2021/02/20サイエンスフィット レッスン

“球をつかまえる動き”を理解することが上級者への近道

約10カ月ぶりの連載再開です! この一年間、サイエンスフィットでは「球をつかまえる」という動きを、徹底的に検証・分析してみました。その理由は、上級者の多くが球をつかまえる正しい動きを知っているから…
2020/04/30サイエンスフィット レッスン

プロ・アマ比較/スイング動作の決定的な違い【ヒップ編】

前回の「アーム編」に続き、今回は「ヒップ編」。3Dモーションキャプチャーのデータから、スイング中のお尻の動きに注目します。左腕の動きと同様、プロとアマの決定的な違いが随所に見られる部分です。アマチュアは腰を回転させているつもりでも、ちゃんと回っていなかったり、そもそも、腰が回転しやすいアドレスができていなかったりする傾向にあります。 さらにいうと、腰の回転やヒップ・ターンといった、「回す」という言葉の誤ったイメージが、プロとアマチュアの決定的な違いをもたらします。腰は意識的に回転させるものではなく、お尻のある動作の結果、勝手に軸を保ってキレイにクルッと回転しちゃうものなのです。打球の安定性に大...
2020/04/16サイエンスフィット レッスン

プロ・アマ比較/スイング動作の決定的な違い【アーム編】

ことが多いものです。原因はさまざまで、トップで左手首が甲側に折れて戻せないケースや、インパクト周辺で手首を甲側に折ることで、球を捕まえるといった、誤ったイメージもあるはずです。また、サイエンスフィット
2020/02/27サイエンスフィット レッスン

フックに悩む人の要チェックポイントはココ

世のアマチュアゴルファーの7割がスライサーである一方、フックで悩む人は、実は上級レベルにかなり迫っていると考えられます。ボールをつかまえる感覚が備わっているからです。問題は、ボールを過剰につかまえがちであるということです。フックに悩む方は、ぜひとも参考にしてみてください。 もちろんフックにもさまざまな原因があります。自己流で良かれと思ったやり方で改善しようとすれば、そこから抜け出せなくなってしまう厄介なケースもあります。しかし、スライサーと比較するとスイングの基本はできているので、冷静に問題点を見極めることができれば、スイングを大きく改善できるはずです。 【受講者の悩み】 「ドライバーのフック...
2020/02/20サイエンスフィット レッスン

初心者がまっ先に身につけるべき基本のキ

ゴルフをこれから始めたいという人、クラブを握って間もない人、さらには、ゴルフ歴は長いけれど、スライスから抜け出せない人。そんな人が、まず身につけるべき、絶対に外せない基本があります。プロレベルに迫りたい人も、レジャーとしてゴルフを楽しみたいという人も、スイングの基本はいっしょです! アマチュアゴルファーのなんと7割は、スイングの基本を外しています。基本を覚えるチャンスがあれば、もっと末永く楽しめるスポーツなのに…。自分にはゴルフが向いていないと断念してしまったり、スコアの壁を越えられず興味が薄れてしまう方が多いのは、とても残念です。今すぐに、悪いスパイラルと決別しましょう!今こそ、自分のゴルフ...
2020/01/23サイエンスフィット レッスン

体の回転でつかまえる「Fタイプ」スイング(後編)

左手首のヒンジ(手のひらや甲側に曲げる動き)の使い方を改善することが、アマチュアゴルファーの全レベルを通じて、上達スピードを格段に引き上げる鍵となります。前回に解説した「Fタイプ」は、左手首のヒンジをテークバックからダウンスイングを通じて、手のひら側方向に折れていく角度を増し、体の回転で球をつかまえるタイプとなります。つかまえ方のコツを身につければ、球が左右に散ることなく、強く安定した弾道を得ることが可能です。 前回の解析で、受講者はテークバックで左手首のヒンジが、手の甲側に折れることが発覚しました。プロの左手首の動きを見ると、テークバックからインパクトまで、ずっと手のひら側に折れ続けていき...
2020/01/09サイエンスフィット レッスン

体の回転でつかまえる「Fタイプ」スイング(前編)

体の各部の動きを解析できるモーションキャプチャー・システム導入直後から、特に注目してきたのは、左手首のヒンジ(手のひらや甲側に曲げる動き)です。その結果、球のつかまえ方は大きく2つのタイプに分けられ、自分に合ったタイプを目指すことが、上達の近道であることを突き止めました。今回は、その一つのタイプである、「Fタイプ」についてお話していきましょう。 2タイプのうちの一つは、左手首のヒンジが「山」になる(手のひら側に折れる)形をトップからインパクトまでキープしながら体の回転で球をつかまえる「Fタイプ」。もう一つはアームローテーションを積極的に使って球をつかまえる「Eタイプ」です。今回は、Fタイ...
2019/12/19サイエンスフィット レッスン

