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ワールドカップ代表という名の重圧

1953年に産声を上げた「カナダカップ」が55年から「ワールドカップ」と名称を変更し、今年で56回目の開催を迎えた。2009年までは毎年開催されてきたが、今回からは2年に1度の開催となる。出場する選手は世界ランキングでも上位に入る選手が揃っているのだが、通常のトーナメントとは異なり、選手たちは自身の国の国旗をウェアなどに取り込み、国を代表していることを実感しながらのラウンドとなる。

とりわけ緊張するのは、開催国の選手に違いない。今年で4大会連続の開催となる中国からは、日本ツアーでもおなじみのウェンチョン・リャンと、ジャン・インジンという名の選手2名。リャンは世界中で6勝を挙げているが、24歳のジャンは経験が浅く、リャンがリードをする立場となっている。

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大会2日目まで通算8アンダー10位タイにつけ、地元ファンの声援にこたえてきた中国だが、3日目に17位タイまで後退してしまった。2人のベストスコアをそのホールのスコアとするフォアボール形式ではボギーをたたくことが一番やりたくないミスなのだが、この日の中国は9番、そして最終18番と2つ記録してしまった。

最終組から5つ前、中国ペアが18番にやってくるころには、地元ファンが巨大スタンドも埋め尽くし、異様な雰囲気となった。そして、ティショットをフェアウェイに運んだ2人だったが、2打目はジャンがグリーン左奥のバンカーへ。そして、リャンはグリーン左手前のフェアウェイで2オンはならなかった。

ピンからの距離はリャンの方が遠いのだが、左足下がりのバンカーショットを残したジャンの状況のほうが難しいと判断し、先にジャンが打った。スピンがかかりにくい状況でボールはピンを6mほどオーバーして止まった。この結果は想定していたはずのリャンだが、自身の3打目はまさかのチョロ。当然、ギャラリースタンドを埋め尽くした大観衆からはため息しか出なかった。

若いジャンに負担をかけまいと先に打たせ、寄せ切れなかったことを自分でリカバリーしなければと気持ちが入りすぎた結果が、フェアウェイからのチョロに繋がってしまった。普段のゴルフならば、自分の責任で自分のスコアだけに関わってくるプレーだが、今週は国を背負っての戦い。その重圧は、その場で経験した選手にしかわからない。(中国海南島/本橋英治)

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