2022/12/24ヨーロピアンツアー公式

2022年のロレックスシリーズを振り返る

スコットランドオープン」が2つの歴史を作った。同大会は、史上初となる米PGAツアーとの共催大会となり、これにより、DPワールドツアーに強固なフィールドが形成され、イーストロージアンのルネサンスクラブには…
2001/12/21米国男子

“タイガー・スラム”とタイガーのスランプ!?

・チャンピオンシップと連勝した後には、いわゆる「タイガー・スラム」と称される偉業を達成した。2000年の全米オープンの勝利を皮切りに、全英オープン、PGAチャンピオンシップを制覇し、今年のマスターズに優勝して…
2015/02/18佐渡充高のPGA選手名鑑

<選手名鑑146>ブルックス・ケプカ(フロント9~前編~)

■これからの時代を築くか?ケプカの強烈パワー 今季2月第1週の「ウェイストマネージメントフェニックスオープン」で、米ツアー初優勝をあげたブルックス・ケプカ(24)の飛距離と爆発力、勝負強さは群を抜いている。米国フル参戦は今シーズンが初めてで、まだ馴染みが薄いかもしれないが、これからの米ツアーでも中心的な役割を演じ、この先の時代を築く可能性を秘めた選手だ。今回は、フロント9と称した前編で、ケプカの突出したパワーを、バック9の後篇では、強靱な精神力に焦点を絞って紹介したい。 ■あっぱれ!米ツアー初優勝 初優勝とは思えない勝ちっぷりだった。2月第1週の「フェニックスオープン」で米ツアー初優勝を目前に...
2015/01/21佐渡充高のPGA選手名鑑

【番外編_142】20 Years of タイガー・ウッズVol.1「プロゴルファー、タイガー・ウッズ誕生」

■プロ生活 20周年 2015年はタイガー・ウッズが20歳でプロ転向を果たし、20年目という節目のシーズンを迎える。さらに年末には40歳を迎えるタイガーは、30歳代最後のシーズンとなる。 これまで歴代2位の79勝、メジャー14勝、最優秀選手賞11回など数々の偉業を達成。これからも新記録に挑戦、前人未到の戦いが続く。ウッズがプロ転向した1996年は、日本では平成8年。橋本龍太郎が首相に就任、米国ではビル・クリントンが大統領に再選された年である。アトランタ五輪開催、映画は「ミッション・インポッシブル」が人気で、ゴルフ界に旋風を巻き起こしたウッズとイメージが重なったことを覚えている。プロ生活20年も...
2016/03/09佐渡充高のPGA選手名鑑

<選手名鑑191>アダム・スコット(前編)

■グリーン上で指差し スコットが行う物理学的パット法 アダム・スコット(35)が2週前の「ザ・ホンダクラシック」、先週の世界ゴルフ選手権「WGCキャデラック選手権」と2週連続優勝。あっと言う間にツアー13勝目を挙げ、世界ランクはこの2週で13位から6位に急浮上、ポイントランクでもトップに躍り出た。今年からアンカリング禁止になり、これまでと異なるスタイル採用を余儀なくされたが、ホンダでのパット貢献率はフィールド23位で勝利に大きく貢献。キャデラックでも最終ホールで3mのパットを決めて勝利をもぎ取るなど、パットの上手さ、好調さが光った。 彼のパットのパフォーマンスを支えているのは「エイムポイント・...
2015/09/23佐渡充高のPGA選手名鑑

<選手名鑑173>ヘンリック・ステンソン

■今年も? 過去5年連続、逆転で年間王者が決定 24日から開幕する「ツアー選手権byコカ・コーラ」が今季最終戦。いよいよ今週で年間王者が決定する。現在ポイントランク5位以内の選手は、今大会に優勝すれば他の選手順位に関係なく年間王者を戴冠、6位以下の選手は、今大会の優勝が最低条件+他の選手の順位次第となる。今大会にポイントランク1位で出場する選手は有利なのだが、この5年間はすべて逆転で年間王者の座をもぎとってきた。1位の選手がそのまま年間王者になったのは、09年タイガー・ウッズが最後で、その時はフィル・ミケルソンが優勝で、ウッズは2位。そのままポイントランク1位を守り切って年間王者に輝いた。過去...
2015/05/13佐渡充高のPGA選手名鑑

<選手名鑑157>ルイ・ウーストハイゼン(前編)

■見知らぬ男から「兄弟!会いたかった」 そのわけは…? 2010年7月、スコットランドのセント・アンドリュース・オールドコース開催の「全英オープン」で優勝したのが南アフリカのルイ・ウーストハイゼン(32)だ。2位のリー・ウェストウッドに7打の大差をつけての優勝は、全英史に残る圧勝だった。 身長178センチ、77キロと選手の中では小柄だが、彼のパワフルなプレーと美しいスイングは、強烈な印象を与える。その一方で、笑顔を見せるとGap-toothed(スキッ歯)で、どこかコミカルな印象を与えるのが彼の特徴でもある。そんな彼につけられたニックネームは心優しいアニメキャラクターの“シュレック”だ。強さと...
2015/08/26佐渡充高のPGA選手名鑑

