2009/07/16GDOEYE

新人・新井麻衣、初のホステスプロで注目も2倍増し

今年の「スタンレーレディス」でホステスプロの重責を担うのは、昨年のプロテストで合格したばかりの新人、20歳の新井麻衣だ。昨年大会も出場しているが、当時の所属はフリー。実質上、今週がホステスプロ初体験となる。 今季は「ニチレイPGMレディス」で9位タイに入るなど、早くもレギュラーツアーで実力を発揮。加えて、そのビジュアルでも多くの注目を集めており、ゴルフファンからも熱い視線が注がれている。今週も、開幕前から高い期待が寄せられている1人だ。 初のホステスプロという重責にも、本人は至ってクール。「プレッシャーも特にはないですね。まだ新人ですし、いつも通り自分のゴルフをするだけです」。この冷静さの裏...
2009/07/19GDOEYE

9ホールの短縮に、ホッと胸を撫で下ろしたのは…

今年の国内女子ツアー「スタンレーレディス」最終日は、濃霧の影響によりスタート時間が大幅に遅れ、決勝ラウンドとしては3年ぶりとなる9ホールに短縮。2位に3打差をつけていた有村智恵にとっては、さらに有利な状況となった。 追いかける後続勢にとって、残り18ホールと9ホールは雲泥の差。3打差の2位でスタートした斉藤裕子は、「結果はどうあれ、18ホールやりたい気持ちはありましたね。9ホールに決まった時点で目標を変え、ターゲットを彼女(有村)ではなく、とにかくアンダーを2ケタにしようと決めました」と、逆転勝利へのプランを早くも書き換えたという。 また、ハーフ9ホールをイーブンで終えた諸見里しのぶも、「正...
2009/07/18GDOEYE

とにかく頼もしい!「全英組」が大躍進

2週間後に迫った、海外女子メジャー「全英リコー女子オープン」。今週の国内ツアー「スタンレーレディス」2日目は、この大舞台に初めて挑む日本人プレーヤー、諸見里しのぶ、斉藤裕子、有村智恵の3人が揃ってスコアを伸ばし、状態の良さを改めて披露してくれた。 諸見里しのぶは5バーディ、ノーボギーで、51位タイから10位タイに急浮上。「明日も60台を出して、この流れのままイギリスに行きたいですね」と、初挑戦の「全英」に向け意気込みを新たにした。さらに斉藤も、自己ベストの更新に1ストロークに迫る「65」と大爆発。「全英」に向けては「ラフが深くて風が強いということしか分からないし、行ってみないことには分からない...
2009/07/12GDOEYE

古閑美保、久しぶりの笑顔で2位タイに食い込む

昨年、最終戦での劇的な逆転優勝、そして大逆転で初の賞金女王になった古閑美保。今季も開幕からの活躍が期待されたが、シーズン中盤になった先週時点での賞金ランキングは13位と、今ひとつの状態が続いた。 5月には手首を痛め、2試合を棒に振る事態に。その後もテーピングを巻いた状態で試合を続け、今週もそのテーピングは外せずにいる。そんな古閑が、「明治チョコレートカップ」の最終日に満面の笑みを見せた。 今大会も初日は2オーバーの26位タイと平凡な成績だった古閑だが、2日目に10位タイに浮上すると、最終日は前半からスコアを伸ばし優勝争いに絡んで来る。スタートの1番、そして4番、6番パー5とアイアンとウェッジ...
2009/07/11GDOEYE

藤田幸希、父の記録に追いついた!

国内女子ツアー「明治チョコレートカップ」の2日目。10個のバーディを量産し、9ストローク伸ばした藤田幸希が、通算5アンダーで首位タイに急浮上した。藤田の出した「63」は、昨年有村智恵が記録したトーナメントレコードに並ぶ好スコアだ。 「自己ベストです。お父さんのベストスコアに並べました」ご機嫌でクラブハウスに引き上げてきた藤田は、父親の記録に並んだことを真顔で喜んだ。藤田は小学校5年生の時に父親の健さんに連れられ、ゴルフの練習を始めた。以来、父親がコーチとなって現在もツアーに帯同し、スイングチェックを行っている。 「途中、自己ベストに並んだ時はスコアを意識しないようにして、上がり3ホールに入り...
2009/06/25GDOEYE

