2007/12/08GDOEYE

谷口との直接対決は引き分けに持ち込んだ上田だが…

「日立3ツアーズ選手権」の最終日は、今大会でしか見られない夢の対戦が実現。賞金王の谷口徹と、賞金女王の上田桃子の直接対決だ。谷口は賞金王を確定させた時に、「賞金額で(上田を)上回って、面目が保てて良かった」と話すほど、以前から上田を意識。プレー中はエキシビジョンマッチとは思えぬ真剣な表情で、バーディを奪えばガッツポーズが飛び出す白熱の展開となった。 互いに一歩も譲らぬ熱戦の中、複雑な立場にいる人物が1人。谷口の専属キャディを務める、プロキャディの清水重憲さんだ。清水さんは、谷口が試合の無い時には上田のキャディを10試合以上も務め、上田を賞金女王へと導いた影の立役者。歴史的快挙となった「ミズノク...
2007/12/07GDOEYE

片山晋呉のキャディに、あの美人ゴルファーが!

7日に開幕した「日立3ツアーズ選手権」は、国内男女、シニアの3大ツアーから選抜されたスタープレーヤーの競演も見所の1つ。上田桃子、谷口徹、室田淳と3人の賞金王が出場しているほか、尾崎健夫や中嶋常幸ら個性豊かな選手も加わり、会場は笑い声の絶えない和やかなムードに包まれていた。 この雰囲気作りに一役買ったのが、人気女子プロゴルファーの北田瑠衣。ただし、選手ではなく片山のキャディとしての登場。それも、生涯“初キャディ”というから驚きだ。小柄な体に乗せるようにキャディバッグを担ぎ、懸命に片山の後を追う北田。ホールアウト後は、「キャディバッグにお菓子が入っていたんですけど、食べる暇がありませんでした。改...
2007/12/06GDOEYE

元気な姿を見せた横峯良郎氏

写真は、先日行われた「日韓女子プロゴルフ対抗戦」2日目のひとコマ。プレーオフにもつれ込んだ試合を、18番グリーンのすぐ脇で観戦する横峯良郎氏と妻の絹子さんの2ショットだ。 良郎氏は、政治家となってからもちょくちょく試合会場に顔を出し、短時間ではあるが娘・さくらの指導をしたり、プレーを観戦したりしている。もちろん、以前より慌しく会場を後にする事が多くなったが、この日は久しぶりに時間があったのか、じっくりと腰を据えて試合を見ていた。 午前中に会場入りした良郎氏は、5番ホール辺りからさくらの組に合流した。最近は地域振興の一環として地元・鹿児島の黒豚の普及に努めたりもしているそうで、政治家としての仕事...
2007/11/02GDOEYE

世界ゴルフ殿堂入りなるか?単独首位のL.デービース

先週行われた「ホンダLPGAタイランド」では、4日間を71-66-66-65の通算20アンダーで回りながら、72ホール目にS.ペターセンにイーグルパットを沈められ、1打差で優勝を逃したローラ・デービース。「先週は久しぶりにグリーン上で泣きそうでした。彼女(ペターセン)のパットが入ったときは、まるでお腹を蹴られたようなショックを受けた」というデービース。それは単に6年ぶりの優勝を逃したというだけではない。 世界ゴルフ殿堂入り(LPGA現役選手部門)という、ゴルファーなら誰もが憧れる栄誉を前に、デービースがクリアしていない基準がひとつだけある。それは、メジャー優勝を2ポイント、その他の大会での優勝...
2007/10/28GDOEYE

勝利から遠ざけた、重圧という名の敵

古閑美保と全美貞との一騎打ちとなった「樋口久子IDC大塚家具レディス」最終日、18番で歓喜のガッツポーズを見せたのは、2打差を逆転した全美貞だった。4月下旬の「屋島クイーンズ」から国内女子ツアーでは前人未踏の3週連続優勝、“早くも賞金女王は当確か!?”と感じさせるほどの強さを誇っていた。 しかし、この後の1勝が遠かった。優勝争いには定期的に加わり、着実に賞金を積み重ねてはいたが、あと一歩のところで届かない。「日本女子プロゴルフ選手権」に至っては予選落ち、8月には上田桃子に賞金ランクトップの座を明け渡してしまう。この日の優勝会見で、その苦しかった胸中を明かした。 「技術的なことよりも、精神的な面...
2007/10/27GDOEYE

私たちは、雨なんて怖くない!

