2002/07/08米国男子

ジェリー・ケリーが今季2勝目

ゴルフの試合でもっとも歴史のある大会が、次週スコットランドで開催される全英オープンの132回。そして、先月行われた全米オープンが102回大会を終えたところだ。そして、今週イリノイ州のコッグ・ゴルフ&カントリークラブで行われた「アドヴィル・ウェスタンオープン」が99回目の開催を迎えた。 歴史ある大会に世界ナンバーワンのタイガー・ウッズも出場を予定していたが、体調不良を理由に欠場となった。今週は全英オープンの2週前ということで、米国での最終調整をかねて出場する選手も多い。 そして、大会は日替わりでスコアを伸ばす選手が登場し、順位も大きく入れ替わった。最終的に一番上に名前を掲げたのは、1月のソニー・...
2002/06/29米国男子

グレン・ナティックが連日の6アンダーで単独首位に立った

フィールドが弱い? 大会前の米国メディアは、今大会をそう表現していた。確かに世界ランキング上位選手は少ないが、バーディラッシュの展開で好スコアが続出。予選通過は2アンダーまでという、ハイレベルな戦いになった。 初日が雷雨のため中断になり、そのままサスペンデッド。そして、2日目の朝から再開され、第2ラウンドは予定よりも1時間30分遅れてスタートした。初日に65をマークし首位タイのグレン・ナティックが、6バーディ、ノーボギーで2日連続の65でラウンドし、12アンダー単独首位に立った。 そして、1打差の11アンダーにはパット・ベーツ、ジェイ・ハースとノタ・ビゲイの3人が並んでいる。3アンダー17位か...
2002/06/24米国男子

全米オープンの雪辱を果たし、ミケルソンが2年連続優勝!

最終日の優勝争いは、8アンダー5位タイグループからスタートしたフィル・ミケルソンの浮上により、ジョナサン・ケイ、デービス・ラブ、スコット・バープランクの4名が僅差を競う展開になった。 2番と4番でバーディを奪ったミケルソンは、7番パー4でサンドウェッジで打った第2打を直接カップインさせ、イーグル。この時点でスコアを12アンダーまで伸ばし、単独トップに立った。しかし、続く8番パー3では、短いパーパットを外してボギー。後半に入ると得意のショートゲームが威力を発揮し始め、10番、13番、15番でバーディ。スコアを14アンダーまで伸ばした。 17番パー4ではグリーン右奥のカラー近くから打ったチップショ...
2002/06/23米国男子

田中5位タイ、横尾11位タイで最終日へ

ムービングデーと呼ばれる3日目、まず大きな動きを見せたのは全米オープンで惜敗したばかりのフィル・ミケルソンだった。4アンダー13位タイグループからスタートしたミケルソンは、前半6バーディを奪い、あっという間にトップへ。後半も13番でバーディを決め、11アンダーまでスコアを伸ばした。しかし、16番のパー3でティショットを池に入れ、ダブルボギー。最終ホールもボギーを叩き、今日66、通算8アンダーで5位タイにとどまっている。 TPCリバーハイランズは、先週のベスページに比べればフェアウエイは広く、ティやグリーンの高低差も少ない。とはいえ、場所によってはベスページより深いラフもあり、決して易しいとは...
2002/06/22米国男子

横尾要は4位タイ、田中秀道6位タイ!

午前中は風がなく、スコアを伸ばす選手が続出した。まず首位に躍り出たのは早朝にスタートしたジョナサン・ケイ。初日に3位タイにつけていたケイは、今日3アンダーのゴルフで通算8アンダー。午前中はケイが終始トップの座を保っていた。 初日に首位に立った田中秀道も2日目の今日は午前中のスタート。前半はボギーとバーディが交互に出てイーブンパー。後半は12番でバーディを奪った途端、13番、14番は連続ボギー。しかし、15番の短いパー4ではティショットをグリーンのすぐ手前まで持っていき、第2打を直接カップインさせてイーグル。ところが16番パー3ではティショットをラフに入れ、再びボギー。今日35-35=70のイー...
2002/06/21米国男子