<選手名鑑170>ロバート・ストレブ

■ランキング急上昇。狙え!12億円ボーナス いよいよシーズン最終シリーズ、プレーオフ4試合が今週からスタートする。このシリーズでポイントランク1位の選手が年間王者となり、各大会の賞金以外に1000万ドル(約12億円)という巨額ボーナスを獲得する。フィールドはレギュラーシーズンでのポイントランク125位までの選手で、第1戦が今週の「ザ・バークレイズ」だ。シリーズ4試合は生き残り戦で、2戦に駒を進められるのは100人、3戦目は70人、最終の「ツアー選手権」は30人のみ。3戦までの各優勝者には、レギュラーシーズンに開催された試合の4倍のポイントが付与されるため、下位からの大逆転も可能で、大いにヒート...
2015/04/29佐渡充高のPGA選手名鑑

<選手名鑑155>パドレイグ・ハリントン(前編)

■楽しくフレンドリーな男 ある人物を除いては・・・ 少し甲高い声で「イャー」――パドレイグ・ハリントン(43)が話しはじめる前の口癖だ。言葉ではなく擬音で、日本語で言えば「あのー」という感じだ。ゴルフで例えればスイング前のワッグルのようなもの。僕の友人にも同じような導入句から話し出すアイルランド人が多い。 誰とでも気さくに話すフレンドリーな男は、2001年に御殿場で開催された「ワールドカップ」出場のために来日し、日本を心から楽しんでいる様子だった。彼とは不思議なほど、いろいろな場所でバッタリ会う。フライトの経由地や空港でも、また!というほど縁があるのだ。気さくな彼だが、好き嫌いがはっきりしてい...
2016/04/20佐渡充高のPGA選手名鑑

<選手名鑑196>ブライソン・デシャンボー(中)

■15歳の衝撃 人生を変えた“The Golfing Machine” アイアンのシャフトの長さ、ヘッドウェイト、ライ角を均一にする理由はブライソン・デシャンボーが編み出した独特なスイングをするために必要だからだ。15歳のある日、コーチのマイク・シャイから、ある本のコピーを渡された。それは1969年に自費出版された“The Golfing Machine”というスイング理論だった。著者はホーマー・ケリー(1907年生まれ、83年没)というシアトルにある航空機会社のエンジニアで、工学的見地からスイング理論を確立した人物だ。シャイは少年時代にその本に出会い、読み進めるうちに、その理論の虜になってい...
2016/03/02佐渡充高のPGA選手名鑑

<選手名鑑188>シャール・シュワルツェル(後編)

■「Hello World!」シュワルツェルの名を世界に轟かす 2010年、シュワルツェルの名を世界に轟かせたのは今大会(当時の名称はCA選手権)だった。年4回開催される世界選手権で、その年の2試合目、コースは“ブルーモンスター”の名で知られる難コース、トランプナショナル・ドラールだ。現在では愛称がそのままコース名になったブルーモンスター・コースが舞台となる。世界選手権は強豪らが競うビッグイベント。開催年のマスターズ出場者とメンバーがほぼ同じなので、マスターズでの活躍予想に大いに参考になると言われている。テレビ放映も世界規模で、活躍すれば世界のゴルフファンに存在感をアピール出来る。 2010年...
2016/05/04佐渡充高のPGA選手名鑑

<選手名鑑198>ブランデン・グレース(前編)

■恐怖の「グリーンマイル」 今大会の会場クエイルホロークラブは、米国でも屈指の名門、難コースで知られる。特に最終3ホールの難度は極めて高く、これまでさまざまなドラマが生まれてきた。16番は478ydの長いパー4。17番パー3は217ydと長く、グリーンの手前、左、奥の三方向は池に囲まれている。18番は478ydと長いだけでなく、左サイドはグリーン奥までクリークが蛇行しながら伸び、プレーヤーにプレッシャーをかける。 この3ホールは「グリーンマイル」と名付けられているが、その由来は、電気椅子による死刑執行を描いたトム・ハンクス主演の映画「グリーンマイル」だ。椅子までの廊下は緑色で、そこにたどり着く...
2016/05/18佐渡充高のPGA選手名鑑

<選手名鑑200>ラファ・カブレラベロー

■快進撃!4か月で世界ランク114位→30位 ダニー・ウィレット(英国)はマスターズ優勝で一気に世界トップランカーの仲間入りを果たしたが、欧州にはもう一人、目が離せない選手がいる。褐色の肌、ダークヘア、笑顔のナイスガイ、スペインのラファ・カブレラベロー(31)だ。同国先輩のセルヒオ・ガルシア(36)をしのぐ勢いで好成績をあげ続けている。1月、2月の欧州ツアー、カタールマスターズとドバイデザートクラシックで2週連続2位タイ。3月から渡米し、世界選手権キャデラック選手権で11位。52シードで出場したWGCデルマッチプレーでは、次々に大物たちを撃破し3位、マスターズ直前のシェルヒューストンオープンで...
2014/09/10佐渡充高のPGA選手名鑑

