2019/01/06ツアーギアトレンド

ぶっ飛びルーキー C.チャンプのこだわりは“4分の1インチ”

2018―19年シーズンの幕開けとともに絶大な注目を集めるプレーヤーがいる。23歳のキャメロン・チャンプは昨年秋に下部ウェブドットコムツアーから昇格。ルーキーとして臨んだ昨年10月末の「サンダーソンファームズ選手権」でいきなり初優勝を遂げ、今週ハワイでの「セントリートーナメントofチャンピオンズ」に乗り込んできた。 最大の魅力は、その驚異的な飛距離性能。今季のドライビングディスタンスはここまで平均328.2ydでトップを走る。身長183㎝と決して大柄ではないが、抜群のパワーから1Wのヘッドが3カ月に1回のペースで破損し、交換せざるを得ないというのも事実だ。 チャンプはピンゴルフと用具契約を結ん...
2019/01/30ツアーギアトレンド

スリクソンの王道マッスルバック 「Z-フォージド アイアン」発見

住友ゴム工業が展開するダンロップの“正統派”アイアンがツアー会場で披露された。マッスルバック形状の「スリクソン Z-フォージド アイアン」は米国では2月、日本では3月16日に発売を予定している。 PGAツアーを舞台にする同社契約プロ数人が実戦で投入した。2016年にリリースされた「スリクソン Z965 アイアン」の後継機種にあたり、その造形美にまず目をひかれる。 軟鉄鍛造の王道モデルはヘッドの大きさ、グースの少なさは前作同様、いわゆる中上級者向き。三角形に近いフェース面の見た目が、ゴルファーにシャープな印象を与える。V字型に削られたソール(TOUR V.T. SOLE)はラフなどからでもヘッド...
2018/12/06ツアーギアトレンド

海外限定モデル? 藤倉ゴム工業「VENTUS」は青・赤・黒の三色展開

米国PGAツアーの2018―19年シーズン序盤戦で、藤倉ゴム工業の新製品シャフトを発見した。10月の開幕戦「セーフウェイオープン」でお披露目されたのは、「VENTUS(ヴェンタス)」というニューモデルだ。 同社のツアー担当パット・マッコイ氏によると、このシャフトの最大の特徴は、手元と先端でトルクが異なり、慣性モーメント(MOI)が高くなったところ。手元がハイトルク(ねじれが大きい=軟らかい)、先がロートルク(ねじれが小さい=硬い)になっている。打感を柔らかくするのと同時に、打球の安定感を高めることに成功したという。 11月の「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」の会場では、青い...
2018/05/30ツアーギアトレンド

PGAツアーで再注目? 三浦技研のアイアン

日本発の老舗ブランドである三浦技研のクラブが最近、PGAツアーの会場で再見されている。今季のルーキー、アブラム・アンセル(メキシコ)は、同社のアイアンを使うそのひとり。来季のフルシード獲得を目指してプレーしている。 2013年にプロ転向してからはナイキゴルフのアイアンを握っていたが、16年夏の同社のクラブ、ボール製造事業からの撤退を受け、別メーカーのモデルをテスト。「ジュニアの頃からミウラの評判を聞いていて、実際に打ったこともあった」とのことで、現在の自宅(テキサス州サンアントニオ)近くにある馴染みのゴルフショップを通じ、ミウラの米国支社に連絡。製品を手にすると、「ヘッドをほとんど削ることもな...
2018/06/06ツアーギアトレンド

番手はパパの名前 ダフナーが変なアイアン使ってる

ジェイソン・ダフナーといえば、ある意味でPGAツアーの名物プロのひとり。「全米プロ」を制したメジャーチャンピオンでありながら、のほほんとした風貌と口ぶりから、その立ち振る舞いがいつも話題になる。足をポーンと投げ出して座る“ダフナリング”をはじめ、周りからイジられまくっても、本人はいたって無関心。そんなツアープロ屈指の実写版“ゆるキャラ”が最近、なんだか珍しいクラブを持っているんだ。 ダフナーは昨年末、タイトリストとの契約が終了。今年1月からフリーになり、アイアンはミズノなど、複数メーカーのモデルを握っていた。それが5月、「ザ・プレーヤーズ選手権」から使い始めたのが、写真にある見た目はノーネーム...
2019/05/29ツアーギアトレンド

