3打差逆転は? 藤田寛之のパット練習ドリル(9月1日)
アラフォーの星・藤田寛之は“パットの王様”だ
「週刊ゴルフダイジェスト」(2012年9月25日号)より
日本ツアーで今季すでに2勝、賞金ランキングも目下2位につける(9/9現在)ほか、海外メジャーの舞台でも活躍する藤田寛之。スポーツ選手としてはやや小柄、しかも40歳を過ぎてもなお、毎年日本の賞金王争いに加わっている彼の強さの秘密とは、何なのだろう。同じフィールドで戦うツアープロに聞いてみると、「どこからでも入りそうな雰囲気がある」「勝負どころで外さない」と、多くの選手が「パットの上手さ」をそのポイントに挙げる。
「週刊ゴルフダイジェスト」では、藤田本人にインタビューし、9月25日号に特集記事として展開している。パッティングスタイルやストロークの技術、距離感、ラインの読み方、さらに次打でパッティングを成功させるためのグリーンへの攻め方まで。様々な質問を“パットの王様”藤田にぶつけている。
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まず語られているのが、藤田のパッティングの特徴として見られる「強いタッチ」について。入れたいけど強く打つのは怖い。だけどそっとなでるように打っているのでは、ショートして入らない……そんなアマチュアが多いが、藤田は実に心地よい打球音を響かせて打つ。
その理由について藤田は「パットでもつかまったボールを打ちたいんです」と語っている。ストロークばかりに気を取られるとインパクトで強さを出せない。強さを意識しないと結果としてラインも出せないし、距離も合わない、と言うのだ。
そう聞くと、我々アマチュアはインパクトだけで「パチン」と打ってしまいがちだが、藤田の意識はそうではない。「インパクトだけを強くするんじゃなくヘッドを加速させながら打つ意識を持つ。それが強く打つためのコツです」。
もともとショットメーカーとして知られる藤田。彼にとっては、ショットもパットも「つかまった球」を打つことが、狙ったところへ確実にボールを運ぶ重要なイメージなのだろう。