台風の接近により、ピーク時にはバケツをひっくり返したような豪雨に見舞われた「樋口久子IDC大塚家具レディス」の2日目。バンカーやフェアウェイには水が溜まる箇所もあり、よくも全員ホールアウトできたものだと感心してしまうほど。そんな状況が災いしてか、比較的スコアを伸ばしやすいとされる今大会で悪戦苦闘する選手が続出。93人中アンダーパーを記録したのは僅かに7人という数字が、いかに悪条件下でのプレーだったかを物語っている。 さて、これだけスコアに差が出るのだから、やはり選手によって天気に得意、不得意があるのだろう。そこで、アンダーパーで回った数人に雨天プレーの対策を聞いてみた。この日「69」をマークし...
2007/10/26GDOEYE

ハニカミ王子と女王じゃ、勝手が違う!?

前週の「マスターズGCレディース」で、実に2年4ヶ月ぶりの予選落ちを喫した大山志保。今週、その大山のバッグを担ぐキャディを見て、「おや?」と思うゴルフファンも多いことだろう。男子プロゴルフツアー史上、初めてアマチュアチャンピオンに輝いた石川遼のエースキャディ、塘田隼也さんだ。先週の雪辱を晴らす起爆剤…かと思いきや、「私が遼くんの大ファンで、それでキャディをやってもらうことになりました」と大山。 理由はともあれ、石川が優勝した「マンシングウェアオープンKSBカップ」を含め、プロツアー出場5試合すべてで石川を影で支えてきた張本人。大山も「月曜からコースの下見をしたり、すごい前向きなんです」と頼もし...
2008/03/06GDOEYE

本当はこの試合に出場したかったのに!!宮里美香

女子開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」は、沖縄県で開催されているが、地元沖縄のアマチュアゴルファーにとっては、プロと肩を並べて戦えるチャンスだ。毎年予選会が行われ、今年も5名のアマチュアが本戦への切符を手に入れたが、そのメンバーの中に現在沖縄で最も実績のあるアマチュア、宮里美香(18歳)の名前がない。 ところが、試合会場に宮里が現れたので、仲の良い選手の応援なのかと尋ねると「今週は帯同キャディです。川原由維さんのバッグを担ぎます」と言う。この日行われたプロアマ戦のラウンド後に詳しい話を聞いてみた。 「本当にこの試合は出たかったんです。実はこの週にスリランカでクィーンシリキッ...
2008/03/05GDOEYE

服部真夕「20歳になったけど・・・なにも変わらないですね」

昨年のプロテストでトップ合格を果たし、シーズン後半11試合の出場資格を掴んだ服部真夕は、日本女子オープンの予選会も突破し、全12試合に出場を果たした。そして賞金を1,800万円以上稼ぎ、賞金ランキング44位に入り08年のシード権を獲得。 開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」から08年のシーズンがスタートするが、その会場への移動日となる3月3日(月)に、20歳の誕生日を迎えた。会場に姿を現した服部は、同学年で昨年すでに20歳を迎えた有村智恵に「誕生日おめでとう!」と声をかけられた。「20歳にはなったけど、ぜんぜん実感わかないんですが・・・」。移動日だったこともあり、一人寂しく誕...
2008/03/04GDOEYE

諸見里しのぶ「今年はちょっと違いますから、見ていてください!」

国内女子開幕戦となる「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」は、今週金曜日から始まるが、火曜日の指定練習日に多くの選手が会場に姿を現した。その中に、地元沖縄出身で、主催のダイキン工業株式会社とスポンサー契約を結ぶ諸見里しのぶの姿もあった。 諸見里は大きなマスクをし、「ゴホッ、ゴホッ」と咳を連発。聞けば先週からインフルエンザに病んでいるという。この日も体調不良を理由に、ハーフ(9ホール)ラウンドで引き上げるつもりだったが、思った以上にコース内の進行がスムーズだったため、勢いで1ラウンドしてしまった。 ラウンド中、諸見里は咳こみながらも「今年は一味もふた味も違いますから見ていてくださいね」...
2007/12/01GDOEYE