ヘッドを最大限に走らせるコツ(後編)

今回の受講者は、タメが浅い上に、そのタメが解けきる前にインパクトを迎えてしまっていることが問題でした。ヘッドが走っていないばかりか、この状態だとつかまりが悪いので、左手首を甲側に折って球をつかまえようとします。すると、インパクトでフェースをスクエアに合わせるのが困難になり、球が左右に散る結果となるのです。 前回お話した通り、沼田さんは腕を脱力した状態で垂らすと手の甲が正面に向くタイプなので、腕のローテーションを意識するのはハーフダウンまで。それ以降は手首の操作やアームローテーションは不要です。何もしないで振り抜くことがベスト。なお、ハーフダウンからインパクトで積極的に腕のローテーションを使った...
2019/12/05サイエンスフィット レッスン

ヘッドを最大限に走らせるコツ(前編)

多くの初級者や中級者は、ヘッドが加速しきらないままインパクトを迎えています。ヘッドを走らせようとすれば、球をうまくつかまえられなくなりがちで、この傾向は上級者にも見られます。ヘッドを最大限に加速させつつ、安定したインパクトを迎えるためにはどうすればいいのでしょうか?スイングの本質を理解し、それを実現するコツについて、フォーカスしていきたいと思います。 3Dモーションキャプチャーを導入したことによって、レッスンで重点を置くべきポイントが、より鮮明になってきています。それを、ざっくりと伝えるなら、スイングはハーフダウンまでに完了しているべきだということです。今回は、ドライバーの球が散ることに...
2019/11/21サイエンスフィット レッスン

そうじゃない!「タメとリリース」の誤解(後編)

「タメとリリース」はインパクトでヘッドを走らせる上でも、安定した弾道を得る上でも重要です。しかし、タメとリリースは自然に得るべきもので、意識的に作るものではありません。多くのアマチュアが、タメを作ろうと努めてしまうので、自然なリリースを損なってしまうものです。今回の受講者は、「タメとリリース」を誤解し、かなり深みにハマッている方です。 意識的に不自然なタメを作ってしまうと、インパクト周辺で、故意にフェースを返さなければ戻せなくなります。今回の受講者も、プロの平均値以上の深いタメがあるのですが、腕を強くこねなければフェースを戻せず、弾道が極めて不安定になっています。でも、ちょっとダウンスイングの...
2019/11/07サイエンスフィット レッスン

そうじゃない!「タメとリリース」の誤解(前編)

タメとリリースは、弾道の安定性や飛距離アップに欠かせないものですが、多くのアマチュアが誤解してしまうところでもあります。弾道が不安定であることはもとより、フェアウェイウッドが当たらない、ドライバーとアイアンのどちらか一方しか好調にならないといった不満はありませんか?そんな人は、間違ったタメとリリースを行っているかもしれません。 みなさんは「タメとリリース」に関して、どんなイメージをお持ちですか?インパクト直前ギリギリまで腕とクラブの角度を保持するのが「タメ」、タメた腕をインパクトで一気に返すのが「リリース」。そんなふうに考えていませんか?しかし、タメとリリースは、どちらも意識的に行うもので...
2019/10/24サイエンスフィット レッスン

シャンクに潜むスイングの根本的問題を解決(後編)

突発的なミスに思えるシャンクですが、そこにはスイングの根本的な問題が潜んでいることが多いものです。前回は、7割近くも左足体重になっていたアドレスを、左右5対5に修正し、アウトサイドイン軌道を軽減するドリルを行いました。今回は、いよいよ大きな問題点となっている、左手首のヒンジ(手のひら側や甲側に折れる動き)を改善していきましょう。 コンスタントに100を切れない人は、左手首のヒンジに必ず何らかの問題があることが分かってきました。特に多いのは、トップに向かって、このように左手首のヒンジが甲側に折れてしまうケースです。フェースが大きく開き、球がつかまらないので、アウトサイドイン軌道が定着してしまい...
2019/10/10サイエンスフィット レッスン

シャンクに潜むスイングの根本的問題を解決(前編)

たまにシャンクが出てしまう人は少なくないと思います。それはたいてい突発的に出るもので、ボールとの距離などを調整すればすぐに収まり、あまり深刻に受け止めない人も多いでしょう。しかし、シャンクはスイングに大きな問題が潜んでいることを示しています。今回は、アイアンのシャンクが止まらないと悩む受講者が登場。シャンクに潜む問題に深くフォーカスしていきましょう。 シャンクとは、アイアンのフェースにボールが当たらず、ネック部分に当たってしまうことです。シャンクが出る人は圧倒的に、外からクラブが下りている人が多いのです。インサイドアウト軌道が過剰になってシャンクするケースもありますが、シャンク=アウトサイドイ...
2019/09/26サイエンスフィット レッスン