田中秀道は首位タイ。横尾要は3位タイ。

風もなく、晴天に恵まれた初日、出場している日本人選手5名のうち2名がインタビュールームに呼ばれる好成績を出した。 まずリーダーボードの最上位に浮上したのは横尾要。出だしから3連続バーディで好スタートを切った横尾は、6番パー5でも第3打をピッタリつけてバーディ。前半を31で折り返し、後半も11番、13番、15番、17番でバーディを奪ったが、第2打のスタンスがバンカーの淵にかかってしまった12番、ティショットがガードバンカーにつかまった16番パー3でボギー。それでも17番は再びバーディで取り返し、この時点で6アンダーの単独トップに立っていた。 しかし、最終ホールはティショットが右サイドのフェアウ...
2002/06/16全米オープン

最終日はタイガーとガルシアの一騎打ち?それともミケルソンを交えた三つ巴?

昨日からの風雨がなんとか止み、終日曇天となった今日はスコアを伸ばす選手が格段に増えた。アンダーパーで回った選手は13名。昨日の4名と比べれば、大きな差である。 初日、2日目と首位を守ったタイガー。今日は5アンダーからスタートしたが、5番と10番でボギーを喫し、3アンダーへ後退。後続の選手に追いつかれる可能性が無きにしも非ずという展開になったが、さすがは世界一のプレーヤー。15番、17番でバーディを奪い返し、今日イーブンパーの70、通算5アンダーで首位を守った。「長い1日だった。ずっとオーバーパーで回っている気分だったし、何人かの選手が快進撃で僕に近づいてきているのがわかったけど、なんとかこらえ...
2002/06/15全米オープン

丸山は7位タイへ急浮上!片山、田中は21位タイへ浮上!

全米オープン2日目は終日、雨に降られた。気温も下がり、雨足は時折、試合中断を予感させるほど強まる。そんな中、午前8時35分に1番ホールからスタートしたタイガー・ウッズは、出だしからバーディを奪い、2番、4番でもバーディ。同じような時間帯にスタートした選手たちが軒並みスコアを落とす中、タイガーだけは3アンダーから6アンダーへスコアを伸ばし、コンディションの悪さを感じさせないプレーぶりを披露し始めた。それでも、8番パー3ではティショットをグリーン左のバンカーへ入れ、目玉になった。「パーを取るのは無理と悟り、ダブルボギーを叩かないことだけを考えた」というタイガー。このホールをボギーとし、折り返し後の...
2002/06/14全米オープン

首位は順当にタイガー。日本勢は田中とアマチュア清田が大健闘

ベスページブラックコースは、これまでの全米オープン開催コースの中で最も難しいというのが大会開催前の評価。このベスページを制するべく、初日のリーダーボードに飛び出す選手の名前は、まったく謎に包まれていた。 優勝候補と目されている大物選手の中で最初にリーダーボードを飾ったのは10番からスタートしたフィル・ミケルソン。メジャー初優勝を悲願とするミケルソンだけに、今回こそはという期待がギャラリーの胸を膨らませたが、2アンダーまでスコアを伸ばしたあと、16番でダブルボギー。後半(フロントナイン)は1バーディ、1ボギーとし、イーブンパー70でフィニッシュした。 「昨日の雨でコースもグリーンも柔らかかった...
2002/06/13全米オープン

“10番スタート対策”と“調整”が目立った水曜日

試合開始を明日に控え、水曜日の選手たちの過ごし方はさまざまだった。注目のタイガー・ウッズは、いつものように早朝から練習ラウンドを開始したが、18ホールではなく、後半9ホールのみにとどめた。各選手とも、すでに練習ラウンドを重ねていること、高低差の激しいタフなコースで疲労も激しいことなどから、今日はタイガー同様、9ホールのみのラウンドにとどめる選手がかなり見られた。 全米オープンは1番ホールのみからの1ウエイスタート形式が伝統だが、今大会からは101年の歴史に終止符を打ち、1番と10番、両ホールからの2ウェイスタートに変わる。ベスページブラックコースはバック9にタフなホールが多いため、10番からの...
2002/05/27米国男子

フューリック、大逆転優勝!丸山、堂々4位タイ!