<佐渡充高の選手名鑑 133>バッバ・ワトソン

■名は体を表す!多芸多才な二人のBubba ワトソンはフロリダ州北西部ペンサコーラ近くの小さな街バグダッド生れ。両親と姉の4人家族に育った。本名はゲーリー・レスター・ワトソンJrだが、父は産まれたばかりの長男に対面し、あまりの巨漢に「Bubba(バッバ)みたいだ!」と思わず叫んだ。それがニックネームになり、本名以上に愛され親しまれる名になった。父が連想したBubbaとは身長2メートル1センチ、体重117キロの米プロフットボール選手バッバ・スミスのことだ。学生時代から最怖と言われたほどの鉄壁ブロックで相手チームをKO。引退後は俳優や映画監督に転向すると、映画「ポリスアカデミー」シリーズではチャー...
2014/08/20佐渡充高のPGA選手名鑑

<佐渡充高の選手名鑑 130>ヘンリック・ステンソン

■盛夏!ステンソンの季節がやってきた 寒い国、北欧スウェーデン生まれのヘンリック・ステンソン(38)。一見クールそうでハンサムな彼は、夏から一気にヒートアップする。今季もシーズン序盤は鳴りを潜めていたが、夏が近づくにつれぐんぐん調子を上げてきた。6月の「全米オープン」では4位タイ、8月の「全米プロ」では優勝争いに顔を出し3位タイの大健闘。この攻勢は昨季終盤の怒涛のラストスパートを思い起こさせる。昨年7月には「スコティッシュ・オープン」で3位、「全英オープン」で2位。米国に移動して、8月の「WGCブリヂストン招待」では2位、翌週の「全米プロ」では3位で猛チャージをかけた。わずか2ヶ月で年間王者争...
2014/04/30佐渡充高のPGA選手名鑑

<佐渡充高の選手名鑑 117>マット・エブリー

■名前もフィットした?“King”の試合で“King”が勝利! ちょっと太めで愛嬌のあるマット・エブリー(30)は、自身93試合目となる今年3月の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」で待望の初優勝を果たした。この優勝で「マスターズ」初出場も叶え、その翌週の「RBCヘリテージ」でも12位タイと、着々と好成績を積み重ねている。特に「アーノルド・パーマー-」では、メジャー優勝者のキーガン・ブラッドリー、世界ランク2位のアダム・スコット、昨季欧米両ツアーの覇者ヘンリック・ステンソンらを退けての勝利で、自信も湧いてきた。パーマーはゴルフ界の“King”と称され、エブリーのミドルネームも“King”...
2014/02/05佐渡充高のPGA選手名鑑

<佐渡充高の選手名鑑 106>フィル・ミケルソン【後編】

■初代オメーラから引き継いだ称号「プリンス・オブ・ぺブル」 今大会の最多優勝はマーク・オメーラ(57)の5勝で彼がレギュラーツアーでプレーしている頃は“プリンス・オブ・ペブル”と言われていた。現役の選手の中の今大会の最多優勝は4勝のフィル・ミケルソン。オメーラの称号を継承したといっても過言ではない。ミケルソンは優勝記録だけではなく、今大会に関して様々な記録をも樹立している。一つは「20年間連続出場」だ。1995年に今大会初出場し、今年で20回目となり、現役選手の中では「最多出場」を誇る。20年という長期に渡る挑戦の中で、ミケルソンは4勝以外にトップ10に3回、そのうち3位2回という抜群の成績を...
2014/04/02佐渡充高のPGA選手名鑑

<佐渡充高の選手名鑑 114>ロバート・ガリガス

■ド迫力ショット+極短パターで異彩を放つ ロバート・ガリガス(36)は2009年、2010年と、2年連続で平均飛距離310ヤードを超えツアー1位に立ち、3年連続1位を狙うバッバ・ワトソンの連覇を阻んだ選手だ。毎年、平均飛距離では上位に名を連ね、現在も軽く300ヤードでランク7位のパワーヒッターだ。昨年の「マスターズ」でも平均304.4ヤードでフィールド1位だった。昨年の「全英オープン」では15番448ヤードのパー4で、1オンに成功するなど数々のビッグドライブのエピソードがある。豪打とは対照的に、ツアーで最短の短尺パターを使っていた選手でもある。そのギャップが余りにも激しくゴルフファンの関心を惹...
2014/03/05佐渡充高のPGA選手名鑑

<佐渡充高の選手名鑑 110>グレーム・マクドウェル

■G-MacとのマッチプレーはG-Shock級? “G-Mac”の愛称を持つ北アイルランド出身のグレーム・マクドウェル(34)は、ツアーの中でもとてもフレンドリーな選手の一人だ。選手やメディア、ボランティア、ファンのアンケートによるグッドガイ・ランクでは5位に入るほどの人気だ。インタビューはいつも笑顔でジョークを交えファンを魅了する。 2月の「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」の2回戦で松山英樹を破り、4回戦で敗退したものの、初戦から3日連続の逆転勝ち。マッチの肝を知り尽くした勝負師のプレーは圧巻だった。彼は「直接対決」にめっぽう強い。昨年は4月の「RBCヘリテージ」でウェブ・シンプソン...