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<佐渡充高の選手名鑑 73>ジム・フューリック

■ 数少ない飛ばない選手にも大チャンスの大会

今大会ほど優勝者に傾向が表れる大会はない。優勝者を見ると飛ばし屋はデービス・ラブIIIぐらいで他は飛ばなくても正確性に優れ、ショートゲームが持ち味という選手の名が続く。飛ばし屋有利のコースが増えるPGAツアーの中で数少ない飛ばない選手にもチャンスがある大会だ。理由はコースのスケールにある。全長7101ヤードでパー71は、ツアーの中でペブルビーチGLに続き2番目に短い。各ホールも狭くシーオークという横に長い枝ぶりの樹木にセパレートされ、特に20メートルあたりの上空がさらに狭く、エアーハザードとも表現されているくらいだ。おまけにドッグレッグのホールも多く飛距離よりも様々なショットを放てるテクニックの多彩性が要求される。平均グリーン面積も3800スクエアフィートでツアーではやはりペブルビーチGLに次ぎ2番目に小さい。その小ささはツアー平均の約60%と言ったところだ。

■ フューリックは正確性、ショートゲームのマスター

このコースに強い選手を一人上げるならだれかと聞かれればジム・フューリックを挙げる。彼こそ毎年平均飛距離270ヤード台で、ランク150位以下と飛ばないながらも、ショットの正確性やショートゲームの上手さで通算16勝、2003年には全米オープン優勝、2010年にはフェデックスカップシリーズの年間王者に輝いた。今大会には2010年に優勝だけでなく、2006年には単独2位など好成績を上げている。本人もこのコースで自分の実力を十分生かせることを体感し、昨年は全米オープンやWGCブリヂストンインビテーショナルなどで、逆転負けを喫するなど悔しい経験をしてきた。今季もタンパベイ選手権で最終日に追い上げならず7位に終わるなど次の優勝にあと一歩届かず。自分に有利な今大会を虎視眈々と狙っているはずだ。

■ すべて変則なのに正確という矛盾が魅力

フューリックは変則スウィングで知られている。実は、変則は全てに渡るのだ。グリップは小指と薬指の2本を重ねるダブルオーバーラップグリップだ。スウィングはトップで8の字を描く変則。そもそもなぜ変則が良くないかというと反復性に欠けるからだ。癖の少ないオーソドックスな方が反復性に優れ、それが安定性や正確性に大きく関係してくるからだ。にもかかわらずフューリックは変則でありながら反復性が高く安定性や正確性に優れている珍しい選手と言える。さらにパットのグリップはクロスハンドでこれも変則。フューリックはゴルフを始めた時らクロスハンドでパットをしてきた。クラブプロだった父がかつてゲーリー・プレーヤーアーノルド・パーマーに会う機会があり、その時に「もし若かりし頃に戻って一つだけ直したいとしたらそれは何ですか」と尋ねたところ、「クロスハンドグリップでパットをすればよかった」と2人とも同じ答えだったことから、息子にもこのグリップでパットを教えたのだった。今ではパットのスタイルはまさに十人十色。クロスハンドグリップが最も理に適った究極のグリップと唱える選手も少なくない。

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佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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