2006/06/08GDOEYE

欠場11人に棄権が2人、ゴルフも体力勝負です!

写真は、専用のキッチンカーで料理を作るさくらママこと横峯絹子さん。この日はブリと大根の煮物を作っていました。横峯家の場合、キッチンカーを毎試合会場に運び、栄養士もついて3食自炊する万全の体制でさくらプロをサポートしています。 というのは、今大会は事前エントリーした選手のうち11名が欠場するという、なんとも悲しい事態が起きているからです。欠場理由は、股関節痛や捻挫、腱鞘炎、胃痛、急性上気道炎など様々ですが、開幕から12戦を経て選手たちの疲労もピークに近づいているのでしょう。 横峯家の専属栄養士である柳下さんは「怪我は食事である程度予防できます」といいます。マグネシウムやカルシウムはもちろんの事...
2006/06/07GDOEYE

南アフリカからの刺客「サントリーレディス」に17歳のアマチュアが初来日

「We Love KOBEサントリーレディスオープンゴルフトーナメント」の招待選手の中に、意外な名前を見つけた。アシュリー・サイモン(17歳)出身は南アフリカだという。この名前を聞いてピンと来た人は、相当な女子ゴルフファンだといえるだろう。今年1月に行われた第2回W杯女子ゴルフで、宮里藍・横峯さくらの日本チームと初日、そして最終日に同組で回った南アフリカチームの一員だ。 アシュリーは、14歳の時に南アフリカのWPGAツアー(プロツアー)「エイサー・レディス・サウス・アフリカン・オープン」に優勝し、同ツアーの最年少優勝記録と、史上初のアマチュア優勝を達成した南アフリカの宮里藍ともいうべき存在。W...
2007/10/06GDOEYE

ウェイティングから優勝を狙う原江里菜

国内女子ツアー「SANKYOレディースオープン」の2日目を終えて7アンダー単独首位に浮上した原江里菜。実は今週の原は、大会直前に出場を辞退した選手の代わりに出場するウェイティング枠での出場なのだ。 シード権を持たない原は、昨年末に行われたクォリファイングトーナメントで43位に入り、試合ごとの出場選手枠の調整次第で出場できるかが決まってくる。特に今後は日照時間が減少することから、出場可能選手数も減ってくるため、益々出場チャンスが少なくなってしまう。 そんな原にとって今もっとも欲しいのが年間を通して出場資格を得られる、ツアー優勝だ。クオリファイの順位で原の一つ前にいる佐伯三貴は、4月の「フジサンケ...
2007/10/05GDOEYE

悪夢の失格から一ヶ月、大場を支えた家族の絆

「SANKYOレディースオープン」初日を終え、首位タイに立つ好発進を見せた大場美智恵。2001年以来となる久々の勝利を狙う、そのモチベーションは相当に高いはずだ。同時に、大場にはもう1つ勝利を強く求める背景がある。 大場と聞いて記憶に新しいのが、9月上旬に開催された国内公式戦「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」だろう。3日目を終えて優勝を十分に狙える位置にいながら、スコアカードのマーカー欄記載漏れにより、悔やんでも悔やみきれぬ失格となった。 今日のホールアウト後に行われた記者会見の最中、「あの週は本当に辛かったです・・」と表情を曇らせた大場。ビッグタイトル獲得の夢が水泡と帰した悪夢...
2007/10/03GDOEYE

上田桃子の“情熱大陸”に思う

毎週自宅のHDレコーダーに録画予約して、僕が欠かさずチェックしている番組の1つに、毎日放送制作の「情熱大陸」がある。有名な番組なのでご存知の方も多いと思う。その「情熱大陸」で、今度の日曜日(10月7日)に取り上げられるのが、われらが上田桃子である。 見慣れた顔の多いトーナメント取材の現場に、撮影スタッフが現れたのは約2ヶ月前。「ゴルフの現場は機動性が重要なので、異例中の異例ですが自分でカメラを回すことにしました」と、担当ディレクターの中村裕さんが、ハンディカメラを持って上田を追いかけた。 「彼女の場合、どのショットがその試合のキーとなるのか、素人の私には分からないので、全ショットを撮ることにし...
2007/09/30GDOEYE