飛ばないモヤモヤを一掃!アウトイン軌道撲滅法(後編)

ゴルフを始めてから、ずっとスライスばかりで、自分にはゴルフが向いていないかも…と感じている人はいませんか?あるいは、ゴルフ歴は長いけど、一向にドライバーがつかまらず、全然飛ばず、どこか興味を失いつつある人はいませんか?球がつかまらないのは、ずばり、アウトサイドイン軌道で振っているからです。スイングがカッコ悪いのもそのせいです。コツをつかめば、明日にでも抜け出せるはずなのに、多くのアマチュアがそこで止まっているのが実情。それを改善する大きなきっかけになる後編です! アウトサイドイン軌道にハマッてしまう二大要素は、テークバックでのフェースの開きと、リバース(トップで左足に体重が乗ってしまうこと)...
2019/09/12サイエンスフィット レッスン

飛ばないモヤモヤを一掃!アウトイン軌道撲滅法(前編)

プロレベルに達している人が、アウトサイドインの軌道でインパクトしていることは、まずありません。一方、アマチュアのおよそ7割がアウトサイドイン軌道に陥っていて、そこから抜け出せないまま、ゴルフから離れてしまう方も多いことでしょう。しかし、きっかけさえ掴めば、スイング全体が良い方向に連鎖して、すぐにでもアウトサイドイン軌道を抜け出せるはずです! アウトサイドイン軌道でも、安定していればいいと考える人はいるかもしれません。しかし、この軌道では、球がつかまらないことは当然として、すくい上げたり、上体が突っ込んだりと、上下の軌道も不安定になりがちです。そもそも、安定したショットを得ることが、とても難...
2019/08/29サイエンスフィット レッスン

自分で判別できる!球をつかまえる2つのタイプ

思います。これは、サイエンスフィットによる最新の分析結果によって得られたものです。うまく球がつかまらない人、強くつかまりすぎてしまう人、それらを交互に繰り返す人など、必見です! 球をつかまえるための
2019/08/22サイエンスフィット レッスン

左手首の「ヒンジ角」が最速上達のカギ!

どんな関連性があるかを突き止めることが、サイエンスフィットの大きな課題です。まず着目したのは、アドレス時のデータとスイング結果との関連性です。特に初・中級者では、左手首のヒンジ角度に大きな課題があること
2019/08/01サイエンスフィット レッスン

球筋を安定させるためのナチュラルグリップ(後編)

自分にとって、もっとも自然なグリップにするというのが今回のテーマです。前回、お話したとおり、ナチュラルグリップは、人それぞれに異なります。球がつかまり過ぎたり、あるいは、つかまらなかったりすることがある方は、ぜひとも自分にとってのナチュラルグリップを見直してみるべきです!前回、ドロー系の弾道からナチュラルグリップを採用することによって、フェードに変化した受講者は、今回、最適なつかまえ方を学びます。 ハンデ3.2という上級者で、体の使い方が極めて良好なので、グリップのちょっとした変化が即座に弾道に表れます。きれいにドローでそろっていた球筋が、今度は、きれいにフェードでそろってきました。新た...
2019/07/25サイエンスフィット レッスン

球筋を安定させるためのナチュラルグリップ(前編)

みなさんはどのようにグリップを決めていますか?ひどく違和感を覚えるようなグリップをしている人はいないはずです。誰しも自分にとって、一番しっくりくるように、握っているつもりですよね。しかし、そのグリップがその人にとってナチュラルかどうかが問題です。違和感がなくても、自然なグリップからズレてしまっているケースが多く、それがスイング全体を乱す原因になっていることが、とても多いのです。 今回の受講者は、ハンデ3.2の上級者です。腰のキレ、タメの深さ、ショットの安定感など、そのハンデが示すとおり、プロに迫る好成績のデータが計測されました。ところが、ナチュラルグリップという観点で、モーションキャプチ...
2019/06/27サイエンスフィット レッスン

万年スライサーは左手首の使い方が真逆かも!?(後編)

手首が親指方向に曲がる動きを示す「コック」という言葉はよく耳にしますが、「ヒンジ」という言葉は耳慣れないものですよね。しかし、初級・中級者にとって、実はこのヒンジがとっても大切なんです。ヒンジとは手のひらの面(あるいは手の甲の面)方向への動き。簡単に言うと、手をウチワのように扇ぐ動きですね。特に左手首のヒンジの使い方が悪いとショットが大きく乱れ、スライスやダフり、引っかけなどなど、手痛いミスショットが出てしまいます。 前回お話したとおり、スライスに悩む人は「フェースを返すタイミングが悪い」と考えてしまいます。したがって、小手先でフェースを返して、まっすぐ飛ばそうとします。それがうまくいか...