寒さに負けず、健気に頑張る藤田幸希

日韓対抗戦に選ばれたメンバーは13人。そのうち試合に出場出来るのは12人となれば、残る1人は応援に回ることになる。 この日、日本チームの盛り上げ役に徹したのは藤田幸希。スタートする選手達を1番ティで見送り、ハーフを上がってくる9番ホールでは、バナナや軽食・飲み物などを手渡しながら、ねぎらいの言葉を掛ける。それも終わると今度は最終ホールへ移動し、手には日の丸、頭には必勝の鉢巻を締めて選手達を出迎える。 この日は太陽が顔を出したとはいえ、気温は12度程までしか上がらず、動いているならまだしも、じっとしているのは相当寒い。それでも藤田は笑顔を絶やさず、チームを応援し続けた。 聞けば、大会直前に右手首...
2008/01/21GDOEYE

チーム・ジャパン、勝ったら銀座でパレードだった!?

最終日の日本チームは、この日のベストスコアに並ぶ「65」を記録。諸見里しのぶが4バーディで勢いをつけ、佐伯三貴が最終ホールのイーグルで締め括るという最高の試合を見せてくれた。 チーム・ジャパンという意味では、選手2人に留まらず、2人のコーチである江連氏と坂詰氏、2人が契約するブリヂストンスポーツとテーラーメイドそれぞれの担当者、それに佐伯の両親にマネージャー、トレーナーなど、総勢10名以上の大所帯での戦いとなった。 試合中の選手のチームワークは最高だったし、チーム・ジャパンのみんなが一丸となって目標に向かっていた。常に練習も食事も一緒だし、夜になれば熱いゴルフトークが繰り広げられる。まさに、ゴ...
2008/01/20GDOEYE

やっぱり弱気!?叱られっぱなしの諸見里

初日、2日目とチーム・ジャパンを牽引しているのは、佐伯三貴と言ってよいだろう。ショット、パットとも好調な上に、弱気になりそうな諸見里しのぶを精神的にも支えている。この日の1番パー5では、絶好の位置からの第3打を右手前のラフに外した諸見里だったが、佐伯がアプローチをOKに寄せてパーで切り抜けリズムを作った。 年明けの六甲での合宿では切れのある動きをみせていた諸見里。江連氏も「練習場では本当に上手いのに、試合になると…」と首をひねる。昨年の悔しい思いもあるはずだが、年上の佐伯に甘えてしまうのか、いまいち波に乗り切れていない。 「今日は途中でダメだと思ったけど、どうせダメなら土下座すればいいやと思っ...
2008/01/19GDOEYE

日本の肝っ玉母さん!? 大舞台に強い佐伯三貴

序盤から中盤までは、佐伯三貴がバーディを量産し、上がり2ホールで諸見里しのぶがチームに貢献するパーセーブとイーグルで締め括る。チーム・ジャパンにとっては、これ以上ないシナリオで大会初日を終えた。 07年のセントアンドリュースで開催された「全英リコー女子オープン」では日本人最高位の7位タイに入るなど、海外の大舞台で力を発揮する感のある佐伯だが、その要因は何だろう?佐伯が契約するブリヂストンスポーツの担当者は、「順応性が高いです。全英でも、新しいアプローチの打ち方をすぐに覚えて自分のものにしてしまう。日に日に上手くなっていきました」と目を見張る。 コーチで、今大会のキャディを務める坂詰氏は、「どこ...
2008/01/18GDOEYE

女子ワールドカップ、開幕直前!

第4回女子ワールドカップの開幕前夜、チームジャパンは同じ部屋に集まって決起集会を行った。炊飯器で炊いたお米でカレーライスをこしらえ、日本から持ってきたカップラーメンやシュウマイなどもテーブルに並べられた。選手達はほどほどに、コーチたちは思う存分お酒も飲んで、明日からの戦いに向け英気を養った。 去年のこの大会に出場した上田桃子は賞金女王を獲得し、諸見里しのぶは日本女子オープンを制した。大会の成績は14位タイと振るわなかったが、1年を通してみると、出場した選手にとっては有意義な大会だったと言えるだろう。 やはり、生半可な気持ちで1月の南アフリカまで行けるものではない。ほぼ丸1日掛かる移動や、日本に...
2008/04/04GDOEYE

