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成長を実感できた1年 メジャー初Vで最高の締め括り!

今季を締め括るツアー最終戦の最終日。1番ティに立つ横峯さくらの隣には、前日体調不良を理由にバッグを担がなかった父・良郎氏がキャディとして立っていた。諸見里しのぶとのマッチプレーが予想される最終日、横峯にとっては大きな援軍に違いない。

立ち上がりの1番からドラマは始まる。2打目をピン1mにつけた諸見里に対し、左奥のカラーに外した横峯。「ライン的には難しくないんだけど、下りだし3パットしてしまう距離。ショートだけはしたくないと思って」とパターで打つと、それが直接カップイン。諸見里に対する先制攻撃となった。

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「青木さんのアドバイスが大きかった」というパッティングが好調。これまでよりパターを短く持つことで、ストロークが安定して思ったところに打てるようになったという。

さらに、この1年でメンタルも成長した。13番でティショットを右のバンカーに入れた横峯は、「打つ前にしゃべったりして、ちょっとだまっててって感じで・・」と、父と言い争いになったという。だが、「お前、ちょっとイライラしてるんじゃないか」という父の言葉を冷静に受け取れた。「そう言われて自分を取り戻せたのが、大きかったです」。このホールをナイスパーで凌ぎきった。

「(メンタルの成長は)ヤーデージを測ったり、ラインを読んだり、自分1人でやってきたのが大きかった」という横峯。最終18番も今週のルーティンのひとつだった芝目を確認するために、グリーン脇のカラーをちらりと見てから、ラインを読み始めた横峯。最後のパットは、この1年間の締め括りにふさわしく、綺麗なスライスラインを描いてカップに沈んだ。

「今年は色んな経験をして、海外のメジャーにも出て、すごく頑張ったなって思います。メジャーを勝ったっていう実感は、まだあまりないですが、3年シードだし、みんなが獲りたいタイトルを獲れたっていのは大きいです」。来季は海外の試合にも多く出たいという横峯。公式戦のタイトル奪取で、夢は大きく前進した。

2006年 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ



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