2014/01/18GDOEYE

5月のベビー誕生へ着々 首位リードの究極ツアー計画

昨年(2013年)、松山英樹と石川遼が揃って出場した米ツアーのレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」で、ジョーダン・スピースとのプレーオフを制してツアー初優勝を飾ったパトリック・リード。今週、カリフォルニア州ラ・キンタで行われている「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」2日目を終えて、首位に立っている23歳だ。 本人の知名度は、まだ米国でもそれほど高くはないようだ。むしろ、彼のキャディバッグのかたわらにいた小柄な金髪女性、キャディをつとめる妻のジャスティンさんの方が注目を集めている。PGAツアーにデビューして以来、ずっとパトリックのキャディを務め、初優勝も夫とともに勝ち取っ...
2014/01/17GDOEYE

たとえ左手一本でも「絶対にやめてはいけない」

今週、カリフォルニア州ラ・キンタで行われている米ツアー「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」は、予選3ラウンドは毎日違うアマとペアを組んで一緒に回るプロアマ方式。石川遼の関係者はこう証言する。「朝、練習場で(ペアとなるアマチュアが)片手でパットしているところを見たんですよ。でも、まさかドライバーは打たないだろうね、なんて話していたんだけど・・・」。その予想はものの見事に裏切られた。 この日、石川とペアを組んだのはカナダ・モントリオール出身の55歳、ローレント・ハーツビス(Laurent Hurtubise)さん。「生まれたときからこうだった」という右手には、肘から先の部分がない。...
2014/01/10GDOEYE

今田竜二 PGAツアー復活への道のり

米国ハワイ州にあるワイアラエCCで行われている「ソニーオープンinハワイ」初日、4バーディ1ボギーの「67」、3アンダーの今田竜二は12位タイと上々の滑り出しを見せた。 2013年シーズンのフェデックスカップランキングを224位で終えた今田は、今大会には主催者推薦で出場している。「目標はPGAツアーフル参戦」という今田にとっては、どんな権利を使ってでも、PGAに出場して優勝するのがその一番の近道だ。たとえ優勝しなくても、上位に入ってフェデックスカップポイントを稼いでいけばシード復帰も見えてくるし、出場した試合でトップ10に入れば、次週の出場も可能となる(ただし、今週トップ10の場合は翌々週のフ...
2014/01/17GDOEYE

デーリー、“ゴルフ界一の美女”とのラウンドは・・・

先週行われた「ソニーオープンinハワイ」で32位タイに入ったジョン・デーリーは、今週の「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」には主催者推薦で出場している。 大会初日、ラ・キンタCCで回るデーリーのペアとなったのは、米国ゴルフチャンネルのキャスターとして人気を誇るホリー・サンダースさん。米国では“ゴルフ界一の美女”とも形容されるだけあって、その容姿とスタイルは人々の目を引きつけて離さない。 スタートホールの10番で、デーリーはドライバーでフェアウェイを切り裂いて、2打目をピン上1.5メートルにぴたりとつけるバーディ発進。同組のもう一人のプロ、ジェスパー・パーネビック(スウェーデン)...
2014/01/16GDOEYE

“全米で一番健康な大会”を目指すヒュマナチャレンジ

澄んだ青空と乾いた空気、視線の先には荘厳な岩山がそびえ、人々の目を楽しませる。カリフォルニア州ラ・キンタで16日(木)から開幕する「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」は、アメリカ西海岸の自然に抱かれたPGAウェストがその舞台となる。 11年までは「ボブホープクラシック」として開催されていた同大会だが、12年からヒュマナが冠スポンサーとなり、同時に競技日数も5日間から4日間へ変更された。ヒュマナといっても日本ではあまり馴染みがないかもしれないが、同社はケンタッキー州ルイビルに本社を構え、保険や健康関連サービスを提供している企業だ。 大会パートナーで、元アメリカ大統領が主宰する「ク...
2014/01/21GDOEYE