戦った相手は石川遼!?ローアマ獲得の森田理香子

今年の日本女子オープンでローアマに輝いたのは、京都学園3年の森田理香子(17)。去年もこの大会に出場して13位タイという好成績を残したが、それを上回る6位に入った若林舞衣子にすべてをさらわれた。 普段はニコニコと人懐っこい森田だが、今週は最初から様子が違った。尊敬するコーチの足立香澄プロ、キャディを買って出てくれた藤井誠プロらとともに、黙々と脇目もふらずに練習する。その姿からは、この大会に掛ける熱意がひしひしと伝わってきた。 それもそのはずで、この大会のローアマには翌年のプロテストの2次予選免除という嬉しい特典が与えられる。タイトルの栄誉だけでなく、プロになるステップを確実にこなすことが出来る...
2007/05/03GDOEYE

今季未勝利の大山は、初優勝を掴めるか!?

今年の女子ゴルフ界は、開幕戦は米山みどり、第2戦は木村敏美とベテラン勢が連勝し、その後は上田桃子や佐伯三貴が初優勝を達成するなど、若手の活躍が目立っている。その間には韓国人選手の優勝もあるが、やはりそろそろ実力者に本来の力を発揮して貰いたいところだ。 今大会は今季初の4日間競技、実力が結果に反映されやすい大会だ。去年の賞金女王で、今大会のディフェンディングチャンピオンでもある大山志保は、初日イーブンパーの21位タイ、首位と5打差とまずまずのスタートを切った。結果だけ見れば平凡だが、今日のラウンドには何か“雰囲気”が感じられた。 出だしの10番は、セカンドをピン上10mにつけると、この長い下りの...
2007/05/02GDOEYE

ロシアのマリアはシャラポワだけじゃない!

今年の女子W杯ゴルフを制したパラグアイにはゴルフ場が6つしかないという。しかし、今大会がプロデビュー戦となるマリア・ベルチェノワ(21)の母国ロシアには、18ホールのコースが1つと、9ホールのコースが1つ、合わせて2つのコースしかない。 10歳まではバレリーナを目指していたという彼女だが、“たまたま父とコーヒーを飲みに”行ったゴルフ場でゴルフと出会い、やってみたいと思ったという。場所は夏のバカンスで訪れていたチェコ。現在でも、夏はチェコ、冬はアメリカを練習拠点にしているそうだ。 「最初のコーチは父」。そして、アマチュア時代は母がキャディをしていたという。7つ下の妹・アンナ(14)もゴルフをして...
2007/04/27GDOEYE

自粛の流れ!?選手もスコアも自粛?

開幕の一週間前に突然大会名が変更になった「屋島クイーンズゴルフトーナメント」。その理由は旧主催社「カトキチ」こと加ト吉の自粛によるものだ。加ト吉-粉飾決算の文字が紙面に取り上げられたのが先月末のこと。今大会の開催をめぐって、社内では論議が繰り返されたと加ト吉の内山藤章社長室長が語ってくれた。 記者団の前に現れた内山氏は「はじめに急な大会名変更になってしまい申し訳ございません」と謝罪を述べられ、経緯を丁寧に説明してくれた。実際、大会の中止も検討材料に上がったが、関係者やプロ、お客さまなどのことも十分考え、大会は実施することになったと言う。 時間的に急なことだったので、対応が行き届かなかったことも...
2007/04/27GDOEYE

家族の応援、そしてボクシンググローブがお守り!?

屋島クイーンズゴルフトーナメント初日、ピンクのウェアで登場した馬場ゆかりが、1アンダー3位タイの好スタートを切ったばかり。母親と一緒に、妹で同じくプロゴルファーの馬場由美子も応援に駆けつけ、最終日までついて歩く予定だ。ショットごとに「ナイスショット!」という声援と拍手を行う施設応援団は、17番で馬場がチップインバーディを奪うと自分のことのように喜びを表現した。 「私の開幕は再来週のヴァーナルです」と言う由美子。地元福岡県で開催される「ヴァーナルレディース」からステップアップツアーを含め4連戦が控えているそうだ。特にヴァーナルは今年で3度目の主催者推薦での出場になるため、「今まで2回とも予選落...
2007/04/26GDOEYE

