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石川遼

遼、今季3勝目を挙げて賞金ランクトップに浮上!

国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」最終日を、2位に2打差の単独首位で迎えた石川遼。単独首位で最終日を迎えたのは自身4度目で、過去3回では2勝を挙げている。逃げ切り優勝を逃した1回とは、前週の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」。そのリベンジを果たすべく、今季3勝目へ向けてスタートを切った。

意気込みに反して、前半はスコアが停滞する展開が続く。「ショットは4日間で一番良かった」と多くのバーディチャンスを作るものの、とにかくショートパットが入らない。3日目に突如崩れたパットの後遺症か、昨日の夜や今朝の練習でも「今までの良かった感覚が無かった」と、不安の中でのスタートだったことを明かす。2番、3番と1.5メートルのバーディパットがカップに蹴られてパー。5番では80センチのパーパットがまたもカップに蹴られ、ボギーとしてしまう。

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それでも、他の上位がスコアを崩す展開にも助けられ、前半で1ストローク落としながらも、後続に4打差をつけてバックナインへ。「後半は自分との戦いと思い、“油断しなければ勝てる”と自分自身に喝を入れた。頑張ろう、という気持ちになれた」と振り返る石川。その気持ちはプレーにも乗り移る。10番で1メートルの下りのパーパットを真ん中から沈め、「あれで、やっとストロークが戻った」と、その後はパットが蘇り、12番、14番、15番、17番とバーディを量産。最終18番こそボギーフィニッシュとして、ガッツポーズも遠慮がちだったが、2位に5打差をつける圧勝だった。通算12アンダーで今季3勝目を飾るとともに、海外メジャー・WGCを含む賞金ランキングでも初めてトップに躍り出た。

「調子が良い時は優勝争いに絡めるようになった気はするけど、ちょっとでも悪いと崩れる時もある。もう少し全体的な底上げがこれからの課題です」と、圧勝劇を冷静に受け止めていた石川。「もしかしたら練習の成果が出ているのかもしれないけど、今は過信だけはしてはいけないと思っている」と、謙虚な言葉に終始していた。今週も、「調子が良いからと守りに入らず、毎週毎週、良くなっていかないといけない」と、自らのスイングに厳しくチェックポイントを課して臨んだという。「賞金王を狙うには、予選突破だけではダメ。毎週トップ10に入って、優勝争いを続けないといけない」と話す石川だが、今の心構えを最後まで継続できれば、自ずと頂点も見えてくるに違いない。

2009年 フジサンケイクラシック



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