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石川遼

遼、出遅れても諦めない!「夢のまた夢、ではない」

逆転での2年連続賞金王を目指す石川遼にとって、今季国内男子ツアー最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」での最低条件は“優勝”の二文字と明確だ。周囲の期待も大きく、この日のスタートティを取り囲んだギャラリーを前に、「熱気は凄いものがあった。他のトーナメントとは違う雰囲気」と、特別な盛り上がりを感じていた。

1番で幸先よく2mのバーディチャンスにつけるも読み切れず、2番、3番とパーが続く。迎えた4番でティショットを左の林に曲げると、第2打は0番アイアンで前方の木の枝の下を抜いてグリーン手前の花道まで運ぶナイスショットを見せるが、アプローチを寄せ切れずにボギーとしてしまう。続く5番もボギーとすると、迎えた6番ではティショットを左にOBとして3連続ボギーを叩いてしまった。

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7番でバーディを取り返したものの、折り返した11番ではティショットを右に曲げ、2打目がバンカーに捕まると、そこからの3打目が「ちょっと厚く入って飛ばなかった」と前方の木にひっかかり落ちてこないトラブルとなってしまう。結局このホールをトリプルボギーとするなど、この日の石川は2バーディ5ボギー1トリプルボギーの「76」、通算6オーバーの28位(最下位)と大きく出遅れてしまった。

それでも、ホールアウト後に練習場へと直行した石川は、「アドレスがクローズになっていた」ことがショット乱れの原因だったことに気が付いた。ボールを左足寄りにするスイング改造中の石川だが、その結果無意識にクローズ気味となってしまうのだという。そのアドレスが腰の回転に影響し、球がばらつく。ホールアウト後すぐに問題点を見つけ、修正出来たという石川は、「皆さんがどう思っているのか分からないけど、スムーズなスイングが出来れば5アンダーとか6アンダーを出すのは夢ではない。今日6オーバーの選手が言うのはおかしいけれど、3日間で15打縮めるのは“夢のまた夢”ではなく“夢”です」と、自分のスイングに集中して、明日からの巻き返しを宣言した。

2010年 ゴルフ日本シリーズJTカップ



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