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石川遼

遼、相性抜群の富士桜での戦いを前に闘志

国内男子ツアーの「フジサンケイクラシック」は8月30日(木)に開幕。2009年、10年と2連覇を達成した石川遼は、2年ぶりの大会制覇をかけて山梨県の富士桜カントリー倶楽部に帰ってきた。

同一大会3連覇を狙った昨年大会は、トーナメント期間中の荒天により競技は36ホールに短縮。1996年から98年までの「住友VISA太平洋マスターズ」でリー・ウェストウッド(イングランド)が達成して以来の偉業は、水を差される格好で追い上げも及ばず、5位タイに終わった。

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好相性を持つコースと、新たな気持ちで対峙する今年。石川は開幕2日前からその舞台をチェックし、29日(水)はプロアマ戦に出場。新たにグリーン周りの芝が短く刈り込まれた14番、18番グリーンの周辺もチェック。「良い準備はできている。初日の入り方が非常に大事。精神的にも整えて準備したい」と話した。

ショットを受け止めるグリーンの感触は軟らかい。それでも例年通りスピードは出ており、今年の天候は、週末にかけても恵まれそうな予報。より一層の繊細なタッチが求められそうだ。前週から新たなパッティングスタイルを構築している最中と言うこともあり「パットが上手い選手が勝つのかなという感じもある。それがすべてではないが、大きな鍵を握ると思う」と戦況を見据える。

今季の米国男子ツアー参戦に一区切りをつけ、国内復帰戦となった前週の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」ではまさかの予選落ち。週末は集中的にアプローチ、パットの練習に取り組んだ。「(今週の)勝つために、ショートゲームを磨けたと思える。プラスに考えて、予選落ちが優勝につながったと思えるようにしたい」。将来を見据えながら戦うスタイルは今週も崩さない。だが、このコースでのタイトルだけは簡単に譲れない。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)

2012年 フジサンケイクラシック



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