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石川遼

遼、連日のチップイン!5バーディで2位タイに急浮上!

国内男子ツアー「つるやオープン」の予選第2ラウンドを1アンダー36位タイで迎えた石川遼。8時20分に1番からスタートした時には、小雨が降る肌寒い状況だった。前半は4番で唯一バーディを奪い、それ以外のホールはピンチもなく進んだ。

後半に入り12番でバーディを奪ったが、3アンダーでは上位との差も開いており、ギャラリーの歓声も少なかった。ところが、終盤に石川とギャラリーのボルテージが一気にヒートアップした。15番パー5でバーディを奪った直後の16番パー3。ティショットはグリーンをオーバーして深いラフに捕まる。

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グリーンの傾斜は石川側から下っているため、デリケートな距離感が要求される。石川のアプローチは、グリーンの縁にポトリと落ちると、そのまま傾斜に沿って最後の一転がりでカップに吸い込まれた。ボールの行方を見つめる石川は、転がっているボールを指差し、カップインを確認すると、キャディの加藤氏に「見たか!」とばかりに指差し気合いの子篭った表情を見せた。

さらに、続く17番パー5。ティショットをフェアウェイセンターに運ぶと、2オンを狙った2打目はグリーン左サイドのバンカーへ。グリーンのエッジからピンまでの距離が少ないため、寄せることが難しい状況だったが、フェースを開いてスピンをかけてピンそば70センチに絡め、3連続バーディを奪った。

ここでのギャラリーの大歓声も手伝って、最終18番は人だかりの山。このホールはパーで終了したが、首位と4打差の2位タイまで順位を上げる快進撃を見せた。「久しぶりに熱くなりました」と石川が振り返るのは16番のチップイン。アプローチでのボールの落としどころは、イメージした半径20センチくらいに落ちて、カップの手前2mで入ることを確信したという。

石川が熱くなったのはこの時だけだった。「あそこで喜ぶのはいいけど、次のショットに波を立てないように気をつけました。ものすごいラッキーの後は、ボギーやダブルボギーを打たないように注意しています」と、冷静さを取り戻す。そして5バーディ、ノーボギーという内容も冷静に受け止める。

「チャージという感じはないですね。内容として66(5アンダー)という(割には)勢いがあるラウンドではなかったので。明日は多くのバーディが取れるというイメージは湧いています。久しぶりに最終組近くで回るので、気持ちのコントロールに苦しむと思いますが・・・」。石川は自分の予想以上の好位置に少し戸惑いを感じている。しかし、首位と4打差は石川の爆発力をもってすれば、逆転不可能な差ではない。最終組の1つ前でラウンドすることになった石川が、バーディラッシュで最終組にプレッシャーをかければ、今季1勝目を掴むかもしれない。

2010年 つるやオープンゴルフトーナメント



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