中東か?カリフォルニアか?“砂漠”の選手争奪戦

健康を旗印とする米ツアー「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」のメディアダイニングで、カリフォルニアの日射しをたっぷり浴びた野菜中心のランチを食べていると、同じテーブルに座っていた大会関係者とおぼしき老紳士が話しかけてきた。 「君は日本から来たのか? 誰を取材しているんだ? なるほどRyo Ishikawaか。ところで、君はこの試合にミケルソンやマキロイが出るべきだと思わないか? それにもちろんタイガー・ウッズも。向こう(欧州)にアピアランスフィ(大会出場報酬)がなければ、こっちに出るに決まっているよな? そう思うだろう?」なかば強引に同意を求められて、僕は「その通りだ」とうなず...
2014/04/15GDOEYE

オーガスタで“初”の女性チャンピオンが誕生していた!

オーガスタナショナルGCで行われた今季メジャー初戦「マスターズ」は、史上最年少優勝を目指したジョーダン・スピースを、圧倒的な飛距離と自在に球を操る“感性のゴルフ”のバッバ・ワトソンが突き放し、2年ぶり2度目の制覇に涙した。実は、ちょうど1週間前の日曜日、同じオーガスタではもう1つ歴史的な出来事が起きていた。初の“女性”チャンピオンが誕生したのだ。 今年からUSGA(全米ゴルフ協会)とPGA・オブ・アメリカ、そしてオーガスタナショナルGCが連携して始めた「ドライブ・チップ・アンド・パット」という大会。全米各地で予選会を開催し、勝ち上がった7歳から15歳までの男女88人が年齢別に4つのカテゴリに分...
2014/03/23GDOEYE

森田理香子 “控えめに”女王防衛へ意欲

「早く勝ちたいという不安があったので、安心しました」。開幕戦こそ首位タイの好位置を守りきれず優勝を逃したが、1打差リードの単独首位で迎えた「Tポイントレディス」最終日は4打差をつける完勝。後半11番以降は3打差から詰め寄られることなくゴールテープを切った貫禄の勝利に、ホッと胸を撫で下ろした。 前半は、予断を許さない展開だった。5番までパーが続き、6番(パー3)では3パットでボギーが先行。同じ最終組で回る原江里菜に並ばれたが、「もったいないボギーだったけど、7番(パー5)は2オンのチャンスもある」と気持ちを切り替え、狙い通りに2オン成功。即座に単独首位に返り咲くと、2打差リードで折り返した後半1...
2014/03/23GDOEYE

「スロープレーヤー」のレッテル ケビン・ナの苦悩と喧騒

フロリダ4連戦も今週の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」が最終戦。4月の「マスターズ」開幕を3週間後に控え、メジャーシーズンが刻一刻と近づいている。しかし、そんな華やぐ雰囲気のフロリダスイング後半戦は、ある選手の周囲が騒がしい。30歳のケビン・ナ。本人にとっては不名誉な言われようだろうが、彼はツアーで現在最も“有名な”スロープレーヤーだ。 かねてから、ショット前のルーティンの多さによるプレーの遅さが指摘されていたケビンだが、騒動が再び巻き起こったのは前週の「バルスパー選手権」。最終組でプレーした3日目、競技委員による計測対象になったことに憤慨し、ラウンド後の会見でぶちまけた。 「こんな...
2014/03/21GDOEYE

カギは“高く刺したティ” 福嶋浩子を変えた姉・晃子の一言

「気合いが入りすぎたり、風が強く吹くと、スイングが速くなってしまう」。そんな福嶋浩子の悪癖を、姉の“金言”が払拭した。 きっかけは、先週の「PRGRレディス」練習日。今年から新設されたTPD特別登録者枠(ツアー過去5勝以上等の資格)による出場を見据え、ウェイティングのためコースに訪れていた福嶋晃子と、「2年ぶりくらい」に練習ラウンドをともにした。そこで、出産に伴うブランクを全く感じさせない姉のティショットに「振りに余裕があるし、私よりも40ヤード先にいく」と呆れ、自身のショットと比較しながら、ある1つのことで談義を交わしたという。 「姉と比べたら、ドライバーで私のティが低すぎるな、って。姉の半...
2014/03/24GDOEYE

