2010年 ザ・ロイヤルトロフィ
期間:01/08〜01/10 場所:アマタスプリングCC(タイ)
2ダウンを巻き返し、遼と孔明が逆転勝利!
「ザ・ロイヤルトロフィ」初日、第1組でスタートした小田孔明と石川遼組は、コリン・モンゴメリー&パブロ・マーティン組に対し、序盤の2ホールで2ダウンという苦しい立ち上がりとなってしまう。
1番では、小田が第2打をグリーン奥のブッシュに打ち込みアンプレヤブル。続く2番パー5では、石川がピン横5mに2オンするが、そこから小田が1mオーバーさせると、返しを石川が決められない。しかし、続く3番で欧州選抜が3パットでこのホールを落とすと、4番パー3で小田がティショットをピン下4mにつけて、石川がバーディ奪取。「4番で少し変わったかな」と石川は振り返った。
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フォアサムマッチのこの日、日本ペアは普段石川が使っているボールで戦った。同じスリクソン製ながら、小田はソフト、石川はハードタイプを使っている。「やっと遼のボールで距離感が合ったよ」という小田の言葉を聞き、「安心しました」と微笑んだ。
8番パー3で再びバーディを奪って1アップとした日本ペアは、続く9番で石川が残り22ヤードからSWでチップインバーディ。連続アップでゲームの主導権を手繰り寄せた。ドーミーホールとなった16番パー5では、2オンを狙った石川の第2打は、右からの風にも乗ってグリーン左サイドのブッシュの中。アンプレヤブルとしたものの、相手のボギーにも助けられてこのホールを引分け、3&2で勝利を掴んだ。
「(今大会初勝利は)嬉しく思います。出だしで少し躓いたけど、お互い緊張があったのかなと思います。プレジデンツカップで(Y.E)ヤンさんに言われた言葉じゃないけど、焦らないでゆっくりやろうって、余裕を持ったら良いショットが出始めました」と石川。対戦相手のモンゴメリーにも、「日本ペアは、飛んで曲がらない。非常に印象的だった」と言わしめた。
明日のフォアボールで再びペアを組む石川と小田は、第3試合に指名された。それに対してモンゴメリーがぶつけて来たのは、この日唯一勝利を挙げたアレキサンダー・ノレンと、ロバート・カールソンペア。「両キャプテンの期待が込もった組。熱い戦いになることは間違いない」と石川は気を引き締める。
09年の国内ツアーでバーディ率が1位と2位の日本ペア。「バーディで相手を離していくのが、僕達の考え方」と、明日もアグレッシブなゴルフで連勝を目指す。