2010年 ダイヤモンドカップゴルフ
期間:05/27〜05/30 場所:狭山ゴルフ・クラブ(埼玉)
遼、スコアを2つ伸ばし予選突破を果たす!
国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ」の初日に3オーバーを叩き、100位タイと出遅れた石川遼。大会2日目は12時40分に1番ホールからスタートした。その1番ティグラウンドには、ゴルフウェアを着ていない青木功の姿が。青木は腰痛のため、この日の朝に棄権を申し出たが、同じ組でラウンドする予定だった石川と兼本貴司に一声かけるため、ティグラウンドまで出向いた。
「あれが青木さんなんですね。練習グリーンでも声をかけていただきましたが、腰が痛いのに、わざわざティグラウンドまで来てくれましたので、びっくりしました」と、青木の人柄に感心する石川。スタート後は、兼本との2サムだったため、前組との差が詰まってしまい、所々で待たされることがあったが、自分のペースを乱すことはなかった。
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スコアが動いたのは3番。2打目をグリーン手前のバンカーに入れると、ピン奥2mに寄せるもパーパットを外してボギーを叩いてしまった。この時点で4オーバーとなり、予選カットラインを大きく下回る110位台まで後退してしまう。
続く4番も2打目をグリーン手前のバンカーに入れてしまい、目玉の状態に。このバンカーショットをピン2mまで寄せた石川は、パーをセーブして次ぎの5番に良い流れを持ち込んだ。迎えた5番パー5、ティショットをフェアウェイに運ぶと、残り205ヤードで4番アイアンを手にした。このショットがピン1mまで寄りイーグルを奪う。
その後はチャンスは少なく、パーセーブを繰り返した石川だが、10番で再びボギーを叩き3オーバーに戻してしまう。だが、距離の短い13番ではティショットでグリーン方向を狙うと、ピン手前12ヤードまで運んだ。アプローチは2m残したが、バーディパットを確実に決め2オーバーへ。
さらに続く14番では、フェアウェイからの2打目をピン奥50センチにつけて難なくバーディ。終盤もいくつかのピンチを凌いだ石川は、通算1オーバーの48位タイで予選通過を決めた。「どうしても予選を通過したいと思っていたので、いままで一番プレッシャーがかかりました」と本音を漏らす。
「応援してくれている多くのファンの方々にも4日間見ていただきたいし、自分自身この4日間を戦わないと成長できないなと感じていましたので」。父親には、まだスコアや結果は気にするなと言われている石川。前日に青木功からも結果など気にするなと言われたが、自分の気持ちの中では、予選通過が大事だという気持ちも残っているようだ。