米国男子ツアー第13戦「ベルサウスクラシック」が、ジョージア州にあるTPC at シュガーローフで開催された。次週にマスターズトーナメントを控え、その前哨戦の意味合いも含めた戦いを制したのはPGAツアー2年目のB.クレインだった。

今週はベテラン勢が初日から気を吐き、優勝争いはリー･ジャンセン、ボブ・ツエーなどに絞られたと思われた。しかし、決勝ラウンドに入りスコアを伸ばして来たのがベン・クレインだった。2日間の予選ラウンドを終えて1オーバー60位のクレインは、3日目にベストスコアの64をマークし、一気に7位に浮上。そして最終日はそれを上回る63というスコアをマークし16アンダーまで伸ばした。

＜＜　下に続く　＞＞

前半で3つスコアを伸ばし、後半に入ると面白いようにバーディを奪った。最終18番ではオマケのイーグルまで飛び出しハーフで29というスコアまでたたき出した。昨年は、丸山茂樹が優勝したバイロンネルソンクラシックで2位に入ったが、それ以外では優勝争いに絡むことがなかった。

これでツアー初優勝をは果たしたクレインだが、次週マスターズに出場することはできない。通常ツアーで優勝すると、翌週以降の出場資格を得るのだが、マスターズ委員会ではこの項目を削除した。先週の試合が終了した時点で出場選手が決定している。

単独2位に終わったボブ・ツエーもマスターズには出場できず、出場組で最上位に来たのはレティーフ・グーセンだった。2日目に3位に付けていたグーセンだが、3日目に失速。しかし最終日に7つ伸ばし3位タイに食い込んだ。この勢いをマスターズにつなげたいところだ。

今週は日本から参戦している4選手がすべて予選を通過した。田中秀道が最終日もスコアを伸ばし5アンダー23位に入り、久保谷健一と貞方章男は揃ってスコアを2つ落とし、イーブンパーの53位。そして、この試合が今シーズン初戦となる今田竜二は、9オーバー74位で競技を終えた。