2011年 中日クラウンズ
期間:04/28〜05/01 場所:名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知)
遼、2年連続の奇跡は起きず12位タイ
くしくも昨年と同じ首位と6打差で迎えた「中日クラウンズ」最終日、石川遼は大会連覇へ一縷の望みを持ちながら、曇り空の下ティオフした。
4番パー3でボギーが先行してしまうが、8番で7mのバーディパットを沈めると、雨が強く降り始めた9番では2打目を50㎝につけて連続バーディ。11番でも1.5mのバーディチャンスにつけるが、これを決めることは出来なかった。
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すると、12番で落とし穴が待っていた。ティショットを左ラフに入れると、2打目は前方の木の枝に当たって手前のバンカーへ落ち目玉となる。「あれはどうしようもない。あそこから60~70ヤード飛ばすのは不可能だった」と石川。3打目で前方のラフに出し、結局5オン1パットのダブルボギー、通算2アンダーへとスコアを落としてしまう。
連日1オンを狙っていた16番では、「100%ありえないと思っていた」と振り返ったが、この日は強い向かい風の為に林越えを諦めてアイアンで刻むことを選択。しかし、「残念だなと思って刻んだミスショット」と、気持ちを切らしてしまい、このホールもボギーとした。
最終日は4バーディ2ボギー1ダブルボギーとスコアを伸ばせず、通算3アンダーの12位タイで4日間を終了。大会連覇こそ果たせなかった石川だが、収穫も得たと前向きだ。
「一番はショットですね」と石川。「先週に比べて良いタイミングでボールを打てているし、何ヤードかは(これまでより)前に飛んでいました」。飛距離はもちろんのこと、ラウンド中にスコアが崩れそうになっても、スイングにその悪影響が出ずに持ち堪えられていたことを、成長のポイントに挙げていた。
「マスターズ」から連戦が続いているが、次週はチャリティマッチに出場し、その後は今季初メジャーの「日本プロ」が待っている。体力的には全く問題がないという石川が、掴んだ手応えのままメジャーへと突入する。