「そろそろ勝ちたいですね!」諸見里しのぶ

明日初日を迎える「屋島クイーンズゴルフトーナメント」。木曜日の練習ラウンドの時点で欠場者はついに10名に達した。ランキング上位選手では、横峯さくらが扁桃炎のため。辛ヒョンジュは右ひざ痛のためにキャンセル。元々エントリーしていない大山志保などの姿もないため少し寂しい気もするが、出場する選手たちにとっては、優勝のチャンスが広がった。 2週前の「ライフカードレディスゴルフトーナメント」で20歳の上田桃子が優勝し、先週は22歳の現役大学生、佐伯三貴が「フジサンケイレディスクラシック」で優勝。2週連続で20代前半の選手が優勝している。その姿を目の当たりにしている諸見里しのぶ(20歳)は、練習場で「そろそ...
2007/04/24GDOEYE

さみしい練習日、ラウンドしたのは30人だけ!

国内女子ツアーは、4月に入り本格的な連戦がスタート。そして、この3試合はいずれも初優勝者が誕生し、女子ゴルフ界の層の厚さが感じられる。今季も話題豊富な女子ツアーだが、迎えた今週の第6戦は、開催のおよそ一週間前に急遽大会名が変更になるという、緊急事態が生じた。これまで13年間冠スポンサーを続けてきた「カトキチ」が、諸般の事情によりその座から退くことになったのだ。※この詳細に関しては別の機会に触れさせていただきます。 冠スポンサー不在ということで「プロアマ」はなし。金曜日の第1ラウンドまで、火曜日から3日間が練習日となった。毎年同じ会場での開催ということもあり、火曜日から3日間練習ラウンドを行おう...
2007/03/30GDOEYE

不動の狙いはメジャー制覇か?

米国女子メジャー初戦「クラフトナビスコチャンピオンシップ」の大会初日を終えて、1オーバー22位タイで出場日本人選手中最上位につけた不動裕理。気付いた人も多いだろうが、今週の不動はキャロウェイ一色だ。ドライバーはHYPER E・R・Cを使い、アイアンはX FORGED(プロトタイプと書かれているが、ものはFORGED)、キャディバッグ、サンバイザー、そしてウェアまでキャロウェイを使っている。アーニー・エルスのビッグニュースに続いて不動もキャロウェイへ移籍か!?との憶測を呼んだが、現時点ではまだ契約は結ばれていないそうだ。 ドライバーは国内女子ツアー第2戦の「アコーディアレディス」でも使っていたが...
2007/03/29GDOEYE

大会前日に35ホールこなした横峯の運命は?

今大会がアメリカ大陸での初メジャーとなる横峯さくら。これまでも、海外遠征ではクラブが届かなかったり、パソコンを紛失したりとトラブルに巻き込まれてきたが、今回もすんなりとはいかなかった・・。 アメリカ入りの直前、テレビ収録でセントアンドリュースをラウンドするなど、ヨーロッパで一仕事をこなしてきた横峯。月曜日にはアメリカ入りする予定を組んでいたのだが、ロンドンで乗り継ぎの飛行機に間に合わず、1日を潰してしまう。結局、翌日の飛行機でロサンゼルスに入り、会場のミッションヒルズに到着したのは、火曜日の22時過ぎになってしまった。 水曜日の横峯は、大会では使用しないアーノルドパーマー・コースで12:20か...
2007/03/11GDOEYE

最終日が終わり、そして次の戦いが始まる

5打差の首位からスタートした木村敏美が、その差を6打に広げる完勝で幕を閉じたアコーディア・ゴルフ・レディス最終日。そんな優勝争いとは別のところで、珍しい記録が生まれていた。 この日22位タイからスタートした不動裕理が、2番で2パットしたものの、4番、9番とチップイン、その他のホールはすべて1パットで、前半を終えてわずかに8パット。これは、9ホールの最小パット数記録でツアータイ記録に並ぶ数字だった。(ちなみに、18ホールでの最小パット数記録は、99年に村口史子が記録した19パット)。女王の座を失ったとはいえ、今もなお進化を続ける不動にはやはり今年もオーラが漂っている。 そしてもう1人、前半を9パ...
2007/03/10GDOEYE

