今年の全英リコー女子オープンをリードするカロリン・マソン（左）と、予選突破を果たしたアマチュアのソフィー・ポボフは共にドイツ人で大の仲良し

今年の「全英リコー女子オープン」をご覧になっている多くの方がこう思っているに違いない。トップのマソンっていったい何者だ？

カロリン・マソン、22歳。ドイツ人。デュッセルドルフ近郊のグラドベックという町で生まれた。2010年にプロ転向し、現在は欧州女子ツアーを主戦場としている。今季はトップ10入りが4度で最上位は2位。ツアーでの優勝経験は無い。

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08年から09年にかけて、アメリカのオクラホマ州立大学にスポーツ奨学生として留学し、リッキー・ファウラー、ピーター・ユーライン、カロリン・ヘドウォールらと共に1年を過ごした。

LPGAツアーメンバーのサンドラ・ガルと同じデュッセルドルフ・フッベラスGCのメンバーで、マーティン・カイマーと同じガンター・ケスラーというコーチに師事。父はテニスコーチ･･･。

明日、最終組で一緒に回るヤニ・ツェンは、マソンのことは知っているかと聞かれ、「いえ。キャディにあれは誰って聞きました。プレーを見たこともないし、一緒にプレーしたこともない」と、我々と状況は同じようだ。それでも、「明日は（一緒に回って）友達になれると思う。少しおしゃべりをして楽しみたいです」と、気遣った。

18ホールを残して、2位に2打差をつけたマソン。初メジャーどころか、プロ初優勝へ向けて突き進む。とはいえ、ここはカーヌスティ。一躍、悲劇のヒロインとして名が知られるような事態は、できればあってほしくない。（スコットランド・カーヌスティ／今岡涼太）