2011年 サン・クロレラ クラシック
期間:07/28〜07/31 場所:小樽カントリー倶楽部(北海道)
今季初勝利を狙う石川遼、スイング修正に迷い無し
国内男子ツアー第10戦「サン・クロレラクラシック」は、28日(木)から31日(日)までの4日間、北海道の小樽カントリー倶楽部で行われる。2009年大会でブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)との名勝負を制して優勝した石川遼は、精神的にリフレッシュした状態で2年ぶりの大会制覇に挑むことができそうだ。
前週の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」でキム・キョンテに優勝の座を奪われ、単独2位に終わった石川。しかし、その胸の中には負けた悔しさにも勝るほどの手応えがある。同大会の開幕直前、ジャンボ尾崎から受けた直接指導。昨年秋から取り組んできたスイング改造を見直し、それ以前のスイングに戻すことに活路を見出した。
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ここ最近はバックスイングから地面に対してフラットに振るイメージを持つ“レイドオフ”の習得などに汗を流してきたが、ショットの精度の不調が悩みの一つだった。そんな中、尾崎はスイング時のフェースの開きとフォローの短さを指摘。突貫工事で行った修正は功を奏し、前週のフィニッシュにつながった。
そして迎える今週。「レイドオフということはトップをコンパクトにすること。ただ、コンパクトにすると上体に力が無いと飛距離が出ない。自分にはまだ力も無いし、スピードも出ていないので、まだまだそれを取り入れる時期ではないのかなと思いました」と方向転換したことへの気持ちに整理がついた様子を見せた石川。開幕前日の27日(水)、「先週までは違和感までがあっても、形からやるようにした。今日からはそこに自分のスイングのリズムなどを取り入れるようにした」と次なるステップを踏み、自信を見せた。
一昨年は優勝、昨年は第3ラウンドでコースレコードの「63」を叩き出すなど、相性は良いコース。もう迷いはない。まっさらな気持ちで北の名門コースと対峙する。【北海道小樽市/桂川洋一】