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タイトリストの25年「プロV1」新ボール 国内男子プロの反応は?

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前(6日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

タイトリストの「プロV1」が国内ツアーで初めてお目見えしたのは2000年のこと。使用者の国内ツアー優勝第1号が深堀圭一郎だったのを覚えている方はどれぐらいいるだろうか(2000年の宇部興産オープンゴルフトーナメント)。約25年の月日が経ったいま、同社のボールは国内男子ツアー使用率でシェアトップを走り続けている。25年モデルの新「プロV1」シリーズは、誕生からちょうど四半世紀を迎える“節目のボール”になる。

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選手への提供が始まったのは、約1カ月前のPGAツアー「シュライナーズチルドレンズオープン」だった。翌週に日本で開催された「ZOZOチャンピオンシップ」では、出場した日本人選手も新ボールを試していた。

ZOZOに出た杉浦悠太は、いきなり「プロV1x」(以下X)に替えたひとり。初出場のPGAツアーで堂々の6位に入った。「練習場のボールも新しいXだったのでそれを最初に打ったんですが、直進性が高くてびっくり。第一印象がとにかく良かったんです」と杉浦は振り返る。「一発目からいい球が出たのはすごく好印象ですよね。球の高さとか打感が、前作と大きく変わってないのも良くて、替えるのにまったく抵抗がなかったです。ZOZOの成績も良かったですし、印象はすごくいいです」と賞金王を狙う終盤戦も新ボールで戦う予定だ。

そして今週、国内ツアーでも支給が始まり、タイトリストのスタッフたちが、契約選手に新しいプロV1(以下V1)とXが入った白い箱を手渡していた。練習ラウンドで試して、「今週使います」と即決したのは大槻智春だ。これまでV1を使用してきたが「V1からV1にしても違いがよく分からないから、V1からXにしたほうが違いがよく分かる」と、新しいXを投入することにした。

新Xに関しては、「ショットはそこまで(前作V1と)変わる感じはないですね。しっかり球も上がるし、スピンも入ってくれる。グリーン周りのアプローチでもしっかりスピンが入ります。ドライバーやロングアイアンなど長いクラブを打った時に、少しボールが重い感じがあるかな。フェースに乗っている時間が長いからか、そう感じるのかもしれないですね。そこは試合でもうちょっと打ってみないと分からないです」と技巧派の大槻らしく、試合で新ボールを試していく予定だ。

大槻がパフォーマンスの進化を一番感じたのがグリーン上。「パットのフィーリングがすごく良かったです。今までのV1だと下りのラインで小さくストロークした時に、どうしてもボールが食いつきすぎてしまう。今回のはそれがなくて、いい意味でしっかり弾いてくれる。1~2mの下りのパットで、すんなりラインに乗りそうです」。高速グリーンに定評のある太平洋御殿場は、新ボールを試合で試すのにうってつけというところだろうか。

21年モデルのXを使い続けていた阿久津未来也が、25年モデル(プロV1x)の投入を決めた。「23年モデルもいい点はあったんですが、音が出なくなっちゃったのが気になったんですよね。パターも含めたショートゲームで、僕はやっぱり音を感じたかった。新しいボールはその音を感じる。また、飛距離を維持しながらもスピンが入るようになっています。スピンが少ないような自分からしたら本当にありがたいです」

今週43人いるボール契約選手のうち、14人が投入予定。上に挙げた選手以外にも、谷原秀人岩田寛鈴木晃祐浅地洋佑リュー・ヒョヌ(韓国)、片山晋呉小平智小鯛竜也(以上X)、中西直人ジュビック・パグンサン(フィリピン)、市原弘大(以上V1)が初日新しいボールでティオフする。(静岡県御殿場市/服部謙二郎)

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