三菱ケミカルの新作シャフト「ディアマナ ZF」を発見

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 事前情報(29日)◇ザ・ロイヤル ゴルフクラブ(茨城県)◇8016yd(パー72) 今週日米同時にプロモーションを開始した三菱ケミカルの新作シャフト「ディアマナ ZF」を、国内男子ツアー「ミズノオープン」の会場で発見した。 同社のツアー担当者によると、最大の特徴は「手元と先を硬くし、真ん中を軟らかくすることで、走る感じを出している」ことだ。ともに先代モデルで、手元側が硬いディアマナ BFと、先端が硬くミート率を高めるディアマナ DFの特徴をあわせることで「飛距離の要素も出せた」と話した。 竹谷佳孝が開幕戦から同モデルのプロトタイプを使用。関係者によれば...
2018/12/28ツアーギアトレンド

年間勝利数が最も多かったシャフトは?/国内女子

2018年の国内女子ツアーで、最も勝利をもぎ取った1Wシャフトは何だったのか? 1位は15勝をあげた藤倉ゴム工業。「スピーダー エボリューション 4」を使って8月「北海道meijiカップ」を制した福田真未は、「昨年から使っていますが、タイミングがとりやすい。スイングにしっかりとついてきてくれて信頼できる」と絶賛した。昨季4勝の申ジエ、3勝の黄アルム(ともに韓国)も同社シャフトを愛用する。 2位は三菱ケミカルの8勝。20歳の大里桃子は「クロカゲ XT」で8月「CATレディース」を制し、ツアー初優勝を飾った。「高1の頃から三菱を使っていますが、曲がり幅が狭くなった。私はあまりしならない方が好き」と...
2018/12/27ツアーギアトレンド

年間勝利数が最も多かったドライバーは?/国内女子

2018年の国内女子ツアー38試合で、最も勝利をもぎ取ったドライバーは何だったのか? 1位は10勝をあげたキャロウェイ。契約フリーで4年ぶりに賞金女王に輝いたアン・ソンジュ(韓国)は5勝のうち、「キャロウェイ ローグ サブゼロ ドライバー」で3勝をマークした。5月「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」で初優勝をあげたペ・ヒギョン(韓国)も同モデルを使用し、「ローグにして10yd伸びました。ミスが少なくなった」と振り返った。 2位は前年の3勝から8勝と大きく勝利数を伸ばしたピン。賞金ランキング3位の鈴木愛は「ピン G400 LSテック ドライバー」で4勝を重ね、「弾道が強く風にも強い。ミス...
2018/12/26ツアーギアトレンド

年間勝利数が最も多かったシャフトは?/国内男子

2018年国内男子ツアーで最も勝利をもぎ取ったシャフトは何だったのか? 第1位が6勝を記録した三菱ケミカルと藤倉ゴム工業。「三菱ケミカル クロカゲ XD」を使用して、8月「KBCオーガスタ」で初優勝をあげた出水田大二郎は「あまり癖がなくて振りやすい。他のメーカーに比べて飛距離が5ydぐらい飛んでいる」と使用感を明かした。 秋吉翔太は試打を重ねて「藤倉ゴム工業 スピーダー エボリューション 2」を選択。初勝利を含む2勝をあげ「藤倉さんを使って2年目。フィーリングがよくて、自分のスイングにあっている」と振り返った。 3位は5勝をあげたグラファイトデザインとUSTマミヤ。グラファイトデザインは前年の...
2018/12/26ツアーギアトレンド

夢のクラブ? “元ナイキ”の職人が立ちあげた新ブランドとは

ナイキゴルフがクラブ、ボール、キャディバッグの製造事業から撤退したのが2016年8月。それから半年後の17年2月、かつて同社でクラフトマンとして働いていたマイク・テーラーとジョン・ハートフォードのふたりは、ナイキのテストセンター兼工房だった通称”オーブン”の施設をほぼそのまま引き継ぎ、新会社を設立した。 その名は「アーティザンゴルフ(ARTISAN GOLF)」。今年4月の「マスターズ」でパトリック・リードが優勝した際に使っていたウェッジを作った。それが世界に伝わってからというもの、テーラー氏の携帯電話はひっきりなしに鳴ったという。 テーラー氏は87年、地元のテキサス州フォートワースにあったベ...
2018/11/01ツアーギアトレンド

