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石川遼

遼、飛ばし屋対決で出遅れるも“ヒント”は掴む

「ANAオープン」初日、今週末がバースデーウィークとなる石川遼諸藤将次ノ・スンヨル(韓国)というツアー屈指の飛ばし屋との同組対決。スコアと共に3人の飛距離にも注目が集まった。

しかし、序盤から3人ともティショットが安定しない。スタートホールの10番では石川がティショットを左の木に当ててボギーとする。諸藤は13番でバーディを先行させたものの、直後の14番ではティショットが大きく右に出て林の中へ。2打目もグリーンオーバーしてボギーとし、すぐに貯金を吐き出してしまう。一方のスンヨルも、スタートホールこそフェアウェイをキープしたが、その後は時折強いドローボールが出るなど、ラフからの苦しい戦いを強いられた。

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前半を1オーバーで折り返した石川は、1番もティショットを右に押しだし、ラフからの2打目は前方の木をスライスで避けようとしたが、やや上に出て枝にあたり、再びラフへ。ボギーを叩き、2オーバーとしてしまう。5番(パー5)でバーディを取り返したものの、続く6番でボギーを叩いた石川は、結局この日は2オーバーでホールアウト。すぐに練習場へと向かい、1時間以上ショット練習を行った。

「タイミングが合わなくて、ショットの内容が良くなかった」という石川。同組の2人のスイングを見て、「自分のスイングがスローモーションのように遅く感じて、悔しいと思った」というが、この日のショットの乱れは、その影響ではないという。

ポイントに挙げたのは、ヘッドスピードに対して体の回転が遅いこと。ヘッドスピードが上がってきているのは良い方向だと認めるが、体の回転がまだそれにマッチしない。「諸藤さんは体の回転スピードで飛ばすタイプ。正面から見ると、バックスイングもフォローのアークも僕の方が大きいと思う。だけど、スピードが違う。(自分のような)大きな円でもスピードを出せれば、諸藤さんやスンヨルの飛距離も夢じゃないと思う」と、戦いの中でさらなる成長のヒントは掴んだ。

練習場ではドライバーにフレックスがトリプルXのシャフトを急きょ用意してもらって打ち込みを行い、「トップのしなりが少ないけど、その分タイミングが取りやすい」と、明日にでも投入するつもりだという。まずは明日、初日の91位タイから予選通過圏内の60位タイ以内への浮上が最低限の目標だ。(北海道北広島市/今岡涼太)

2011年 ANAオープンゴルフトーナメント



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