1999/09/12日本女子プロゴルフ選手権大会コニカ杯

城戸富貴、独走逃げきりV

今日も暑くタフだった日本女子プロ最終日。去年のミズノレディスとまったく同じ展開で城戸富貴が堂々の逃げきり勝利を飾った。このコースでトップを走る選手が2アンダープレーしたのでは、誰も追いつく事ができない。後続選手たちはひたすら2位争いに終始するしかなかった。 5打差をつけてスタートした城戸富貴は「今日がいちばん上手でした」という納得のプレーだった。なんとか出だしホールをすんなり通過できればと思っていたが2番で1.5メートルにつけて幸先のよいバーディ。「パットを打つときはオドオドしてしまった。やっぱり緊張してたんだと自覚しました」 一見すると豪放らいらくに見える城戸だが、実はプレー中もスコアボー...
1999/09/10日本女子プロゴルフ選手権大会コニカ杯

中野は後退。首位は4アンダー城戸富貴

日本女子プロ2日目。上位が伸びきれない中、前日1アンダー5位スタートの城戸富貴が2位に2打差をつけトップに立った。前日トップでスタートした中野晶は1つスコアをおとして2アンダー2位。3位には川波由利・鄭美琦が並ぶ。 暑いのは得意ですね?と聞かれ「脂肪ありますから」と笑顔で応えたのは城戸富貴。6バーディ、3ボギーで3つ伸ばしトータル4アンダーとした。今日はピタッという感じはなかったという。「でも、行ったらいいなという方や、いいラインの方にのってくれて助かりました」 途中はバーディが来たら次にボギーと、その繰り返しが3回ほどあった。「そのせいか、あんまりバーディ取った感じがしませんでした」 まだ2...
1999/09/09日本女子プロゴルフ選手権大会コニカ杯

夏女・中野晶が初日リード

いよいよ始まった日本女子プロ。初日ハナを取ったのは中野晶。69をマークしての単独首位とした。続く2アンダー2位には、ベテラン塩谷育代・中堅大場美智恵・新人村田理恵と入り乱れている。つい先週に初優勝した米山みどりは1アンダー5位。昨年優勝の服部道子は4オーバー49位のスタートと出遅れ気味。 トップの中野晶、今日の内容は7バーディ、2ボギー、1ダブルボギー。「考えて打ってもラフに入ることはあるし、今日は思いきり振ろうという気持ちでプレーしました」 インコースで11番から13番までの3ホール連続バーディを決め、15、16番も続けてバーディ。17番をダブルボギーにはしたもののパターがよく決まりスコアに...
1999/09/05国内女子

大器・米山みどり。ついにツアー勝利

何回となく最終組プレーを重ねては破れていたルーキー米山みどり。しかしようやく訪れた「トーナメントリーダーで最終日」というチャンスを確実に生かし切った。下からベテラン選手が脅かす中、プレッシャーも払いのける堂々の68マークでついに念願のツアー初勝利をもぎとった。 米山は5番で3パットとボギー先行。しかし6番7番とバーディを決めた。以後もボギーなし。パターも好調だったし、ショットも番手を迷いなく選ぶことができた。そして更にダメ押しの2バーディ。「短い一日でした。高村さん、岡本さんの追い上げが気になって、早く18ホール終わってくれ・・という感じでした」 ゴルフは10年前から始めた。しかし本人は止めよ...
1999/09/04国内女子

米山みどり、初優勝へあと1日?

新進・ベテランの大混戦。結局抜け出したのは新鋭米山みどりだった。2位に2打差は決して安全圏ではないが、ここは初優勝へ驀進したいとこだ。 米山みどりは3パットボギーの出だしだったが2番ショートで1メートルにつけてすぐ戻した。11番でもセカンドショットをダフってボギーとしたが12番でバーディ。なんとなく崩れそうで崩れないパターンで結果的にスコアをひとつ縮めた。 「ショットはノーミス。あとはパターだけです。グリーンが難しいコースです。攻めるというより堅実に行きたいと思います」と米山。何回となく上位には来ているが、最終日にトップで回るのはこれが初めてだという。「チャンスです。頑張ります」 坂東貴代は3...
1999/09/03国内女子