藤田幸希の元に、勝利の女神は再び舞い降りるか

昨年の「プロミスレディス」は、不動裕理と熾烈なデッドヒートを繰り広げた有村智恵が終盤に突き放し、涙のプロ初勝利を遂げた。だが、近年の「プロミスレディス」の主役といえば、2006年、2007年と大会連覇を遂げた藤田幸希だろう。過去3勝のうち初勝利を含む2勝が今大会と、抜群の相性を誇っていた。 自身も「コースがどうにかしてくれる」と相性の良さを強く認識。だが、3連覇の期待がかかっていた昨年は、初日の躓きが大きく響いてまさかの予選落ちに終わった。「去年は、コースが完全に敵でした。自分が、そうしてしまっていた。完全にプレッシャーに負けてしまいました」と、悪夢の1年前を振り返る。 あの重圧から解き放た...
2009/06/28GDOEYE

諸見里の急激な進化に“シンゴ”の影あり!?

今年の「プロミスレディス」は、諸見里しのぶの強さを再認識させられた週だった。初日にコースレコードタイの「64」で抜け出し、最終日も再び「64」をマークしての完全優勝。トーナメントレコードとなる通算18アンダーを叩き出し、2位以下に5打差をつける圧勝劇。自身も「冷静に“ここでこうすれば大丈夫”というのが分かってきて、バタバタしなくなりました」と、技術、メンタルの両面での成長を実感している。 最近目を引くのが、ドライバーでもアイアンでもパターでも、待ち時間さえあれば左打ちの素振りを繰り返していることだ。「(今年の)フジサンケイから始めました。『マスターズ』で、シンゴさんの映像を見てからです」。左右...
2009/06/27GDOEYE

親切心から課せられてしまったペナルティ

国内女子ツアー「プロミスレディス」2日目、横峯さくら、森田理香子の注目組に入ったベテラン、肥後かおり。1番でパー、2番でボギーとしたが、その後スコアが訂正される。1番がダブルボギー、2番がトリプルボギーに替わり、順位も大きく後退。通算6オーバーの79位タイで予選落ちを喫してしまった。実は、肥後のある行為がルールに抵触し、ペナルティが付加。1番で2ペナ、2番で2ペナ、計4ペナという、重い罰打が課せられた。 今週、肥後のキャディを務めるのは、プロの帯同キャディではなくハウスキャディの女性。この日も28度に迫る猛暑、手引きカートとはいえ、進行の早いプロの試合では体力の消耗も著しい。肥後は、1番からホ...
2009/06/26GDOEYE

「まさか私が…」とびきりの晴れ舞台が用意された新人

例年、多くの新人選手たちに出場の門戸を開き、活躍の場を与えている「プロミスレディス」。今年も、昨年のプロテストに合格した新人のうち、推薦を含めて16人が出場。フレッシュな顔ぶれが目を引く大会となっている。 その中で、他の選手から「うらやましい~」と羨望の眼差しを受けていた選手が1人。昨年のプロテストを19位タイで合格した、37歳の押谷直子だ。元々は横峯さくら、福嶋晃子、上原彩子の組み合わせだった14組目。だが、開幕前日に上原が急遽欠場となったため、この注目組に組み込まれたのだ。 「もちろん試合には出場したかったですよ? でも、あんなすごい組に入るなんて…。まさか私が…という感じでした」。緊張す...
2008/10/12GDOEYE

若林舞衣子の初勝利に、同期も大いに刺激

今年度の「SANKYOレディース」覇者は、昨年のプロテストに合格し、今季がツアー本格参戦1年目の若林舞衣子だった。それも20歳と125日の優勝は、日本女子ツアー史上6番目となる年少記録のオマケつき。ツアー初勝利に花を添えた。 アマチュア時代から輝かしい実績を残し、トップ合格の最有力候補として臨んだプロテストでは、まさかの苦戦を強いられた。それでも、長きに渡るレギュラーツアーの戦いとなれば話は別。トップ合格の服部真夕と横山倫子らを出し抜き、同期の中で最も早く優勝カップを手にした。 今大会には、服部のほかにも同期の一ノ瀬優希らが出場。グリーンサイドで若林の勝利を見守り、満面の笑顔で若林と勝利の喜び...
2008/10/11GDOEYE

