2025年 トゥルーイスト選手権

アダム・スコットがギア&インスピレーションを受けたスイングについて語る

2025年 アダム・スコット
スイングのDNAにマッチしているアイアン (Courtesy GolfWRX)

今週は実のところ、アイアンのシャフトを昔から愛用していた「KBS 130X」に戻したんだ。僕はこのシャフトを12年連続で使ってきた。その12年間で、何度か(他のシャフトを)テストしたことはあったけれど、このシャフトで「マスターズ」を制覇したし、世界ナンバーワンになったし、何度もPGAツアーで勝ったんだ。それで、このシャフトに戻してフィーリングを確かめてみたかったのだけど、そのセットには、何年か前に僕のために作られたタイトリスト「681」のヘッドが付いていた。これを取り出して打ってみると、感触が良かったんだ。このセット全体が僕のバッグに戻ったのは、たぶん3年ぶりじゃないかと思う。

これは本当に古風な見た目なんだよ。少しオフセットがあって、今のアイアンみたいにヘッド形状は均一じゃないんだ。アイアンはとても滑らかで、セットの中にプログレッションはないんだ。それぞれに個性があるんだよ。好きじゃない人もいるだろうけれど、とても慣れているし、気にならない。何が言いたいのかというと、7番アイアンはトウの高いところにかけてトップエッジがかなり真っすぐになっているのだけど、8番アイアンは丸みを帯びたヘッド形状をしていて、異なる2つのセットを組み合わせたように見える。それぞれに個性があることが好きだし、一体感が増すんだ。

それに、ブレード長も今のマッスルバックの大半のものより少し長めになっている。繰り返しになるけれど、オフセットが好きだし、長いブレード長も好きなんだ。クラブのリリースのパターンがとても合っている。僕はこれで育ったので、自分のスイングのDNAにマッチしていると思うし、長めのブレード長と、クラブが閉じたりスクエアになったりするのが快適に感じられるね。馴染みのあるフィーリングなので、今週どうなるか、様子を見てみようと思う。

2025年 アダム・スコット
いつだってボーケイウェッジ派 (Courtesy GolfWRX)

そして、僕はいつだって「ボーケイウェッジ」派だった。ピッチングウェッジは48度で、これにはKBSのシャフトを挿している。これは実のところ「SM9」で、この番手に関してはまだ「SM10」に乗り換えていないんだ。でも、他の2本は乗り換えたけどね。この54度を僕はサンドウェッジと呼んでいるけれど、これはギャップウェッジで、標準的な10度のバウンスになっている。汎用性が高いね。ただ、これにはS400シャフトが装着されている。重量も感触も、KBSとS400はとても似ているけれど、どういうわけか、僕はウェッジには常に「ダイナミックゴールド」を使い続けているんだ。勝手を知っているし、打感も良いね。

60度はAD+で、これは名工であるアーロン・ディルの手掛けた改良版Mグラインドだね。実際はこれもSM10なのだけど、唯一自分で手を加えたのは(ヒール側を)フックさせたことで、ホーゼルに引っ掛かるようになっているんだ。少し擬似的にオフセットに見せている。極端にオフセットしているわけじゃないけれど、そう見えるんだ。この見た目を想像したいのであれば、オフセットがあって、ホーゼルへ向かってフックしているピン「EYE2」のロブウェッジで、そこまで極端じゃないバージョンをイメージするといい。あれの若干、軽微なバージョンなんだ。これを地面に置くと、どういうわけか、とにかく座りが良いんだ。もしかすると、リーディングエッジが地面に近く、より同一平面上に見えるからかもしれないね。

2025年 アダム・スコット
L.A.B.パターは「本当にスムース」 (Courtesy GolfWRX)

そしてパターだね。この2年はほとんどの人が、この青い「メッツ1マックス」を使っている僕の姿を見かけていることだろうね。こいつはずっと(バッグに)入っているし、僕はこれでとにかく良いパットが打ててきたんだ。これは手放せないね。知っての通り、L.A.B.パターはどれも本当にスムースにスイングできる。このデザインで気に入っている点は、トップラインを埋め尽くしていないこれらのラインで、これにより本能的な狙いが定めやすくなるんだ。

特に(このラインを)意識しているわけではないのだけど、構えやすく、とても方向が定めやすくなるんだ。アライメントはパッティングにおいてかなり重要な部分だと思うし、特にL.A.B.の場合、とても安定していて、良く狙いを定める上で、出だしのラインを手で操作するのが難しいので、それが言えると思う。このパターは2年間、良い働きをしてくれているので、これはキープだね。

GOLFWRX:我々は週の初めにあなたがパターのテストをしているところを見かけますが、パターを変更しません。あのテスティングはなぜ行うのでしょうか?

スコット:僕はいつもこれに戻ってくるし、感触が素晴らしいんだ。自宅にいると、僕はほとんど実戦用パターを使わない。短めのパターでパットをするし、他のやつもテストするけれど、(実戦モデルに)戻ってくると、常に素晴らしい感じがするんだ。言うまでもなく、僕はこれで良いパットをしてきたからね。雰囲気が良いんだよ。でも、そういう良い雰囲気が感じられるのは重要なことなんだ。パットをすることに心躍らせていたとして、完璧ではない、何か別の物を試してみるのも構わないのだけど、こっちに戻すと、フィーリングがとても良いんだよ。そして、それは僕にとってポジティブなことなんだ。

ゴルフボールは、2021年モデルのタイトリスト「プロV1」を使っている。スコッティ・シェフラーも使っているし、ビクトル・ホブラン(ノルウェー)もそうだけど、これを使っている何人かの選手は好成績を収めているので、僕もそれに続きたいところだね。

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