初日から村口がトップ

フジサンケイレディス初日、村口史子・久保樹乃が3アンダーと並んで首位。三橋里衣・シンソーラ・米山みどりが2アンダー2位につけた。 初日のトップ2人は同じインからのスタート。それぞれ3バーディ、ボギーなしだった。村口史子は後半5番・6番を連続バーディ。久保樹乃は前半の12番・13番を連続バーディとしている。 「昨日のプロアマのほうが良かった」とは村口。後半の連続バーディが今日のプレイのキーポイントという。「このコースは難しいイメージがあるけど5番・6番で波に乗れた」体のバランスがいいのが好調につながっている。今日は歩測もキャディ任せではなく自分でやった。 久保は「ピンチというピンチはありませんで...
1999/08/29国内女子

野呂奈津子、65マークの大逆転

あっさり逃げきれるかと思われた井上陽子がもたつき、意外な展開になってしまった。井上が伸びないならと下から猛烈に追い上げたのが野呂奈津子。 アウトで3バーディ。インに入ってからも10番11番12番と3ホール続けて入れ、14番でも決めた。15番で初ボギーとした時点では優勝の行方が混沌としてきたが、最終18番で勝負を決める8コ目の貴重なバーディ。これも猛烈に追い上げてマッチレース展開になっていた最終組の服部道子は終盤スコアを伸ばすことができず。先にホールアウトしていた野呂が1打差の逃げきりとなった。 これで野呂は昨年の日本女子オープンに続いての3勝。中堅・ベテランが次々と勝利を決める今シーズンの「勝...
1999/08/28国内女子

井上陽子、3勝目へ王手

1シーズン・ダブル連続優勝はさすがに簡単にはいかない。最終組の村口史子はスコアを落として2位タイググループへ後退。かわって井上陽子が久しぶりに元気なゴルフを見せて単独首位に浮上した。今季早い時期に2勝してから鳴りを潜めていた井上だったが、ようやく再起動。年間3勝へむけて動きはじめた。 服部道子、村井真由美といった実力派も好位置につけている。塩谷育代も上がって来た。 「一つ一つパーを取ろうと思ってプレーした」という井上陽子。ちょっと間違うとすぐボギー、ダボが出るコースだけにロングホールも刻みまくった。「でも明日が心配です。このコースは1ホールで3つくらいすぐオーバーしてしまう。3打差なんてあって...
1999/08/27国内女子

村口、1シーズンダブル2連続Vへ

6年ぶりにヨネックスが主催する女子トーナメント、99年ヨネックスレディスオープン初日。悪天候のため一時中断もあったが、無事第1ラウンドを終えた。今季すでに3勝を挙げた村口史子が2アンダーで鈴木香織・高須愛子と共に首位。続く4位に井上陽子・那須美根子がつけている。 4バーディ・1ダブルボギーで首位タイとした村口史子。前半はボギーなしで2バーディを稼いだ。後半3ホールめの12番をOB。ダブルボギーとし貯金がゼロになった。しかしその後挽回。13番・14番を1ピンにつけ連続バーディを決め、トータル4つのバーディを取り2アンダーとした。 9番ではカップがはるか彼方にあったが、強気に打った「打っちゃえ!み...
1999/08/22国内女子

村口史子が今季3勝目

最終日、前日イーブン6位スタートの村口史子が3つ伸ばして優勝を勝ち取った。2位は2アンダー2位の新井敬子。先週のNEC軽井沢に続き優勝争いに残りながら勝ちを逃している。高村亜紀・塩谷育代・不動裕理ら6人が2打差3位に並んだ。 5バーディ、2ボギートータル3アンダーで優勝した村口史子はこれでヤクルトレディース・ブリヂストンレディスに続き今季3度目の優勝、通算7勝目を挙げた。「1、2勝目のときはおちついていられたんですが、今回はホントに嬉しいです」 今季は前半に2週連続優勝をしてランキングもトップになった。もっと勝ちたいという気持ちから意識だけが先走り、プレーがナーバスになっていたという。 「2勝...
1999/08/21国内女子

