手元がツヤ、先端がマット

◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 事前（6日）◇六甲国際GC（兵庫県）◇6513yd（パー72）

サントリーオープンの練習日は午後から強い雨。雨宿りをかねてブリヂストンゴルフのツアーバスにふらっと顔を出しに行ったところ、なんと見慣れないシャフトがあるではないか。

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聞けば、藤倉コンポジットの新しいシャフトのデモクラブ（試打用クラブ）を組み立てているところだった。2週前、男子ツアー「ミズノオープン」でツアーADの新しいシャフト（VF）を見たばかりだが、この時期はシャフトメーカーが新作を発売するタイミング。新しいシャフトを見るとやはり心が躍る。

そのシャフトをマジマジ見てみると、黒に白抜きで「NX」という文字が入っている。書体やロゴを見る限り、「SPEEDER NX」の次期モデルだろうと推測できる。

一昨年出た「青」（SPEEDER NX）、昨年出た「緑」（SPEEDER NX GREEN）ときて、今回は「黒」（おそらくSPEEDER NX BLACK)。にしてきたのか。だいぶ締まった感じのデザインで、その塗装をよく見ると先端側がマットで、途中からツヤが入ったツートンカラー。そのバランスもカッコよくて、どんなヘッドにも合いそうな雰囲気をしている。

ブリヂストンのバスで発見

ではいったいどんな性能なのか。一昨年の「青」は先中系で、球が上がりやすい少しやさし目なシャフト、昨年の「緑」はちょっとハード目路線でスピンが少なめ目なシャフトだった。となると今回の「黒」は、また少しやさしい側にふってきたのかな。

現場にいた藤倉コンポジットのツアーレップ（クラブ担当）をつかまえて尋問してみたが、会社からストップがかかっているのか何も話せない様子。それでも交渉してなんとか聞き出せたのは、「見た目とは裏腹だと思います」というコメントのみ。

つまり、見た目のブラックな締まった感じからくる印象とは逆ということなのか。となると、ちょっとマイルドな性能で、球が上がりやすくてスピンも入るモデルなのか。もしその推測が正しければ、女子ツアーで流行りそうな予感もするが…果たして。

SPEEDERの新作らしきシャフトは、どうやら次週「ニチレイレディス」から本格的にテストを開始するとのこと。続報を待たれよ。（神戸市北区／服部謙二郎）