FWキープ率新記録なるか 稲森佑貴がティグラウンドで考えること

◇国内男子◇HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 事前情報◇PGMゴルフリゾート沖縄 (沖縄)◇7005yd(パー71) 賞金ランキング2位の稲森佑貴は初出場した世界ゴルフ選手権シリーズ「WGC HSBCチャンピオンズ」を73位で終え、沖縄入り。今季の国内ツアーが残り5戦となる中、約4000万円差の賞金トップに立つ今平周吾と同組で、初日のティオフを迎える。 稲森は10月の「日本オープン」を制し、ツアー初勝利をメジャータイトルで飾った。最終日はパー3を除く14ホールのティショットが一度もラフにつかまることなく、逃げ切った。2015年から日本ツアーのフェアウェイキープ率部門で3年連続トップ...
2018/05/16ツアーギアトレンド

上原彩子の“カルくて、シブい”1Wシャフト

米女子ツアーを主戦場にする上原彩子は、昨シーズンの途中から1W(現在はピン G400 LSテック ドライバー)のシャフトに、藤倉ゴム工業の「プラチナム スピーダー」を装着している。ツアーの会場ではあまり目にすることのないモデルで、硬さはSフレックス、重量は40g台という珍しいスペックだ。 以前まで上原は同社の「スピーダー エボリューションII」を使用。60g前後の重量感のある“弾き系”を使っていたが、昨夏のツアー会場で、この軽量シャフトをテストして好感触を得た。「打ってみると軽くて、しかもシャフトが軟らかく感じたのでスイングしやすく、ショットの正確性も向上した。飛距離も5ydくらい伸びたので使...
2018/05/20ツアーギアトレンド

スコットが再び長尺に アンカリング規制対策は小さめヘッド

アダム・スコット(オーストラリア)はいま、パター選びに苦労を重ねている。かつて長尺パターを使用して2013年に「マスターズ」を制覇。16年にアンカリング禁止のルールが施行された後は、主に通常の長さのパターを握っていたが、今年5月「ウェルズファーゴ選手権」からは再び長尺を握っている。 スコットは16年の春先に「ザ・ホンダクラシック」、「WGCキャデラック選手権」で連勝し世界ランキング1位にも上り詰めた。当時は通常のパターで上昇気流に乗ったものの、昨季(2016-17年シーズン)はゼロ勝。「昨年11月にロングパターに戻したんだけど、その後にまた短いパターに戻した。でも調子が日替わりで安定しない。抜...
2019/07/23ツアーギアトレンド

市原弘大は発売前の「ATTAS」最新シャフト投入へ

◇世界選手権シリーズ◇WGCフェデックス セントジュード招待 事前(22日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7237yd(パー70) 昨年11月の国内ツアー「ダンロップフェニックス」優勝により出場権を得た市原弘大が、世界ゴルフ選手権(WGC)の大舞台で最新シャフトの投入に前向きだ。 『ATTAS(アッタス)11』と刻まれたロゴが示す通り、USTマミヤの人気シリーズ11代目となるモデル。発表前ということで詳細な特徴は伏せられているが、担当者によれば『ATTAS JACK(アッタス ジャック)』の呼び名で9月に発売予定だという。 日本では7月上旬から男女ツアーでテストが始まり、10代目『Th...
2018/06/26ツアーギアトレンド

2年前に撤退したけど…ナイキゴルフのバンはまだツアーに

2016年夏、ゴルフ業界の大きな話題となったナイキゴルフの撤退。同社はクラブ、ボール、キャディバッグの製造をやめ、ゴルフアパレル事業に特化した。タイガー・ウッズ、ロリー・マキロイ(北アイルランド)をはじめ、契約選手に多くのトッププロを抱えていただけに、ツアーへの影響は大きかった。 ところが、PGAツアーの会場にはいまもクラブを調整するナイキの大型車両(ツアーバン)が常駐している。規約では、選手が使用していない用具メーカーのツアーバンの乗り入れは許可しておらず、メーカー担当者にも入場パスを発行しないという。つまり裏を返せば、撤退から2年経った今も、同社の製品を使うプロが存在しているわけだ。 今月...
2015/05/29ツアーギアトレンド