丁允珠(ジョン・ユン・ジュ) 最終ホールでトリプルボギー「欲が出てしまった・・・」

強風と難コースのセッティングで、スコアも荒れ模様となった「ヤマハレディースオープン葛城」の初日。アンダーパーでラウンドした選手は僅かに4人。その中に入ると思われたが最終ホールでトリプルボギーを叩いて、イーブンパーになってしまったのが韓国出身の丁允珠(ジョン・ユン・ジュ)だ。 2005年から日本ツアーに参戦している丁は、その年に賞金ランキング37位でシード権を獲得すると、06年は45位、そして昨年は32位と安定した成績を収めている。次なる目標はツアー優勝だが、そろそろチャンスが訪れるかもしれない。 この日の丁は10番ホールからスタート。前半は2バーディ、2ボギーに終わったが、風の強くなった後半に...
2008/04/04GDOEYE

米女子ツアーで進むドーピング検査

米国プロゴルフ界では、男子ツアーより先に女子ツアーでドーピング検査が始まった。今年2月に行われたフィールズオープンでは、上田桃子も早速抜き打ち検査を受けるなど、それは着々と実施されている。 この検査の目的は、競技の公平性の確保と、選手の健康への障害となる薬物の阻止という大義名分がある。しかし、制度の手続きや禁止薬物リストについては、選手、メディアなどの理解は完全とは言い難いだろう。なにより、その手続きは複雑だ。 この制度の仕組みについての理解を深めるために、LPGAは「クラフトナビスコ選手権」開幕前の水曜日、メディア向けの説明会を実施した。この会には、選手から採取したサンプル検査を委託されてい...
2008/04/05GDOEYE

トーナメントのフォアキャディは大事な仕事です!!

「ヤマハレディスオープン葛城」は、難コース攻略に悪戦苦闘中の選手だが、さらなる問題が発生してしまった。初日を2オーバー21位につけた服部真夕は、2日目の前半、3つのバーディを奪い、上位争いに浮上していた。10番でボギーを叩いたが、その後はパープレーを続けていたが、突然トラブルに巻き込まれてしまった。 フェアウェイが右左とS字に曲がった15番パー5のティショット。右の林方向を狙ったが、予想よりもさらに右に飛んでいった。見通しの悪いホールでは、打球の行方を確認するためにコース所属のキャディさんやボランティアの方が、フォアキャディとなって、その確認を担当する。今大会も数箇所、見通しの悪い箇所があるた...
2006/08/31GDOEYE

「ジンギスカンパワー」でベスト10以内を狙う岡田伊津美

夏の北海道「ゴルフ5レディスゴルフトーナメント」のプロアマ戦は、気温21度の涼しい中で行われた。その会場では、これぞ北海道とも言うべく「ジンギスカン」が選手や関係者に振舞われた。写真はその「ジンギスカン」を堪能する岡田伊津美プロだ。 岡田は2002年のプロテストで北田瑠衣、茂木宏美などと同期として合格。佐々木慶子、黄先英(韓国)に次ぐ3位で通過を果たしたが、なかなか試合に出られない日々が続いた。03年にはステップアップツアーを中心に試合に出場し、賞金は46万2000円で140位。04年は122位、昨年は106位と微速ながら、序々に成績を伸ばしてきた。 そして、06年はクオリファイで34位に入り...
2006/08/27GDOEYE

貫禄Vで月間3勝を達成した大山志保 この勢いは当分止まりそうにない

「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」で優勝した大山志保は、8月だけで3勝目。今季早くも5勝をあげて、獲得賞金は約1億2千万円に達し、2位の李知姫に5千万円近い差をつけて賞金女王へまっしぐら。今の国内女子ゴルフ界では、一人抜きん出た存在となりつつある。 2005年は最終戦を含む2勝をあげて、賞金ランキングで3位に入った大山。ツアートップの年間335個のバーディをあげるなど攻撃力には定評があったが、その反面、精神的に切れてしまうと連続ボギーやダボを叩く脆さも持ち合わせていた。 だが、最近の大山は実に安定した強さを発揮している。ここ4週で3度の優勝。先週こそ9位タイに終わったが、それも4打のペナ...