今季もギリギリ!? 土肥功留美、“無欲”のシード権争い

今季の国内女子ツアーも終盤にさしかかり、週を追うごとに賞金女王争いへの注目度が増してきた。平行して気にかかるのが、来季の出場権を巡るシード権争いだ。賞金女王に一番フォーカスされるのは当然だが、ギリギリでシード権を手にした選手にも鮮烈な印象が残るもの。 昨季は、土肥功留美が賞金ランク51位(規定では50位だが、不動裕理が永久シードを獲得したため1人繰り上がり)で滑り込み、嬉しい初シード権を獲得した。その土肥、10月6日現在で賞金ランク64位と、今季も微妙なポジションでシード権争いの渦中にいる。 今週開催の「SANKYOレディース」2日目、首位と3打差の4位タイで終え、逆転優勝も狙える位置で最終日...
2008/10/10GDOEYE

諸見里&若林、メジャーの苦い経験を次のステップへ

先週に開催された国内女子メジャー「日本女子オープン」。この大舞台で素晴らしいプレーを見せた直後、一転して辛酸をなめた2人が、今週開催の「SANKYOレディース」で鬱憤を晴らすような好スタートを切った。 先週、ディフェンディングチャンピオンとして出場した諸見里しのぶは10位タイで決勝ラウンドに進みながらも、3日目に22位タイに後退。「本当に悔しい一週間だった。すごく良い状態で臨めていたのに、コースマネジメントでミスが多かった」と振り返る。「とにかくボギーを打たないことを目標に、考え方を変えた」という今週は、その言葉通りの3バーディ、ノーボギーの2位タイ発進。「残り2日間、同じゴルフができればトッ...
2008/10/02GDOEYE

香妻琴乃、さくらのアドバイスで好スタート

08年の「日本女子オープン」大会初日、高校1年のアマチュア・香妻琴乃が、1アンダー5位タイと、並み居るプロを押しのけて好スタートを切った。 記者会見に呼ばれた香妻は、あどけなさの残る表情と、独特のふんわりとした雰囲気で記者達の質問に答える。鹿児島出身で、3歳からゴルフを始めたという香妻は、「幼稚園の時は、途中で抜けて無理やり練習に連れて行かれて、泣きながら練習していました」と、微笑んだ。 横峯さくらの父・良郎氏が経営するゴルフ練習場に通った香妻は、さくららと共に練習を重ねた。「さくらねえちゃん」との年の差は7歳で、最後に一緒にラウンドしたのは中2の時。「全部攻めて、ボギーも平気で打っていたら、...
2008/10/02GDOEYE

諸見里しのぶ、好調ゆえの落とし穴に注意

昨年は、不動裕理との優勝争いの末に、1打差で振り切って「日本女子オープン」初制覇を決めた諸見里しのぶ。キャディを務めたコーチで師匠の江連忠氏の誕生日に、とっておきのプレゼントで応える孝行弟子ぶりを発揮した。 あれから一年。今年はディフェンディングチャンピオンとして「日本女子オープン」に臨む諸見里だが、その言葉は思いのほか前向きだ。「ラフは所々長いところもあるけど、いつものメジャーよりは短いし、グリーンも良い転がりをしてくれるので、しっかり打てればラインに載ってくれると思います。噛み合えば、スコアは出るんじゃないですかね」。 火曜日は調子の良さを強調していた諸見里だったが、「昨日は一日がすごく長...
2008/09/28GDOEYE

三塚優子、「気持ちは来週に行ってます」

上田桃子の逆転優勝で幕を閉じた今年の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」。最終ホールで、決まればプレーオフというバーディパットを外した三塚優子は、右手で顔を覆った。 「最後は4m弱くらい。(3打目は)傾斜に落として、もっとバックスピンで戻ると思ったけど計算ミス。下りを残したらまず入らないと思った」。トップと1打差の2位で終えた三塚は、淡々と振り返った。 この日は、前半からことごとくチャンスを外した。3番2m、4番1.5m、6番1.5m。ツアー初優勝した昨年は、ショットが不安定で後半はドライバーを封印した三塚だったが、この日は最後まで迫力あるショットを見せ続けた。それだけに、「33」パットが...
2008/09/27GDOEYE