3アンダー首位は新井敬子と入江由香

2日目に首位に来たのは、3アンダーの新井敬子と入江由香。3位には塩谷育代。服部道子と追い上げを掛けた不動裕理が4位につけた。 「ショットは80点位です」とは全体的に調子の上がってきた新井敬子。ドライバーよりアイアンがいいという。前日イーブン16位からのスタートだったが、2日目を4バーディ、1ボギー。今日だけで3アンダーを稼ぎ入江と並んで首位に立った。昨日は16番ホールで悔しいトリプルボギーをたたいたが今日はパーセーブ。 「バーディは取れませんでしたがリベンジできました」 明日は「そりゃあ優勝したい。というかできれば優勝したいですけど、教わったことを一生懸命やって結果がついてくればいいと思います...
1998/10/10国内女子

高村博美首位キープ。高村亜紀も並び「高村」対決!

一時は後退した高村博美だったが、後半を33と挽回して首位をキープ。また前日3位の高村亜紀が69として首位タイに上がってきた。明日は軽い高村vs重い高村が対決する。また毎度お馴染みの吉川なよ子は今週も30勝目指して激闘。 高村博美は5バーディ、4ボギーと忙しいラウンドだった。上がりの4ホールで3つのバーディ。「4番でバーディパットを3パットしてしまった。それからグリーンの速さがわからなくなってしまった。14番(ボギー)でボールが曲がった以外はぜんぶパットのミスによるボギーです」 吉川なよ子の健闘を見て、発奮した。「7アンダーでしょ。私も頑張ろう、と思いました。吉川さんにお礼を言わないといけない」...
1998/10/09国内女子

高村博美がリード。具玉姫が1打差で追う!

初日首位の木村敏美は78と大きく後退した。かわって6位から急上昇したのは高村博美。また具玉姫も74としぶく抑えて2位をキープしている。本命だったはずのノイマン、デービースはあえなく予選落ち。 高村博美は3バーディ、3ボギー。コースの難しさに負けてスコアを伸ばせなかったが、他が沈没してくれたため相対的に浮上。「短いパットがダメ。このコースはラフもけっこう辛いです。優勝狙いなんてぜんぜん自信ありません」 具玉姫もスコアが悪いなりにがんばっている。「ショットはまぁまぁ良かったんですが、ちょっとパットが入りません。いいコンディションの中でプレーできるかどうか、もうそれだけ。やっていれば、そのうちいいプ...
1998/10/08国内女子

首位は木村敏美、ノイマンは大きく出遅れ!

昨年はリサロッテ・ノイマンが本場もののプレーをみせて優勝。しかし今年の初日は絶不調。なんと41-39の80叩きをしてしまった。またL.デービースも同様で、こちらは81。どうしたのだろう。 首位を走りだしたのは木村敏美だ。「ずーっとバーディがなくて、欲しいなと思っていたら12番でチップインか。それから気分よくプレーできました。」 気分いいわけで、3連続バーディと1イーグルが続いた。 2位は「先週はみなさんより1日早く休ませていただきましたから」という城戸富貴。ゆっくり休養をとり、温泉にも入った。実は腰に違和感があったという。しかし休養開けの今週は好調。 具玉姫と服部道子がそろって好位置をキープし...
1998/10/04国内女子

村井真由美、怒濤の攻めでV

信じられないような終盤だった。ボギーをポロポロと叩いて3打後退。もう駄目かと思われた村井真由美が15番からなんと4連続バーディ。一気にリードを奪い返し、逃げきった。 「まさか、最後に4連続くるなんて・・・」本人も絶句。14番を終わってドリンクを飲んだ。飲み方が悪かったのか背中が痛くなった。「これでかえってリキミがなくなったのかも知れません」 15番はチップイン。16番はワンピンのパットが入って気分爽快。「また入ったぜ! みたいな感じ」になり、17番でも入って「これで元のスコアに戻った。よかった、よかった」と安心。18番も2メートルに付けて、気心の知れたキャディ(後輩の野本プロ)と「入れときまし...
1998/10/03国内女子