まさかのV逸 スコット、初の世界一はお預け

誰もが独走を疑わなかった。フロリダ州のベイヒルクラブ&ロッジで開催された米国男子ツアー「アーノルド・パーマーインビテーショナル」は、まさかの逆転劇で幕を閉じた。初日にコースレコードに並ぶ「62」をマークしたアダム・スコット(オーストラリア)は3日目まで単独首位を走っていたが、最終日に「76」と崩れて失速。マット・エブリーにツアー初優勝を許した。 後続に7打差を付けて迎えた決勝ラウンド2日間で、苦しんだのはグリーン上。土曜日に31パット、そして日曜日は32パットを記録した。エブリーに追いつくチャンスだった16番(パー5)では、2オンに成功したものの、6メートルのイーグルチャンスから3パットパー。...
2014/03/27GDOEYE

日本ツアー開幕…石川遼、新規定は「その場しのぎに思える」

日本ゴルフツアー機構(JGTO)が今月6日、海外ツアーメンバーおよび複数年シード保持者に関する出場義務試合数を定めたトーナメント規定を変更したことを受け、石川遼がいま抱いている憂慮を打ち明けた。 今年から適用される新規定では、複数年シード保持者(賞金ランキング1位、国内メジャー優勝者、ワールドカップ出場者)と海外ツアーメンバー(米国ツアーと欧州ツアー)に年間5試合の出場義務試合数が課され、その義務試合数に達しない場合は翌年1年間の同資格は停止される。(推薦等、他の資格での出場は可能) 米国男子ツアーの「バレロテキサスオープン」開幕前日、石川はこの新規定を「将来にとって悪いことだと思う」と指摘し...
2014/03/29GDOEYE

イップスのトンネルを抜けて-藤田幸希が目指す笑顔のゴール

「ようやく自分の中でこれかな? こんな感じかな? という手応えを見つけました」――。 必死に取り戻そうと手探りを続けた月日に思いをはせ、藤田幸希は会見中に思わず声を震わせた。いろいろあった2年間。パターイップスの長いトンネルから抜け出し、真っ赤な涙目でようやく安堵の表情を見せた。 宮崎県のUMKカントリークラブで開催されている「アクサレディス in MIYAZAKI」の2日目、1打差2位から出た藤田は5バーディ、ノーボギーの「67」をマークし逆転に成功。2打差の単独首位に立ち、2011年10月の「富士通レディース」以来3シーズンぶりとなるツアー通算6勝目へ、一歩前進した。 朝から会場に降り注い...
2013/11/15GDOEYE

激怒の横峯さくら“罰金100万円”の是非

普段は感情を出すことの少ない横峯さくらが、“キレた”ように怒りを露わにしていたというからただ事ではなかったのだろう。「あんなさくらちゃんは初めてみた」というのは目撃した関係者の証言。「伊藤園レディスゴルフトーナメント」開幕前日、夕方のクラブハウスで事件は起きた。 プロアマ戦を終え、レジスト(出場登録)のためにLPGA(日本女子プロゴルフ協会)ルームへ向かった横峯は、12月15日(日)に予定されている「Hitachi 3Tours Championship」の出場意思を確認された。同大会の出場資格は11月3日(日)終了時点での賞金ランキング上位3名(プラス推薦3名)で、同2位の横峯は有資格選手と...
2013/11/14GDOEYE

あれから4年…諸見里しのぶ“27歳の決断”を語る

2009年、メジャー2大会を含む年間6勝を挙げ、賞金女王レースを引っ張った諸見里しのぶは、最終戦で横峯さくらに逆転を許した。まさか、その後、1度も優勝がないまま何年も過ごすことになろうとは、誰にも想像できなかったに違いない。2013年シーズンも残り3戦となった「伊藤園レディス」は、まるで当時を再現するかのような状況だ。現在の賞金ランク1位・森田理香子と同2位・横峯さくらが記者たちに囲まれている横を、速足で通り抜けた諸見里にクラブハウスの外で話を聞いた。 「苦しい。単純に苦しいです・・・」。表情は普段通りに明るいが、言葉は重い。トーナメント会場では、落ち込んだ素振りを少しも見せないが、「その分、...
2013/11/14GDOEYE

