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石川遼

遼、最終ホールのチップインイーグルで予選通過!

予選落ちのピンチを、土壇場のミラクルショットが救った。「関西オープン」2日目、通算2オーバーで最終18番を迎えた石川遼は、会心の当たりというドライバーショットを、ピンまで残り50ヤードの左サイドのラフまで運ぶ。

想定される予選通過ラインには2打足りなかったが、石川は「2打目をSWで打って、カップを狙うくらいでやらないと予選通過は難しいと思った」と、最後まで諦めていない。ショットを打つ前には、グリーン面を確認しにいき、「カップ2つ分のフック」とラインも読んだ。ラフからのショットでランを13ヤードと計算し、キャリーで37ヤードをイメージしたという。

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「SWで上げるショットなのに、グリーン上でラインを読んでいる。入っても入らなくても、カップを狙っているという姿勢を僕だけじゃなく、周りの人にも分かって欲しかった」と石川。「ギャラリーの視線がいっぺんに注がれたときに、何かが起きる」と、石川の予選通過を願う多くのギャラリーの想いも乗せたショットは、狙ったところに落ちると、そのままスルスルと転がって、カップへと吸い込まれた。

ギャラリースタンドの大歓声に応えるように、石川も飛び上がってど派手なガッツポーズで喜びを爆発させる。最終ホールの最後のショットでイーグルを奪った石川は、通算イーブンパーでホールアウトして、48位タイで見事に予選通過を確定させた。

この日の石川は1イーグル5バーディ1ボギー1ダブルボギーの「67」。7番ではティショットを左にOBしたが、昨日とは見違える程にショットが安定した。予選通過を目指していた終盤、14番では前日までのドライバーからアイアンへとティショットのクラブを変え、「ドライバーの一つのミスで流れを悪くしたくなかった」と落ち着いた一面も見せた。

「僕だけの力じゃない」と劇的な予選通過に興奮冷めやらぬ様子の石川。それでも、ショットの前に入念にイメージし、ギャラリーを巻き込んで集中力を高め、そして引き金を引く。タイガー・ウッズ青木功のプレーから集中の方法を学んだという石川のショットは、決してただの偶然ではなかった。

2009年 関西オープンゴルフ選手権競技



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