肌寒く感じるが、好天に恵まれた最終日。6アンダー66で回り、順位を一気に22位タイへ上げてディフェンディングチャンピオンの意地を見せたタイガー・ウッズは、「2番アイアンで打ったボールが2メートルも転がらずに止まるほどグリーンは柔らかい。だからアグレッシブなプレーができる」と語った。その言葉通り、優勝を狙って積極的に攻める上位陣が一進一退を繰り返す一方、スコアを大きく伸ばす選手も続出。一時はトップから2打差以内に12人がひしめく混戦となった。 そんな中、快進撃で首位に躍り出たのはデビッド・デュバル。5アンダースタートしたデュバルは前半でスコアを4つ伸ばし、後半も10番から3連続バーディを奪って...
2002/05/26米国男子

丸山4位タイ浮上!タイガー敗北宣言!

大会3日目、ジャック・ニクラスは「私が71で回れたんだから、今日はコースが簡単だ。スコアは伸びる」とコメントした。その言葉通り、昨日からの雨でフェアウエイもグリーンも柔らかくなっていた3日目は、スコアを伸ばして急浮上する選手が続出した。しかし、上位陣の争いは首位がめまぐるしく入れ替わる混戦模様となった。 最終的に3日目のトップに収まったのはボブ・ツエー。4バーディ、ノーボギーで4アンダー68をマーク。トータル12アンダーで単独トップの座に返り咲いた。「たくさんバーディを取って同時にいくつかボギーを叩くぐらいなら、なるべくボギーを叩かないようにしたほうがいい。そうすれば無理にバーディを取らなく...
2002/05/25米国男子

丸山11位タイ、谷口26位タイへ浮上

朝から心配された雨が午後になって降り出し、第2ラウンドは8割以上の選手がその影響を受けた。夕方には雷も鳴り出し、6時14分から試合は一時中断。しかし、7時25分に再開され、なんとか全員がプレーを終了した。 初日、7アンダー65で単独トップに立ったボブ・ツエー。午前8時にトップスタートを切った2日目はスコアを1つ伸ばすに留まり、トータル8アンダーでフィニッシュ。そのツエーを1打抜き、単独トップに立ったのは、65の好ラウンドを見せたハリソン・フレイザー。しかし、続いてジャスティン・レナードも65で回り、トータル10アンダーでフレイザーの首位の座を奪った。「風がおさまったことが今日の好プレーのカギ...
2002/04/15マスターズ

スコアに見えない力の差、王者ウッズが貫禄の連覇を達成

世界ランキング7位以内が6位までを占めて迎えた2002年の最終ラウンド。オーガスタも今大会初めて朝から快晴になり白熱したバーディ合戦が繰り広げられるかと思われた。 しかし、マスターズ、そしてオーガスタナショナルは数え切れないトラップで、選手の行く手を阻んだ。今年も4日間アンダーパーを記録したのはたったの1人しかしなかった。 285ヤードも延びたコースでも王者タイガー・ウッズには敵わなかった。10ラウンド連続アンダーパーは大会記録。マスターズの生みの親「ボビー・ジョーンズ」生誕100年、そして、マスターズと米国ツアーを支えてきた1人「アーノルド・パーマー」のラストラウンドなど人々の印象に残る大会...
2002/04/14マスターズ

来たぞ大本命! 今年もビッグネームが上位で顔を並べる

大会3日目、朝7:30から第2ラウンドを残した選手がいっせいにスタートをきった。そして昨年の全米オープンでメジャーチャンプの仲間入りをした南アフリカのR.グーセンがスコアを伸ばし首位のV.シンに1打差、8アンダーまでスコアを伸ばした。 連覇を狙うT.ウッズはスコアを2つ伸ばし5アンダーでセカンドラウンドを終えた。そのウッズと予選ラウンドを回った伊沢利光は、17番でバーディを奪い4オーバー。最終18番でバーディを奪えば予選通過という状況だったがボギーを叩いてしまい5オーバーで決勝に進むことはできなかった。 日本勢は丸山茂樹が3オーバーで予選を通過したが、伊沢に続き谷口徹、片山晋呉が6オーバーで2...
2002/04/13マスターズ