首位発進の近藤共弘 眉間のしわとゴルフの関係

2011年の「つるやオープン」で勝ったのを最後に、タイトルから見放されている近藤共弘。今季は7月の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」で2位に入るなど、賞金ランキングこそ22位タイにつけているが、通算5勝、脂の乗った36歳がそれだけで満足するわけにはいかない。 シーズン後半戦は、9月の「ANAオープン」から前週までの8連戦はすべて予選を通過。しかしトップ10入りは1度だけで、優勝争いに絡めていない。募るイライラはもうピーク。だから、決めた。今週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」のテーマは「楽しく、笑顔で回る」こと。澄み渡った空に浮かぶ富士山を目に、気分...
2013/11/21GDOEYE

3年後、北アイルランド代表の行方は

ロイヤルメルボルンGCで開幕した「ISPSハンダワールドカップ」は今年、2016年のリオデジャネイロ大会で112年ぶりに正式種目に復活するオリンピックを見据えた競技フォーマットに様変わりした。前回大会まではダブルスによる団体戦がメインだったが、今大会では60人の出場選手が72ホールストロークプレーで賞金総額700万ドルを争う。団体戦も残されてはいるが、こちらは2人が出場している26か国がそれぞれの合計ストローク数を競うもので、賞金総額は100万ドル。あくまで個人戦がメインと言える。 そんな中、世界ランキング12位のグレーム・マクドウェルは違った意味で注目を集めている。マクドウェルは今週、北アイ...
2013/11/21GDOEYE

膝手術から復帰!フェニックスで輝く中嶋常幸

2010年のオフトレ中に交通事故に遭い右膝を負傷した中嶋常幸が、その右膝をかばいながらツアーを戦う中で左膝まで痛め、今年7月に半月板の手術を行った。当初は10月のツアー復帰を願っていたが、回復は遅れ今週の「ダンロップフェニックストーナメント」が復帰戦となった。 「この試合はセベ・バレステロスに勝ったすごい思い出があるし、日本のゴルフ界に多大な影響を与えた、日本をリードしてきた試合だよね」と、1985年大会で日本人選手として初めて大会を制した思い出の地での復帰戦に感慨深く話を始めた。 「正直今年の復帰はあきらめていた。日本シニアも富士フイルムにも間に合わなかったし、今週は最初から2日しかできない...
2014/05/30GDOEYE

岩田寛 「覚えたて」のコースマネジメントで首位キープ

国内男子ツアー「~全英への道~ミズノオープン」の2日目。6アンダーから出た岩田寛が、スコアを3つ伸ばして通算9アンダーの首位タイをキープした。同大会は「全英オープン」(7月17日~、英国・ロイヤルリバプール)の出場資格獲得も兼ねた戦いとなるが、岩田は既にタイ・アマタスプリングCCで行われた予選会を突破して出場資格を持っており、ツアー初優勝のみが期待される戦いだ。 この日、10番から出た岩田は14番でボギーが先行し、この時点で首位の座を明け渡した。しかしその後に4つのバーディを積み重ね、終わってみれば首位タイに返り咲いた。 今季安定感のあるゴルフを展開する岩田は、これまで5試合中4試合でトップ1...
2014/05/30GDOEYE

キーガン“ママのひと言”でアンカーリング卒業を決意

オハイオ州にあるミュアフィールドビレッジGCで開幕した「ザ・メモリアルトーナメント」初日、5バーディノーボギーの「67」でラウンドしたキーガン・ブラッドリーは、首位と4打差の5位タイ発進。だがこの好スタートは、本人の望みとは裏腹に、大いに注目を集める結果となってしまった。 「最高のシナリオは、この週をうまくやり過ごして、もし来週、元のベリー・パターに戻すことがあったとしても、その理由を説明しないで済むっていうことだったんだ」。そう、初めて中長尺パターでメジャー大会(2011年・全米プロ)を制したブラッドリーが、今週はアンカーリングしないパターで、初日27パットを記録したのだ。 通常のパターに戻...