村井真由美は首位キープ。具玉姫が並ぶ

初日首位の村井真由美はなんとか踏みとどまっての73。前日3位の具玉姫がせり上がって首位に並んだ。高須愛子は77を叩いて大きく後退した。 村井真由美のこれまでの優勝パターンは常に逃げきり、あるいはほぼ同位置からのスタートだった。今日も15番までは1アンダーペース。しかし苦手とする16番ロングでダブルボギー。「16番のティはたちずらい。左も右も危ないというふうに考えてしまう。それで今日もまたやってしまいました。この大会で7回目の経験です」 それ以外には大きなミスはなかった。「朝、1番で打ってみないと分からない勝負のようなところがあるんです。1番を打ってみないと調子もわからないんです」という。 「う...
1998/10/02国内女子

村井真由美、高須愛子が初日をリード

先週優勝のディフェンディングチャンピオン福嶋晃子は渡米して不在。昨年の場合は勝ち味を覚えてしまった福嶋が立て続けに勝っての賞金女王確定だったが、今年はちょっとパターンが違ってくる。 さて久しぶりに快晴の初日、リードを奪ったのはベテラン高須愛子と村井真由美。昨年2勝の高須愛子も今年はまだ1勝どまり。村井真由美も去年は賞金はそこそこ稼いだが未勝利。もう勝ってもいい頃合いだ。 初日の高須愛子はバンカーに入れて目玉のボギーが1つ。バーディは4。「今日はグリーンに乗ってない。寄せてパーばっかり。なんとか凌いでチャンスをものにしたけど、ま、たまたまです」 このコースは「うまくいけばスーッといく。つまづくと...
1998/09/27国内女子

福嶋晃子、今季2勝目を飾る!

肌寒い最終日、競り合いとなった具玉姫、福嶋晃子の二人だったが、具玉姫は後半スコアを落として後退。この日1アンダーに踏みとどまった福嶋晃子が結果的に大差をつけて勝利を飾った。 福嶋晃子は前半で貯金をひとつ増やしたものの10番、12番とボギー。しかし14番からの3連続バーディで息を吹き返した。「14番は考え過ぎないように打とうと思ったら入ってしまった。16番も7メートルくらい。狙っていくような距離じゃありません。上りだからしっかり打とう!と打ったら入ってしまった」 ラッキーだったという。「勝つときって、こんなものなのかな」と考えながら残りのホールをプレーしたという。 実はこのところ自信を失いかけて...
1998/09/26国内女子

福嶋晃子、具玉姫に並ぶ!

この日もスコアを伸ばして独走に移ろうとする具玉姫。しかし福嶋晃子もまた68をマークして首位に追いついた。明日は実質、この二人の一騎討ちになりそうだ。 福嶋晃子は3パットボギー1回だけの68。今日も思い切ってドライバーで攻めた。 「1ホールだけスプーンを使いました。でもショットは昨日の方がよかった。体のキレがなくて、無理しないでいこうと思ったのが、結果的に良かったのかも」 朝の練習時点ではイーブンでラウンドできたらいいと考えていた。しかしプレーしているうちに「だんだん欲が出てきてしまった」という。しかし幸いそんなに悪い結果にもならず、むしろ好結果に繋がった。 具玉姫もボギー1つ。「今日はラッキー...
1998/09/25国内女子

初日は具玉姫が来た!

好天候に恵まれた初日、首位はまだまだ賞金女王争いの有力候補の1人具玉姫だった。奪ったバーディは7ホール。しかし15番ホールのダボが痛かった。それでも4アンダー68。 福嶋晃子もようやく始動した。5バーディ、2ボギーの69。今日はティショットにすべてドライバーを使ったとかで「楽しいゴルフでした」という。福嶋は去年にもそんな試合があった。やはりドライバーをガンガン飛ばしてうっぷんばらし。戦略うんぬんは別にして、ときどきこうしたガス抜きがしたくなるものらしい。 具玉姫、福嶋晃子と役者がそろったわけだが、こういう展開になるとなぜかもう一人、服部道子が出て来ない。初日5オーバーの出だしでは2年連続優勝が...