2006/08/26GDOEYE

暑さに負けずベテラン勢が大活躍。その秘密って?

連日30度近い猛暑の中で行われている「ヨネックスレディス」は、2日目終了時点で棄権者が9名出るなど、選手にとってはタフな大会となっている。だがそんな中、3位タイに斉藤裕子(38)、5位タイに塩谷育代(44)、8位タイに大城あかね(46)が入るなど、いわゆるベテラン選手の活躍が顕著だ。 このコースは距離は決して長くないがアップダウンがあり、グリーンは芝目の影響が強い。それに暑さも相まって、ラウンド中は集中力の持続が要求される。それが、相対的に経験豊かな選手が上位に来ている理由のひとつと言えるかも知れない。 また、選手の服装の違いもある。最近の若手選手は、短パンやスカートなどを着用するが、肌の露出...
2006/08/25GDOEYE

芸能界入りは封印!ゴルフに集中する竹村家の次女・千里

ヨネックスレディス初日。スタートホールの10番から5メートル程のバーディパットを次々と決めて4連続バーディのロケットスタートを見せたのはアマチュアの竹村千里(18歳)だった。前半を3アンダーで、18番でリーダーズボードを見ると、一番上に自分の名前があった。 「ちょっと、びっくりしましたね」。見なければ良かったと後悔したが、時すでに遅し。直後の1番パー5で2打目を右に曲げてロストボールにするなど4オーバーの「9」を叩くと、その後は悪くなった流れを引き戻せずに、後半だけで10オーバーの「46」。結局7オーバー96位タイで波乱万丈な1日を終えた。「最初はパターが入ってくれてびっくりしたけど、後半はい...
2006/08/24GDOEYE

坂田塾を辞め、親子で掴んだプロ資格。有村智恵がプロデビュー戦に挑む

国内女子ゴルフツアーで1番暑いという評判の「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」が、明日8月25日に開幕する。激戦と真夏の熱さや、メジャー大会を前にした時期もあって、この大会を欠場する上位選手は多い。その結果というべきか、ここ3年この大会で初優勝を飾る選手が続いている。2003年の古閑美保、2004年の馬場ゆかり、そして昨年は辛ヒョンジュがそれぞれ初タイトルを獲得した。 そんな今年の大会で、一番の注目を集めているのは、7月のプロテストで2位に7打差をつける圧倒的な強さでトップ合格を果たした有村智恵(18)だ。東北高校出身の有村は、宮里藍の2年後輩にあたり、宮里とは1年間高校生活を共にして多く...
2006/09/07GDOEYE

国内復帰の宮里藍 強い人は勝つべくして勝つ?

日本女子プロゴルフ選手権初日、国内ツアー復帰初戦となる宮里藍が期待通りのゴルフを見せ、暫定ながら初日2位タイの好スタートを切った。宮里組のスタートは雨の影響で約1時間半遅れたが、「アメリカではこんなもんじゃないので(笑)」と、これをものともせず、4バーディ1ボギーと安定したゴルフで詰めかけたギャラリーを魅了した。 しかし一方で、この日の中断や大会のペアリングについて、違和感を持っている選手も少なくなかった。まず午前中の中断が、雨が一番激しい時ではなく、止みかけの時だったこともあり「もっとひどい状況でやってきたのに、何で今止めるの?」という疑問。さらに昼からは、ティをローラーで掃いたり、バンカー...
2006/09/06GDOEYE

今季メジャー初戦が開幕!栄冠を掴むのは誰だ

初めて北海道で開催される「日本女子プロゴルフ選手権大会」。今季メジャー開幕戦であり、宮里藍の日本ツアー復帰初戦、さらに出場メンバーも今季5勝と絶好調の大山志保を筆頭に、不動裕理、横峯さくらなど役者が揃い、1万5千冊用意された4日間通しの前売りチケットが完売するなど、この大会への注目度は高い。 一体誰が優勝するのか?今大会でコースセッティングを担当した小林浩美プロは、「総合力を問う」というコンセプトを掲げている。会場となるニドム・クラシックコースのフェアウェイはライ芝で、芝質はやわらかく、ボールに吸い付くので、クリーンにヒットする人に見返りがあるといい、またグリーン周りでは高麗芝とは違った技術が...
2006/09/03GDOEYE

