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石川遼

石川遼、国内メジャー初制覇へ「スタートダッシュが大事」

国内男子ツアーの今季最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は29日(木)から4日間、東京都の東京よみうりカントリークラブで開催。アマチュア時代の2007年から6年連続の出場を果たす石川遼は今季2勝目、そして初の国内メジャータイトルを狙う存在だ。

今大会を迎えるにあたり、石川はドライバー、5番ウッドを新調した。開幕2日前の27日(火)から練習場で、今季で用具使用契約が満了となるヨネックス社の来春モデルをテスト。28日のプロアマ戦を経て「非常に良い感じ。試合でも使えるクラブだと思う」と実戦でもさっそく投入することを決断。「ショットの内容は良くなっている。あとはミドルパット、バーディチャンスをいかに決められるか」とグリーン上での勝負を見据えた。

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年間優勝者と前週までの国内賞金ランキング25位以内の“エリート選手”だけが集う一戦。勝利へのキーポイントにトーナメントの出だしを挙げた。「スタートダッシュが日本シリーズは大事。すべての集中力を初日に注いでいく。この人数(出場全26選手)なので、10位以内でスタートが切れれば」。過去5年間で、最高の滑り出しを見せたのはアマチュアでプレーした07年の3位タイ。翌年のプロ転向後は7位、26位、28位、7位という数字が並ぶ。実力者ぞろいの大会だけに、出遅れは許されない。

3週前の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で2年ぶりの優勝を果たし、ツアー史上最年少での通算10勝を達成。しかし今、同大会を振り返ると「勝ち方については正直、反省のほうが多い」と崩れた最終日の終盤を悔やむ。それでも「勝ってこの大会を決めたのは嬉しい。日本シリーズは独特の緊張感があって、その中でも自分の気持ちを保って、良いスタートが切れたら」と前を向く。

次週はアジアンツアーの「タイ選手権」、さらに翌週は欧州とアジアの対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィ」に出場するが、2012年の自身国内最終戦を笑顔で締めくくりたい。(東京都稲城市/桂川洋一)

2012年 ゴルフ日本シリーズJTカップ



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