次は私の番!弟の活躍に刺激を受ける藤島妃呂子

今月初めに行われた国内男子ツアーの「フジサンケイクラシック」で、ツアー5年目にして嬉しい初優勝を飾った藤島豊和。大粒の涙を見せた優勝インタビューが印象的だったが、豊和の姉・妃呂子は、今年に入って弟の変化を敏感に感じ取っていたという。 「本来はすごく負けず嫌いでマイペース、我が道を行くっていうタイプなんだけど、今年は優しくなって、穏やかになってきた」という。「逆に、大丈夫かなって心配しました」と笑ったが、周囲に対する感謝と謙虚な気持ちが、初優勝に繋がったのかも知れない。 優勝後は、地元に帰って両親と妃呂子、豊和の4人で「ちっちゃく祝勝会をやりました」という。「ゆっくり話す機会が少ない母親が一番喜...
2008/09/13GDOEYE

来年はロープの内側で!大会運営を手伝う新人プロ達

「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で、プロ日本一を決める熱戦が続いているが、この大会では毎年の恒例行事として、当年度のLPGA入会者(プロテスト合格者、ティーチングプロA級取得者)がボランティアと共に大会運営を手伝っている。 4日間、フォアキャディやギャラリー整理、ドライビングディスタンスの計測や練習場の業務などを交代で行うが、その仕事は第一組がスタートする前から、夕食後のミーティングまでの長きに渡る。時間の長い予選ラウンドなどは、21時にミーティングが終わって、翌朝は4時起きというハードスケジュールだ。 「ギャラリー整理をしていると、カメラを持っている人とかが結構いるのですが、みんな選手...
2008/09/11GDOEYE

ターゲットゴルフ、そのペナルティは?

今年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」のテーマは、“ターゲットゴルフ”だと、コースセッティングを担当した小林浩美氏は説明した。「狙ったところに正確な距離で打つ技術を要求しています。ショットが曲がった人にはペナルティがある。ラフが長いので、力の有る無しに関係なくリスクとなります」。各選手から、今大会のコースはこれまでで一番難しいとの声も上がり、協会側はコースの仕上がりに満足感を示していた。 ところが、そのラフの長さが別の問題を引き起こした。とにかく球が見つからないのだ。例え落下地点が見えたとしても、すっぽりラフに埋もれたボールは、近くに行ってもなかなか見つからない。落下地点が見えなければ、...
2008/09/07GDOEYE

藤田幸希、失意のどん底からの価値ある勝利

藤田幸希といえば、どうしても「プロミスレディス」というイメージが強い。2006年大会でプロ初勝利、翌2007年大会では連覇を果たして通算2勝目を手にした。迎えた2008年、ツアー制度施行後では日本人初となる同一大会3連覇に挑んだが、初日に「80」と大きく崩れ、まさかの予選落ちを喫した。 周囲から寄せられる3連覇への期待は、同時に大きな重圧となり藤田に襲いかかった。「あれだけの緊張は、もうないでしょう」。しかし、この重圧からの解放が、藤田のゴルフを変えることになる。 「プロミスが終わってから、気持ち的に大きく変わりました。優勝争いでも落ち着いて、開き直ってプレーできるようになりましたね。あんな経...
2008/09/06GDOEYE

金田久美子、悪夢からの再起

今年のプロテスト(7月29~31日)でトップ合格の大本命と目されていながら、まさかの落選を喫した金田久美子。この“事件”後、初めて今週の「ゴルフ5レディス」の場に姿を表した。自らも「トップ合格を狙います」と公言していただけに、ショックの大きさは計り知れないものがあっただろう。 その金田、初日こそ69位タイと大きく出遅れたものの、2日目は怒涛の6連続バーディを含む7バーディ、ノーボギー。通算5アンダーとし、予選落ち圏内から一気に7位タイに急浮上した。晴れやかな表情で会見の場に現れた金田。しかし、途中からプロテストの話題になると、少しだけ表情を曇らせた。 「プロテストは、自分にプレッシャーをかけす...