野次にも負けず・・・大山が2位タイに浮上

アコーディア・ゴルフ レディス2日目、地元宮崎の期待を一身に背負う大山志保は、前半こそボギー先攻の苦しいゴルフだったが、7番以降5バーディを奪う猛反撃を見せ、首位と5打差の2位タイまで浮上した。 地元の応援、それは温かい励ましの言葉だけではない。この日は3番でボギー、4番、5番と連続でバーディチャンスを外すと、ギャラリーから「なにやっちょっとかぁ!」と、宮崎弁で野次が飛んだ。「きっと、私と同じ気持ちで応援してくれているんでしょうね」。大山は声の主を責めることはなかったが、「一番悔しいのは自分なので・・」と困惑気味に話す。続く6番は3パットのボギー。さすがにこの時は、誰からも責める言葉は出なかっ...
2007/03/09GDOEYE

技術に裏打ちされたマイペース

アコーディア・ゴルフ・レディス初日、3アンダーで単独首位に立ったのは、38歳のベテラン・木村敏美だ。これまでに通算9勝を上げている木村だが、昨年は長らく守り続けたシード権を失いQT行き。しかし、そこで7位という好成績を残し、今年のツアー出場を果たしている。そして今大会での初日首位。傍目には“ベテランが意地の復活”と映りそうだが、その実は少し違っている・・。 このオフは12月15日を最後に丸々2ヶ月、まったくクラブを握らなかったという木村。その期間注力していたのは、自身が所有するペットショップの経営だそうだ。「子犬の買い付けとか、大変なのよ~」と、時には数百キロ先まで子犬の買い付けに車を飛ばして...
2007/02/28GDOEYE

シーズン開幕!メーカーと選手の駆け引き!?

国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディストーナメント」。各選手オフシーズン中のトレーニングや、練習の成果を発揮しようと練習ラウンドに余念はない。ところが、この開幕戦を待っていたのは選手だけにあらず。今年の新製品を自社の契約プロに使用してもらい、好成績を上げてほしいメーカー各社の思惑もある。 練習ラウンドの様子を見ていると、ティショットを2本のドライバーで1球ずつ試す選手が多かった。新製品のドライバーでスペック違いを試している選手もいれば、昨年使用していたドライバーとの飛距離やコントロール性を比べている選手もいる。新しいクラブを早く使って欲しいメーカー側と、慣れ親しんだクラブで開幕戦を迎...
2007/04/02GDOEYE

祭りの後

4日間に及んだ今季初のメジャー大会も、あっと驚く結末で幕を閉じた。優勝したモーガン・プレッセルは、18歳の若手選手。来日した事もあり、日本のファンも多いのではないだろうか。最終組より1時間も早くホールアウトした上、一時は6アンダーまでスコアを伸ばしていたトップのスーザン・ペターセンが、15番から大崩れをしての優勝だったが、「まったく気にしない」と本人は笑い飛ばす。 モーガンは、2001年の全米女子オープンの予選会を12歳の若さで突破して話題になった。その当時から今まで、どれ位の時間がたったと思うかという質問に、「永遠のように感じる。6年間?その間、本当に沢山の事があったから」と答えている。今年...
2007/04/01GDOEYE

昨年以上のドラマはあるのか?今季初メジャーもついに最終日へ

今季初メジャーのクラフトナビスコ選手権も3日目を終え、いよいよ最終日に突入する。3日目に今大会で自身初の60台をマークした宮里藍が14位タイまで浮上し、トップ10入りを狙っている。「メジャーで優勝できる手応えを掴めた気がする」と、今大会で更なる高みに登りつつあるようだ。 「シンプルさ」と宮里はキーワードを口にした。「あまり考えすぎないようにする事」。それは、今大会のような厳しいセッティングの中では、より大切になってくるだろう。初日も、2日目も、そして3日目もトップは4アンダーで変わらない。我慢した者が生き残るという状況だ。 ちなみに、現在の上位陣の中でメジャーでの優勝経験があるのはトップタイの...