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イエリミ・ノは「左腕縮こまり」が“ノー” ツアーで流行る練習器具で優勝争い

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 2日目(1日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇曇り(観衆2473人)

今週の女子ツアーは米ツアーとの共催試合とあって、リーダーボードにも国内ではなじみのない顔ぶれがいる。2日目「65」というスコアをたたき出し、首位と2打差の2位につけるイエリミ・ノをご存じの方はどれぐらいいるだろうか。スラッとした長身で、練習場でも際立つスタイルの良さ。打った後に結わえた長い髪をサッと払う仕草には気品すら感じる。米ツアー版の原英莉花ってとこだろうか(原が日本ツアー版のイエリミ・ノという意見もあるが…)。

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そんな彼女が、とある練習器具をつけて打っていたのが気になった。米PGAツアーでも使用者を見かける「プロセンダー(Pro SENDR)」という器具。手首に剣道のコテのようなものをつけ、両腕で小さなボールを挟み、スイングを矯正する代物。アメリカのトップコーチであるショーン・フォーリーが開発した話を以前紹介したことがあるが、今も小平智山路晶らは愛用している。

彼女は“コテ”はつけず、青い小さなボールだけをつけて打っていた。どちらかというとボールをつけずにコテだけ装着する選手が多いのだが…。どんな狙いがあるのか、本人を直撃すると「数カ月前にコレいいなと思って買ったんです。使ってみたらすごくいい感じで、私のスイングの悪い部分を矯正してくれる」と教えてくれた。実際、直近5試合でトップ10が2回と好成績を収めている。

メインテーマは「左腕をストレートに伸ばした状態で使えるということ」にあるそうだ。「私はどうしてもインパクト前後で腕が縮こまりやすい。腕が伸びた状態で使えると当たりが厚くなる。それと、ボールを挟んでいると、テークバックもクラブをオンプレーンで上げやすいんです」。コテはつけないのか?「そういえば、そっちはつけなくなっちゃった。ボールも元々右ひじの下あたりにつけていたんだけど、今は左手首の少し上の辺りで挟んでいるわ」。何カ月か練習したことで、左腕を伸びたまま使えるようになり、さらなる効果も感じているという。「ボールをつけていると腕と体を一緒に動かしやすい。私はスイングが悪くなると、すぐに腕が体から離れて別々に動いてしまうから」。今ではスタート前も、ラウンド後も青いボールを挟んで打つのが日課になった。

今回は来日せず、米国にいるエリック・ストーンコーチと父の2人にスイングを見てもらっているとか。2019年のツアーデビューから約5年。昨年、一昨年と成績を出せなかったが、ことしは終盤戦でようやく復調気味。優勝争いに絡んできたノに注目してもらいたい。(滋賀県大津市/服部謙二郎)

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