2010年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント
期間:11/25〜11/28 場所:Kochi黒潮カントリークラブ(高知)
遼は8位、賞金王への望みを繋いで最終戦へ!
「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」3日目にようやくパットが復調し、首位に5打差に詰め寄った石川遼。迎えた最終日、スタートホールの1番では2メートルのバーディチャンスにつけるが、「右に押し出してしまった」と、予選ラウンドと同じミスを繰り返してパー発進。大声を出して悔しさを露にし、2番ホールへと向かった。
だが、このミスパットが以降のバーディ量産へと導く。「1番で外して、こういうパットはもうしない、という教訓になった」。3番で2メートルを沈めてバーディを奪うと、6番で3メートル、9番で4メートルを沈めてバーディ。逆転勝利への執念を感じさせる、気迫のこもったガッツポーズを見せた。
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さらに、10番のバーディで9アンダーとし、一時は首位に2打差まで詰め寄る。だが、以降は上位もスコアを伸ばしたこともあり、最終的に首位に4ストローク及ばず、通算9アンダーの8位タイで終了。5バーディ、1ボギーと健闘を見せたが、予選ラウンドの伸び悩みが悔やまれる結果となった。
今週の成績により、石川は約525万円を獲得。賞金ランクトップのキム・キョンテが20位タイに後退したため、逆転賞金王への望みを来週の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に繋ぐことはできた。とはいえ、キョンテに大きく詰め寄るには至らず、その差は約3,400万円。逆転賞金王へは優勝が最低条件となり、崖っぷちの状況に変わりはない。
「一瞬でも優勝争いできたことは、来週に繋がる良い材料。もう一度気持ちを切り変えて、来週に向けて良い準備をしていきたい」。ショットは好調をキープ、パットも尻上がりに上向いている中で迎える、来週の大一番。「明日も練習をしたい」と、休み返上で最後の戦いに臨む。