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2012年 全英オープン
期間:07/19〜07/22 場所:ロイヤルリザム(イングランド)

羽川豊の全英レポート/最終日

ゴルフは最後まで何が起こるか分からない。勝つために色んなことを考えると、思うようなことができないという怖さがみえたね。今日は4日間で風が一番強くて、グリーンも硬くなって、思うようなショットを打っても望んだ結果がでないようなコース状態で、みんな自分のスコアをキープするのが精いっぱい。選手たちも相当苦しいんだろうなと思いました。そんな中、エルスは攻めの気持ちを貫いて後半だけで4アンダー。それが優勝に結びついたね。

アダム・スコットはどこかで動かないところが出てきたんだろうね。たとえ何打リードがあっても、コースが簡単じゃないから、ティショットを曲げたらすぐにボギーが出るし、苦しい中それなりにうまくいっていたけど、16番の3パットで精神的に不安定になったと思う。メジャーを勝っている人と、勝っていない人の差が出たのかな。

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タイガー・ウッズは、アイアンは良かったけど、ティショットのドライバーの精度が問題。昔ほどの飛距離もなかったし、ボールを置きに行くのはいいけど、まっすぐ目のホールでもっとストレートに飛ばすことが必要だろうね。アイアンとパットは良いだけに、ドライバーが飛んできたら、メジャー優勝も近くなるんじゃないかな。11番(パー5)で右に曲げたりしていたけど、あれだけ外れちゃうのはダメな証拠。もっとドライバーをストレートに打ってほしいと思う。

優勝したアーニー・エルスは、全米オープンでも勝負をかけて、攻めた結果ボギーが出て逃したけど、もうちょっとでチャンスがあると思ったから今日ももしかしてと思ったけど、後半はそれがはまったね。年齢的にはいつも良いゴルフができるわけじゃないと思うけど、ベテランの持ち味を出して攻めていくというプレースタイルは参考になるだろうね。

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