大応援団を引き連れ2位タイに入ったペ・ジェヒ

4名でのプレーオフとなった「ゴルフ5レディスゴルフトーナメント」の最終日。最終組でラウンドしたのは不動裕理、横峯さくら、ペ・ジェヒ(韓国)の3人だった。6アンダーの単独首位でスタートしたペは9番でボギーを叩いたが、11番、14番でバーディを奪い7アンダーでプレーオフに残った。 そのペに対する声援が1番ホールからプレーオフまで途切れることなく上がっていた。ショットを打てば「ナイスショット!」、パーパットを決めれば「ナイスパー!」その声援の主はプロ入会同期の廣瀬友美(写真一番左)、日下部智子(同一番右)、矢崎和(同右から2番目)や仲間たちだった。彼女たちは前日の予選ラウンドで、決勝に残ることができ...
2006/09/17GDOEYE

古閑美保もクロスハンドグリップで復調!?

7月のスタンレーレディスで2004年以来となる通算4勝目を達成したが、その後は予選落ちも経験するなど、いまひとつ波に乗り切れていなかった古閑美保。だが、この日行われたマンシングウェアレディス最終日では、2番から3連続バーディを奪うなど、5バーディ1ボギーの68を叩き出して、見事単独3位に食い込んだ。 「自分の中で10アンダーまで行ければいいと思っていたら、本当に10アンダーでした」とおどけて話す古閑。 先週の日本女子プロゴルフ選手権からクロスハンドグリップをパッティングに取り入れているが、今週はクロスにしたりノーマルに戻したりと試行錯誤のラウンドだった。 クロスハンドグリップといえば、宮里藍が...
2006/09/16GDOEYE

ホッと一安心!4試合目で予選を突破した有村智恵の今後に期待!

「マンシングウェアレディース東海クラシック」の初日に3アンダーをマークし、6位タイの好スタートを切った有村智恵。2日目にはスコアを1つ落とし通算2アンダーで16位まで順位を下げてしまった。しかし、4試合目の挑戦で初めて予選を突破することができた。 今年のプロテストでトップ合格を果たし、8月の「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」から11試合の出場資格を得た有村は、このチャンスに来年度の出場資格、すなわちシード権を掴もうと試合に挑んだ。しかし結果は3試合連続での予選落ち。我々の取材にも、目標は高く「優勝!」と掲げてくれたが、持ち前のショットが正確性を欠きスコアを伸ばせず苦しんでいた。 そして、...
2006/09/15GDOEYE

ホステスプロは辛い!?~北田瑠衣の場合~

どの大会でもホステスプロというものは、普段とは違ったプレッシャーが掛かるものだが、今週の北田瑠衣も例外ではない。 「いつもとは違う感覚ですね。普段お世話になっているので、頑張りたいです」。マンシングウェアの顔となっている北田にとっては、なんとしても結果を残したい大会だ。初日の今日は「69」を出して6位タイスタート。昨年も最終日に「68」を出して8位タイに入っており、コースとの相性は悪くない。 「今日はショットが前半良かったので、ボギーを打ちそうなところもなく、バーディが来てくれました。最近、最初にスコアを落として取り戻すパターンが多かったんだけど、今日は逆でしたね」と、ほっとした表情の北田。 ...
2006/09/14GDOEYE

悲しみを乗り越えて 復帰戦に挑む藤井かすみ

今大会が、6月末のベルーナレディース以来、10試合ぶりの出場となる藤井かすみプロ。久々のトーナメント会場の雰囲気を「いいですねー、新鮮で!」と喜んだが、長期間ツアーを離れることになったのは、病気療養中の母親を看病するためだった。 ここ数ヶ月間は、「目を離している隙に逝かれちゃったら嫌だし」と、ほぼ24時間母親に付き添った。クラブを握ったのは2回だけ。しかし、進行する病魔には勝てず、母・妙子さんは9月2日、享年72歳で帰らぬ人となった。 「これまでは、母親を楽にしてやりたい、母親の為に、と思ってやってきたから拍子抜けの部分はある」と藤井は言う。「でも、これからは自分のことだけ考えてゴルフがすれば...
2006/09/10GDOEYE

