の定番パターだが、同試合では見慣れないマレット型をテストしていた。まずは初日に握るパターに注目。