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有村、ナイスボギーから連続バーディ締め! メジャー初制覇に大きく前進

滋賀県のタラオCC 西コースで開催されている、国内女子メジャー今季第2戦「日本女子プロ選手権 コニカミノルタ杯」の3日目。2位に1打差の単独首位から第3ラウンドをスタートした有村智恵は、4バーディ、1ボギーの「69」で回り、通算13アンダーでその座をキープ。リードを3打差に広げ、自身初のメジャータイトルに王手をかけた。

ショットは引き続き好調ながら、グリーン上でなかなかチャンスを決めきれない展開。それでも、3打目を80センチに絡めた前半アウトの4番(パー5)、そして12番(パー3)とバーディを奪い、2位で追う吉田弓美子との差を3打に広げて終盤3ホールを迎える。結果を先に言えば、16番(パー5)は、バーディを奪った吉田に1打差に詰められる手痛いボギー。しかし、この場面こそ有村の最大のハイライトだった。

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ティショットを右ラフに打ち込み、2打目は前方フェアウェイに刻むだけ。残り187ヤードの3打目は、フェアウェイに植えられた眼前の木の枝がブラインドとなり、「距離的にはグリーンに乗せられるけど、高さを出すと(枝に)当たってしまう」というシチュエーション。5番ウッドでカット気味の低いボールを放ち、左サイドに池があるグリーンを果敢に狙ったが、「思ったよりも左に出て、低い分キャリーも足りなかった」と僅かにショート。ボールは斜面を転がり落ち、ラテラルウォーターハザード区域にある池を囲う岩に当たって止まった。

岩とボールの隙間は、「フェースが入るか入らないか」という僅か10センチほど。アドレスをとり、「そのまま打てたら打ちたいという欲があった」と悩む有村に、“ここで無理したら流れが悪くなるよ”という小田亨キャディの声が飛んだ。マネジメントは、ほぼ有村の判断に委ねられているという中、「普段はここまで強く止められることはないので、潔く意見を参考にした」と1ペナルティを課して救済を選択。5打目のアプローチをピンに絡めてボギーで留め、「ボギーで収めることが出来て、良い流れになった」。直後の17番(パー3)では2mのチャンスをつけてバーディを奪い返すと、最終18番はピン左13mをねじ込んでのバーディ。キャディの好アシストから流れを築き、リードを3打差に広げる連続バーディフィニッシュを呼び込んだ。

今週開幕前から強いこだわりを口にしてきたメジャー制覇まで、あと18ホール。「メジャータイトルは意識せず、明日も1日、良いプレーをすることに集中していきたい」と、冷静に心構えを定める。悲願の瞬間に向けて最高の流れは整った。さらなる高みは、すぐそこにまで迫っている。(滋賀県甲賀市/塚田達也)

2012年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯



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