しのぶに刺激!上田桃子がベストスコアで4位タイに食い込む

「日本女子プロゴルフ選手権」は、宮里藍のスーパースターぶりが改めて証明された大会となったが、最終日「67」のベストスコアで4位タイに食い込んだのは、プロ2年目の上田桃子だった。 この日は5番からの3連続を含む5バーディを奪い、しかもノーボギー。「頑張ったなー、今日」と、充実した笑顔を見せた。シーズンを通してのパーオン率では大山、横峯についで3位につけるなど、ショットには定評がある上田だが、この日はパットが冴えていた。「4日目になってようやくタッチと読みが合ってきた」と最終日は22パットで締めくくった。 だが、18番で4メートルのバーディパットを外したことを悔しがる。「最終ホール、バーディチャン...
2006/09/09GDOEYE

史上初の快挙に挑む宮里藍・優作兄妹

日本女子プロゴルフ選手権3日目、2番でダボを叩きながらも、中盤は耐えに耐え、最終18番でカラーからバーディパットをねじ込んだ宮里藍は、2つスコアを落としながらも通算4アンダーで単独首位をキープした。 「バタバタ行きそうな流れの中、パーで堪えてきたのが最後のバーディにつながったと思う」。米国で“強い気持ち“が何より大事だと学んだ宮里らしい粘りを発揮し、国内復帰初戦の凱旋Vへまた一歩前進した。 一方、今週千葉県の総武CCで行われている男子ツアーの「サントリーオープン」では、宮里の次兄・優作が3日目を終えて首位タイをキープし、初優勝を目指している。もし明日、藍・優作ともに優勝となれば、兄妹での同時ツ...
2006/09/08GDOEYE

6インチルールを使う人、使わない人

芝の生育状況も思わしくなく、その上初日は雨にたたられた日本女子プロゴルフ選手権大会。コース上のベアグラウンドや、水溜りを避けるために、予選2日間は6インチルールという救済策が施行された。これは、スルー・ザ・グリーンにある球はそれを拾い上げて拭き、6インチ(約15センチ)以内にリプレイスすることが出来るというものだ。 これは、選手にとって有利なことは間違いない。例えばフェアウェイのディボッドに落ちた球はその脇に置き直すことが出来るし、ラフに埋まった球も拾い上げて、より良いライの上に置くことが出来るからだ。 ここまで通算6アンダーで、宮里藍に並ぶ暫定首位の肥後かおりは、「6インチじゃなかったら、こ...
2006/08/13GDOEYE

獲得賞金1億円突破!目標の賞金女王にまた一歩前進した大山志保

軽井沢で行われた「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」の最終日は、前日サスペンデッドになったため第2ラウンドの残りと、最終ラウンド(9ホール)が行われた。7アンダーの首位でスタートしたのは大山志保、福嶋晃子と小俣奈三香の3人。 9ホールの短期決戦に大山はスタートの10番でバーディを奪い試合をリードした。そして14番ではセカンドショットをグリーンオーバーさせピンチから思ったが、そこからパターでチップインバーディ。さらに15番でもグリーン奥のカラーからチップインパーを奪い他の選手を圧倒した。 最終18番、すでに後続の選手に2打差をつけていたが、最後のバーディパットも10メートルを越える難しいライン...
2006/08/12GDOEYE

おてんば娘のポーラ・クリーマー!気持ちも天候も荒れ模様

初日は、1バーディ、ノーボギーと静かなスタートを切ったディフェンディングチャンピオンのポーラ・クリーマー。2日目は、出だしの1番パー4でボギーを叩き、「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」での連続ノーボギー記録も73ホール目でストップ。ホールアウト後にパターでキャディバッグを叩いて怒りを表した。 この後、4番パー4でバーディを奪いイーブンに戻すも、6番パー4でガードバンカーからの脱出に失敗しボギー。ここでもグリーン上で天を仰ぎ悔しさが滲み出ていた。 2日目、サスペンデッド後のインタビューで、「長丁場に関しては問題ない。気持ちのコントロールをちゃんとやりたい」と、明日の課題にメンタル面を挙げてい...
2006/08/11GDOEYE