宮里美香は小顔好き?ニュードライバーで上り調子に

4人の日本勢が出場する米国女子ツアー「ショップライトLPGAクラシックby acer」。開幕前日の28日(木)、宮里美香は会場のニュージャージー州のストックトンシービューホテル&GC ベイコースで、午後からプロアマ戦に出場し最終調整を終えた。 前週18日(月)に行われた予選会を通過して、7月の「全米女子オープン」の出場権を獲得。1日36ホールの長丁場は過酷そのものだった。他会場のように同じコースを2度回れば、19ホール目以降の“2周目”はレイアウトやピンポジションも頭に入れながらプレーできたが、宮里が受験したバージニア州の会場は異なる18ホールを続けてラウンド。「久々に緊張してやらなければいけ...
2015/05/28ツアーギアトレンド

池田勇太らが使用開始 オデッセイの新パター『BIG T』

プロアマを問わず多くのゴルファーに人気を博している『オデッセイ』パターのラインナップに、間もなく待望の最新モデルが加わる。来月6月5日(金)に全国発売される『オデッセイ ワークス BIG T(ビッグ・ティー)』パターは、カップに対するアライメント(水平)の合わせやすさに追求。黒を基調としたヘッドに塗装された白のT字型ラインが、水平と垂直の2方向への正確なセットアップを可能にするという。 一般発売を前に、ツアー現場ではいち早くプロたちが反応。今週開催の「ミズノオープン」ではホストプロの小林正則がツアー初投入を決め、池田勇太は前週「関西オープン」から引き続き使用。そのほかにも、数人のプロたちが実戦...
2015/06/04ツアーギアトレンド

若林舞衣子がホステス大会で手にした武器は?

国内女子ツアー第14戦「ヨネックスレディス」が5日(金)に開幕する。前日の4日(木)、大会ホステスプロで地元新潟県出身の若林舞衣子がプロアマトーナメントに出場し、慣れ親しんだコースでの最終調整を終えた。 今季ここまで2度のトップ10入りを果たすなど、調子を上げて迎えるホステス大会とあって士気は高い。プロ転向を果たし、ヨネックスと契約した2007年、翌08年のいずれも9位というのが、今大会での最高成績だが、「もちろん優勝」と目標に迷いはない。 初めて今大会に出場したのは12年前の03年、アマチュア時代の中学3年生までさかのぼる。コース改修が行われた1番ホール、第3打地点付近のライの変更にも「やっ...
2015/08/21ツアーギアトレンド

鈴木愛の気分転換 “重め”パターで調整中

「入る時は入る。でも、入らない時はまったく入らない。もう、怖いくらい!」。何度打っても、ちっともカップに沈まないボール。鬱積するフラストレーション。ああ、もうやってられない…。グリーン上での心理は、ゴルファーならばアマチュアもプロも似たようなもの。今季初勝利が欲しい鈴木愛の内心も、近頃そんな状態だったらしい。 溜まりに溜まったイライラを解消してくれたのが、前週「NEC軽井沢72」でテレビ解説を務めていた森口祐子プロ。「良い時はどっしり構えられているし、ストロークも良いリズム。悪くなるとアドレスもしまっていない。右肩をうしろに引くイメージで打った方がいい」 アドバイスに加えて「重いパターの方がそ...
2015/06/25ツアーギアトレンド

山城奈々は5位発進も…長く続くエースドライバー不在の悩み

国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」初日。1打差に8人がひしめく混戦のリーダーボード上位に、6バーディ、2ボギー「68」をマークした21歳の山城奈々が食い込んだ。「後半からショットの感じがつかめてきた」というアウトコースで4バーディを集中。首位と1打差の4アンダー発進とした。 山城は4月の「スタジオアリス女子オープン」プレー中に、得意クラブに挙げるドライバーのヘッドが割れるアクシデントに見舞われたという。その時はティショットで3Wを代用して23位で完走したが、聞けば、今もエースに替わるドライバー選びに難航しているということだ。 その理由は、クラブ契約先を持たないことと、今季の出場試合が限...