雨のため41名がホールアウトできず、V.シンが9アンダー暫定首位

第66回のマスターズは、2日目に入り朝から雨模様になった。正午頃まとまった雨が降り中断になり、再開したのだが夕方から再び中断。午後6時に再開する予定になっていたが、三度の大雨でサスペンデッドになった。 半数近い41名の選手がホールアウトできず、明日3日目は7:30からこの日の残りラウンドが開始される。その中には、前日マスターズ撤退を表明したA.パーマーも入っている。 日本の谷口徹と同じ組でラウンドしているパーマーは、通常でも人気が多く各ホールでスタンディングオベーションでの歓声を浴びるのだが、この日は最後の勇姿を見ようとあふれんばかりのパトロン(ギャラリー)が押し寄せた。 そして、暫定ではある...
2002/04/12マスターズ

2002年マスターズ開幕! D.ラブIIIが5アンダー単独首位

9ホールのコース改造は予想通り、簡単にはスコアを伸ばさせなかった。初日ボギーを叩かなかったのはD.ラブIIIだけ。そのラブが5バーディを奪い単独首位に立った。2位には4アンダーでスペインのS.ガルシアとアルゼンチンのA.カブレラが並び、3アンダー4位にP.ミケルソン、P.ハリントン、そしてR.グーセンがつけている。 首位に立ったラブは12年連続でマスターズに出場している常連。そして参加しているだけでなく、何度も優勝争いに絡んでいる。オーガスタを知り尽くしたラブにとっては、改造されたオーガスタも問題ないのだろうか。 初日スコアを伸ばしたのは遅い時間にスタートした選手が多かった。なかでもP.ハリン...
2002/04/09マスターズ

実力伯仲!? 日本勢にもチャンスがあるぞ!

2002年 マスターズ トーナメントまであと2日。世界中のゴルフファンが胸躍らせて楽しみにしている“ゴルフの祭典”がまもなく開幕を迎える。 昨年は米国トップ3のタイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、デビッド・デュバルが優勝争いを演じ、ウッズがメジャー4連勝という快挙とともに優勝した。 今年の大会ももちろん本命には間違いないのだが、その様子は昨年とは違うようだ。地元ジョージア州でのウッズのオッズ(優勝者の掛け率)は3倍以上。100名近い選手が出場するのだから3倍でも特出すべき数字だが、昨年のウッズは2倍を切っていたのだ。 勝って当たり前というプレッシャーの中で見事に優勝したのだ。しかし、今年はフ...
2002/05/13米国男子

世界のトップを抑えて、丸山茂樹が14アンダーでツアー2勝目

12アンダー単独首位で最終日を迎えた丸山茂樹が、タイガー・ウッズ、アーニー・エルスといったトップクラスを振り切りツアー2勝目を飾った。 前半で1ストローク伸ばした丸山は、10番でセカンドショットをバンカーからベタピンにつけて14アンダーまで伸ばした。しかし、11番でこの日2つ目のボギーを叩き、ここから正念場を迎える。12番でピン奥から下りの難しいラインを沈めると、14番まで長いパットでパーセーブを繰り返した。 そして16番パー5では3打目をバックスピンでピンをかすめ1メートル、再び14アンダーに伸ばした。17番パー3でも見事なアプローチで切り抜けると、最終18番ホールは確実に2オンし2パット...
2021/04/12マスターズ

松山英樹がマスターズ優勝 日本人初のメジャー制覇

◇メジャー第3戦◇マスターズ 最終日(11日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7475yd(パー72) 松山英樹が日本人として初のメジャー制覇を遂げた。4打差の首位で出た「マスターズ」最終日を4バーディ、5ボギーの「73」でプレーし、通算10アンダーとして 1打差で逃げ切った。 2011年に初出場でローアマチュアを獲得してから、10回目の挑戦で悲願のグリーンジャケットを手にした。アジア勢のメジャー優勝は2009年「全米プロ選手権」のY.E.ヤン(韓国)以来2人目で、マスターズでの達成は初めて。 松山は愛媛県出身の29歳。2013年にプロ転向して14年から米ツアーに本格参戦し、同年の...