史上最年少、小学校6年生の名キャディが登場

夏休みの軽井沢。木陰に入ると風は涼しいが、照りつける太陽は厳しく、芝の上のゴルファー達は暑さとの戦いとなった。そんな大会初日、ギャラリーと関係者の注目を集めたのは、木村敏美プロだった。 今年に入って怪我や体調不良などで思うような成績が残せず、サントリーレディスの21位が最高だった木村だが、この日は4アンダーで4位タイと久々の上位進出を果たした。その原動力となったのは、小さな体でキャディバッグを担ぐ、息子の翔君(11歳)だ。 昨年、母のキャディをやりたいといった時に、「じゃあ、6年生になったらね」と言われたのを翔君は忘れていなかった。今年に入ってからもしつこく食い下がり、木村も「じゃあ、夏休みな...
2006/08/10GDOEYE

今季初優勝!そして連覇を目指し、ポーラ・クリーマーが来日

昨年のこの大会では3日間で19アンダーを叩き出し、2位の宮里藍に3打差をつけて来日初優勝を飾ったポーラ・クリーマー。あれから1年、再び軽井沢に帰ってきた。今回はディフェンディングチャンピオンとしてだけでなく、この大会をきっかけとして今年1月に広告契約にいたったNECの看板を背負っての出場でもある。 「太っちゃう(笑)」。クリーマーは記者会見でゴルフ以外で楽しみにしていることを聞かれ、食べることを真っ先にあげた。また、大会が終わった月曜日には東京でショッピングをする予定も決まっているという。これで大会の成績が良ければ、クリーマーは益々日本を好きになることだろう。 迎え撃つ日本人選手の一番手は、先...
2006/08/20GDOEYE

首位と1打差の3位タイ!復調気配の表純子

新キャタピラー三菱レディス最終日、69で回った表純子は通算8アンダーとし、首位に1打差の3位タイでフィニッシュした。3位は、昨年夏の優勝以来の自己最上位だ。 昨年夏の「シャトレーゼクイーンズ」で、シルバーコレクターの名前返上となる初優勝を飾った表は、翌週の「スタンレーレディス」で2週連続優勝を達成する。そのまま「全英女子オープン」に挑んだが、結果は予選落ち。その後は最終戦の「リコーカップ」で6位タイに入ったが、4度の予選落ちを経験するなど、成績は振るわなかった。 本人は何か原因がある訳ではないと言うが、突然の変わりように周囲は驚いた。 夫(兼キャディ)の広樹さんは言う。 「今シーズンはドライバ...
2006/08/19GDOEYE

生意気と言われない為に…初優勝へ挑む上田桃子

昨年プロテストに合格し、ファイナルQTは2位。その勢いで新人戦加賀電子カップを制した上田桃子の、今年の活躍に期待する人は多い。シーズン序盤はイケイケで、何度か上位に顔を出したが、そんなとき記者達に囲まれると、若さに似合わず強気のコメントを言う上田が印象的だった。 今年の目標は、ずばり3勝。まだ1勝もしていない新人選手なのに、横峯さくらと同じ目標を掲げている。随分熱い子だなと思っていたが、ある試合後のインタビューで、ちょっとそのイメージが変わったことがある。 その時彼女はそれなりのスコアで回り、順位は10~20位前後だったと思う。そのラウンドの自己評価を聞くと、「うーん、60点ですね。ほんとは3...
2006/08/18GDOEYE

失格から気分一新のホールインワン 応援する会と共に喜ぶ天沼知恵子

御殿場出身の天沼知恵子にとって、大箱根で行われる今大会はホームでの戦いと言ってよい。自身が初優勝した2001年に結成された“天沼知恵子を応援する会”も、今日は大挙してコースに押し寄せた。毎年春は出陣式、12月にはその年の総評をするなど、天沼と会の結びつきは強い。 「30人くらい来てくれていましたよ。その中で12番ホールインワンなのだから、最高ですね」 その天沼だが、先週はちょっとしたミスから失格の憂き目にあった。「なんであんなことしたか、自分でも分からないんです。ギャラリーにサインをしていて忘れたなんて言い訳にもならないし…」。たしかに、全英女子オープンから帰国し、時差ぼけと疲労から熱も出てい...